タテジマとファイブアローズに魅せられて

　こっちの先発の直久投手は先頭打者を出すこともあったが、背番号１８は前任者も含めてフィールディングが上手いもので、ナイスフィールディングで自分も助け、１人１人を打ち取って行く。前回の勝利のときのインタビューだったか？「僕が投げる試合は全部勝てるようにします！」と言っていたが有言実行。今日も笑顔でチームを勝利に導いてくれた。

　横浜の先制に関しては、赤星選手がセンターライナーに突っ込んでしまい、それを後ろに逸らしたが、あの場面は５点リードの場面でもあるので無理せずにセンター前ヒットで抑えておきたかった。後に１点で苦労することもあるので、チームとしての方針をしっかり伝達できていることは大切だと思う。

　牛田登板のあたりから打線が苦労する。ここでの追加点をしっかり取りたいもので、それが出来るようにならないと上位チームとの対戦では苦しい。

　最後はジェフがチョット荒れて、シーツ先生のナイスタッチがあって、それで横浜恒例の「追いつかない程度の反撃」が終わって勝つことが出来た。

　やはり先日の記事にもしたが吉野投手がいい。かなりいい。相当いい。すごくいい。

　ここまでだったら９回は球児投手。でもチームとしては球児投手は使いたくない。久保田投手もいない。ということで、吉野投手になった。積極的消去法とでもいうべき選択なのだろうけど、これがよかった。この吉野投手の起用についてはベンチワークがとてもよかったと思う。

　１アウトやノーアウトでランナーをスコアリングポジションに背負うと、吉野投手のような三振を取るタイプではない投手は苦しい。しかし２アウトで１人アウトにすればいい場面や、今日のようなイニングの最初からだったら、三振でも何でもいいのでアウトを取ってくればいいので気持ちよく投げることが出来る。この状況を作りさえすれば吉野投手は輝く。

　試合に勝ったことも重要。そして吉野投手の起用法が、さらに広がったことも重要。そしてチームとして後ろを任せられる投手が１人出現したこともまた重要。

　今日の終盤、苦労したことをしっかりと活かし、明日につなぐ。勝って兜の緒を締めよ。この言葉を命じて明日も勝とう。いや、勝たなければいけないのだ。このことは今日、９回のバントの際に全力疾走を怠った３９番には特に肝に銘じて欲しい。サンスポに里崎トレードとか書かれているんだから。来年の自分の居場所に関わるんだから。本当に来たら代打の要になっちゃうんだから。