タテジマとファイブアローズに魅せられて

　高く上がった打球というよりは、伸びのある弾道といったイメージの打球だったが、その伸びが凄いのは観戦していた場所からもよくわかったし、スタンドに入る前にホームランであることを確信できた一打でもあった。

　そのあとの打席では三振してしまったのだが、この一打で彼に対する期待はさらに高まったと言える。

　今はまだルーキーとして暖かい声が多く飛んでいるのだが、これからは徐々に凡退時には厳しいヤジもあると思う。でもそれは活躍して当然のレベルに近づいている証拠でもある。

　３−１というスコアだったが、試合内容としてはもう少し得点できたように思う。糸井選手の大きな打球が捕球されたときに１塁に戻り切れなかった上本選手の走塁とか、この日も序盤からランナーを塁上においても返すことができない展開とか、まだ本調子ではない姿も見せている。

　でもこの勝利は何かを変えるきっかけになってくれるはず。ベテラン能見投手が先発としての役割をしっかりこなしてくれ、安定感のあっるリリーバーが抑えている。

　連敗を脱出した次の試合である明日こそ、隙の無い試合で勝利を手繰り寄せてほしい。