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タテジマとファイブアローズに魅せられて

阪神タイガースはもちろん、Bリーグの香川ファイブアローズも応援中。
野球もバスケも素人目線です。お手柔らかに!
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勝ち残れ咸臨丸
 江戸時代末期、幕末に黒船が浦賀に来襲し、日本は開国へと傾いていった。そして日米和親条約批准のために、幕府は木造の咸臨丸を購入し、アメリカ本土へと旅立った。その中には勝海舟、福沢諭吉、ジョン万次郎といった面々がいた。

 それから100年以上を経た現在、アメリカの野球主導(WBC)という開国要求に対し、日本代表は返事を伝えるために、答えを出すため日本を旅立った。

 行きは良い良い帰りは・・・・・2次予選落ちでもしようものなら・・・・・準決勝に出て当然、多くのファン、多くの普段は野球に興味がない人たちがこの『開国イベント』に注目した。

 思わぬ判定があり、ミスがあり、考えることがあり、考えさせられることがあった。韓国が準決勝進出を決める中、3つ巴の戦い。開国要求をしたアメリカと乗り込んだ日本。USAコールの響く中、選手たちは戦った。

 硬くなったのはアメリカだったのだろうか?自国の名誉、野球の祖国としての名誉、第1回大会という名誉。様々な名誉という呪縛。

 反面、全敗で帰ってたまるか!ディズニーランド観光に来たんじゃねぇぞ!というメキシコの意地(推定)。比較にならないが西部劇VSルチャ・リブレ!!とにかく日本国中が応援したメキシコが、多くの人が諦めていた日本の準決勝進出を叶えてくれた。

 最終的に他力本願といわれる2次リーグ通過。でも他力を頼る権利を得ることができたのは自力だってことを忘れちゃいけない。この日も思わぬ判定があった。どうしてこうまでも・・・・・。正義は勝つなんて陳腐な言葉は不適切かもしれないが、あのような判定の連発にはそう思いたくもなるし、あの判定で萎えたのはアメリカチームだったのかもしれない。

 縁起でもない表現だが、1回死んだ気になって、命を拾った気になって、怖いものはもう全部見た気になって日本チームには戦ってきて欲しい。

 世界では日本はJAPANと言われる。時にはもっと酷い言い方をされる。でも今見たいのは『ニッポン』の戦い。今でも見せてくれているけど、もっともっと「勝つぞ!」という気持ちが見たい。今は気のせいかイチロー選手だけがクローズアップされている。イチロー選手の感情表現が正しいかどうかは別としても、全員がイチロー選手の気迫と意地と全てをぶつけるプレーで応えて欲しい。

 投手陣が何度も試合を作った2次リーグ。今度は打撃でお返しして欲しい。望むことはたくさんある。もちろん怪我をしないで帰ってきて欲しい。でも我がままだけどやっぱり勝ってほしい。

 一旦は切れたかのように見えた勝利への糸は、実は見えない場所でつながっていた。アマ球界最強のキューバ、メジャー選手が揃っている大会前からの優勝候補の1つドミニカ、予選から無敗の韓国。他の国から見れば日本の優勝確率は準決勝進出国の中では一番低いと思われるかもしれない。

 しかし、蟻穴の思いも天に届く。いや、天に届け!!あと2つ勝て!!チーム内には猛虎魂は2つしかない。でも、今燃え上がれ日本の心!!

 勝とうぜ!日本!!

 咸臨丸帰国後、不平等条約の改正には何年もの月日を要した。しかし咸臨丸に乗船した面々が、後の日本を動かし、作り上げたことも1つの事実。だからここで簡単に帰るわけにはいかない。これからの日本の野球の何かのために。おそらくいますぐに分かるものでもないけど、これからの野球の何かのために。勝ち残れ!現代の咸臨丸!!
| タテジマに想いを | 21:15 | comments(6) | trackbacks(4) |