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タテジマとファイブアローズに魅せられて

阪神タイガースはもちろん、Bリーグの香川ファイブアローズも応援中。
野球もバスケも素人目線です。お手柔らかに!
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幸せの存在感
 そこにいるだけでその家は栄える。なんて書くと座敷童子のことを書くつもりか?なんて思われるかもしれないけど、なぜか幸せを運んでくれた選手がいる。

 2003年から背番号0を背負う中村豊選手がそれだ。
 2003年といえばライトは序盤だけ濱中選手、中盤からは桧山選手がスタメンを張った。試合終盤の守備固めでは内野の久慈さんと同様に守りを固めてくれた。

 チームは優勝。レギュラー陣が活躍したのはもちろんのことだが、控えもひっくるめて一丸となって戦っていた。

 監督代わった2004年。彼は大半をファームで過ごした。出番が減れば減るほどにチームは低迷。結果的にBクラスで終わってしまった。

 オープン戦で存在を示した2005年。彼は再び1軍にその姿をあらわした。昨年とは違う。その表情には自信と気迫と喜びが溢れていた。この年の打率は代打中心であったが4割を記録。守備だけではない姿を見せつけた。

 中でも白眉は9月7日。あのナゴヤドームでの死闘だった。それまでの殺伐とした雰囲気の試合に終止符を打つかのような、そして包み込むような大きな弧を描いた滞空時間が長い打球はレフトポール際最前列に飛び込んだ。2塁を回ったところで右手を高らかに挙げた。優勝した試合で優勝監督インタビューで岡田監督が「中村豊のホームランが嬉しかった。」と言葉にしたほどのインパクトをひと振りで残した。

 2005年最後の試合。それは日本シリーズ第4戦の甲子園球場。最後のバッターは藤本だったが、「あの一打」の再来を期待したファンからは、ネクストに控える豊さんへの期待が大きかった。

 「藤本!豊にまわせ!!」

 そんな声援が僕が観戦した3塁アルプスに響いていた。

 今年も神通力は落ちていない。

 今岡選手が代打サヨナラヒットをかっ飛ばした6月の試合でも、その前にチームを救ったのは豊さんが精一杯腕を伸ばして、後ろにジャンプしながら捕球したスーパーキャッチだった。

 少し困ったような顔で、少しだけ怒ったような顔で、「もぉ、しっかりしろよぉ〜・・・」とでも言いたげな顔でファインプレー。そして味方の攻撃につなぐ。

 特別何かをするわけでもない。でもチームと一緒に戦っている気持ちは人一倍伝わってくる。少々パンチパーマ、少々濃いひげという、スマートな印象とは違う雰囲気は「いかにも阪神」。でもそこにいる存在は何か他の選手とは違う格別な雰囲気を醸し出す。

 ユニフォームの背中には「NAKAMURA」と苗字で表記されている。でもファンからの声援は「ゆたか!」。苗字じゃなくて名前で呼ばれる選手にファンは特別な思いを抱く(場合がある)。FUJIKAWAではなく球児投手には絶対の信頼感。TANAKAではなくて秀太選手には憎めない感覚(ここに「TAIYO」が続けるかどうかは厳しいものだが)。豊さんも守備には絶対の信頼が、そして何かを運んできてくれそうな期待が「ゆたか!」という声援には乗っかっている気がする。

 小さな体でフルスイング。1番バッターには「突撃!突撃!」とコールされるが、今のタイガースで「突撃!」が一番似合いそうなのは豊さんだ。目の前の障害物を華麗にすり抜けて行く感じの赤星選手とは違う感じの、障害物をぶち壊して突破して行くイメージの豊さんこそ「突撃!」でチームを救ってくれる。そんな気がする。

 タイガースは苦しんでいる。でもベンチに豊さんがいる。それだけで「ひょっとしたら・・・・・」と思えてくるから楽しい。そこにいてくれる豊さんを大切に!!そうすりゃきっと何かが起こるってもんさ。
| T−コラム | 21:15 | comments(0) | trackbacks(0) |









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