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タテジマとファイブアローズに魅せられて

阪神タイガースはもちろん、Bリーグの香川ファイブアローズも応援中。
野球もバスケも素人目線です。お手柔らかに!
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安定感
 岩田投手がフェニックスリーグで好投。コントロールと新たに覚えたシュートを効果的に使い、相手を抑え込んだという。

 ただこれは厳しい見方だが絶賛する内容と言い切れない。

 というのは、岩田投手は今年、1軍でも先発した投手。その投手がファームのチーム相手に好投したことが大きく取り上げられているのでは困るのだ。トップ指名でもあったのだから。彼の同期で1軍でローテーション投手になっている投手だっているんだから。

 球速が上がったことは喜ばしいことだが、球速を上がり幅を抑えてでもこの日絶賛されたコントロールの安定性を向上させてほしい。

 ストレートの球速、変化球のキレ。これらは今まででも良いものを持っていた。でもそれがありながら1軍に定着できない理由は何か?監督やコーチの個人的趣味?いや、違うだろう。選手層が厚いタイガースにあって1度でも1軍で投げることができるということは大きなチャンスをもらっているのである。それをモノにしたのが今年で言ったら上園投手だったのである。

 どうも選手起用について、監督の趣向などを取り上げる向きがあるが、どのスポーツであっても、どのチームであっても、指揮官が目指すチームの姿に近いと指揮官が判断した選手を起用するのは至極当然なこと。監督が代われば起用される選手が変わるのはそういう意味で当然なことで、それは監督によって目指すチームの姿が違うからだ。だからそれで結果が出なければ責任を取るのである。

 それがありながらも、それを突破する力は何か?それが安定感だと俺は思っている。ノーコンの150キロ投手よりもコントロール抜群の145キロ投手の方が良くないか?時々150キロを放る投手よりも、常時145キロを放れる投手の方が良くないか?そういうことを俺はいつも考える。

 だから岩田投手は次こそが本当に大事。今の好投で自信をつけるのも良いのだが、これが自分の居場所での結果ではないことは充分に自覚しておいてほしい。ファームのエースになってもらうために獲得したのではないのだ。

 強いチームであるために、チームは補強を繰り返す。

 その“補強すること”を岩田投手レベルがどれだけ悔しがっているか。これが実は非常に重要なのだ。「自分たちがしっかりしていれば誰かを放出して完投能力のある投手を獲得するなんて言わせないのに。」とどれだけの投手が思っているか。完投を期待されていながら獲得されて、答えを出せずにいる投手がタイガースには何人もいる。時間はいつまでも待ってくれない。毎年投手は獲得され、高卒の投手も徐々に成長してくる。同期入団の高卒投手が自分と同じ歳になったときに自分以上の存在になっている可能性は非常に大きいのだ。

 自分が1軍に上がることだけではチームに貢献できない。1年ローテーションを守るだけでも不十分。自分の投球がチームの投手事情や補強方針まで良い方向に変えるくらいの存在になること。それだけの期待をされてしかるべき選手であるからチームは高い契約金を払ってまで獲得するのだ。

 ファーム相手に抑えただけでニュースになるのではなく、同じファーム相手に投げるのならノーヒットに抑えて当たり前くらいの存在になってほしい。それを何度もやってほしい。そしてそういう選手がもっと出てきてもらいたい。相手もプロだからなかなかできないかもしれないけど、それをやって当然だと思ってほしい。

 チーム事情が変わろうとも、編成が変わろうとも、どうなったって生き残るにはそれくらいのことをやってほしい。岩田投手が切磋琢磨している選手たちが来年はファームではなく1軍で競い合う。そうすれば自ずと先発投手不在などという声は消えるのである。
| タテジマに想いを | 22:29 | comments(0) | trackbacks(0) |









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