必勝!!
はじめに
うちの職場で日本シリーズの最初の2戦を観て、「やはりダイエーの方が強い。」とか、「さすが巨人OBの王が率いているだけあって阪神なんか眼じゃない。」などと言っている巨人ファンがいますがひとこと言っておきます。
勝つのは阪神!!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
やっぱり「夢」をもつというのは凄いことらしい。
「夢は必ずかなう。なぜならば『人は』夢を持つとその実現のために努力する生き物だからだ。」と有名な考古学の先生がおっしゃっていた記憶があるが、今年のタイガースは『夢を共有』することで実現に向かって行った。と言ってもいいかもしれない。
僕は今年のタイガースを表現するのに『情念』という言葉を使うときが多い。まぁ情念なんて大げさな言い方かもしれないが実際はそんな感じがしてくる。僕の勝手な日本語の解釈の中では『情念=強い思い』ってことになっているんだけど、この『強い思い』を今年のタイガースに当てはめた場合、『夢』と『悔しさ』の2つに注目してしまった。
思えばタイガースほど日本のプロ球団でこれほど人間らしい球団もないのではないだろうか。監督交代、トレード劇では悲喜交々の様相がマスコミを賑わせることがしばしばであるが、これだって無機質な交代劇よりは見ているファンに色々な意味での思い入れを持たせてくれる。
人間・阪神タイガース・・・・・。
そこで冒頭の言葉だ。わざわざ『人は』にカッコをつけたのはそのためだ。もし『阪神タイガース』が生き物であり、人間の心が入っていたら(っていうか入っているとしか思えないけど)「夢」を持つことによって変わりうるのは充分考えられた。でも「夢」を持つことに慣れていない、または「夢」の実現の方法を知らない、ひょっとしたら「夢」を諦めている。そんなチームに夢を持たせそれを実現させる方法を教えに様々な人たちが力を出し、その共有した夢の実現に向けて実行したのが今年のこの結果だったと思う。
確かに夢を持っただけでは人は変わらない。冒頭の言葉で見落としてはいけないのは「実現するための努力」だ。その点、今年のチームにはこれでもかと鍛錬に励む努力の化身とも言える鉄人もやってきた。そういった選手に触発され、変わった選手も当然いる。さらに昨年の盗塁王でありながらレギュラーを保証されず、努力に努力を重ねて140試合出場し、盗塁王と打率3割を達成した選手もいる。こういった結果的に夢の実現への努力を重ねた選手のいるチームが陽の目を見ないなんて事はない。
そして『悔しさ』。一番悔しい思いをしていたのは1985年以来優勝から遠ざかっていたファンであるかもしれないが、今年のチームにも当然悔しい思いをした選手もたくさんいる。例えば藤田太陽。先発ローテーションに食込みながら怪我により戦線離脱。例えば藤川球児。同じ投げるにしてもファームの日本選手権ではなく、日本シリーズで投げなければいけない選手であるはずだ。例えば濱中おさむ。開幕4番、監督から期待されながらも怪我。試合に先発出場してさらに悪化させ日本選手権でDH復帰を果たしたが彼の胸中はこれで満足しているはずがない。例えば金澤健人。中継ぎ投手として登板数は多かったが数千万人が見ているであろう日本選手権で福岡ダイエーにボコボコにされ、悔し涙を浮かべた。数え上げれば枚挙にいとまないくらい、今年悔しい思いをした選手は多いはずだ。だがこの『悔しい』という気持ちを侮ってはいけない。一度悔しい思いをして、そこから逃げてしまえばそれまでだが、彼らがそんな選手に見えるだろうか?
チームにはこの悔しさを克服した選手もいる。数年前ヤンキースに所属し、一見順調なスタートを切ったかのように見えたがオーナーから「太ったヒキガエル」と罵倒され、その後数球団を転々とし、慣れないストッパーの役割までこなしながらメジャーリーグでプレイ。しかし病床に倒れ帰国。しかし今年は1年間ローテーションの柱として働いた選手が。彼にしても人には言えない悔しい思いもしたことだろう。さらに藤本敦士。激戦ショートのレギュラーとしてシーズンを通して活躍したが、1つのエラーやミスでベンチに下げられ、そのような悔しさも味わいながら鍛錬し、見事最終戦で打率3割を達成した。
悔しさを知った男、そこで歯を食いしばってでも前を向いた男は強くなれる。なぜならば悔しさを超えたところにあるものを感じることが出来れば何もしないわけにはいかないからだ。悔しさの向うにある喜び、それが夢であるとしたら。その夢の実現に向けてすることは・・・やはり努力と工夫が一番手っ取り早いかもしれない。遠回りに見えることが意外に一番近いってこともある。
そう、僕の中では『情念』という言葉の中で『夢』と『悔しさ』はつながっている。
そしてこの夢は今だけの夢では終わらない。ファームを見てみればまだまだ食い足りないくらいの夢を餌にして上を狙っている若虎が口をあけて待っている。屈指の長打力を持つ桜井広大、喜田 剛などの打撃陣。シーズン後半ではあるが上で登板した三東 洋など。これにドラフトでさらに有望選手が入ってくる。一時期、ファームは強いが1軍がBクラスであるタイガースを指して「1軍半の選手ばかり獲得するから、2軍では強いけど上では弱い。」などと陰口を叩かれたチームの面影はもはや無くなったと断言するのはこれでも時期尚早だろうか。
これに加えて現在1軍で活躍する赤星、藤本、井川、安藤、福原たち。平下や関本だって今のポジションで満足するわけがない。前述した悔しさを散々味わった選手たちもまだみんな20代の選手である。まだ夢が叶っていない選手が沢山いる。当然、今いるベテランと言われる選手も黙ってレギュラーを譲るような選手ではない。それに1回の優勝で満足するわけがない。そう、本当の『夢』はこれからやってくる。星野監督が言ったといわれる『「なんや、今年はタイガースは3位か。調子悪いな」と言われるチームにしたい。』。こうなる日が来ることが、僕の夢の実現だ。
今までの17年はこれから始まる『猛虎物語“夢の実現編”』のプロフィールみたいなもの。そして今回の優勝でやっとプロローグまでたどり着いた。本編はこれから始まる。
僕の部屋には小さな黄色いダルマが置いてある。夢が実現したら両目を入れるつもりのダルマ。このダルマには未だ片目しか入っていない。
最後に日本シリーズを戦っているタイガースにひと言。“今こそ一戦必勝!燃え上がれ猛虎魂”
うちの職場で日本シリーズの最初の2戦を観て、「やはりダイエーの方が強い。」とか、「さすが巨人OBの王が率いているだけあって阪神なんか眼じゃない。」などと言っている巨人ファンがいますがひとこと言っておきます。
勝つのは阪神!!
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やっぱり「夢」をもつというのは凄いことらしい。
「夢は必ずかなう。なぜならば『人は』夢を持つとその実現のために努力する生き物だからだ。」と有名な考古学の先生がおっしゃっていた記憶があるが、今年のタイガースは『夢を共有』することで実現に向かって行った。と言ってもいいかもしれない。
僕は今年のタイガースを表現するのに『情念』という言葉を使うときが多い。まぁ情念なんて大げさな言い方かもしれないが実際はそんな感じがしてくる。僕の勝手な日本語の解釈の中では『情念=強い思い』ってことになっているんだけど、この『強い思い』を今年のタイガースに当てはめた場合、『夢』と『悔しさ』の2つに注目してしまった。
思えばタイガースほど日本のプロ球団でこれほど人間らしい球団もないのではないだろうか。監督交代、トレード劇では悲喜交々の様相がマスコミを賑わせることがしばしばであるが、これだって無機質な交代劇よりは見ているファンに色々な意味での思い入れを持たせてくれる。
人間・阪神タイガース・・・・・。
そこで冒頭の言葉だ。わざわざ『人は』にカッコをつけたのはそのためだ。もし『阪神タイガース』が生き物であり、人間の心が入っていたら(っていうか入っているとしか思えないけど)「夢」を持つことによって変わりうるのは充分考えられた。でも「夢」を持つことに慣れていない、または「夢」の実現の方法を知らない、ひょっとしたら「夢」を諦めている。そんなチームに夢を持たせそれを実現させる方法を教えに様々な人たちが力を出し、その共有した夢の実現に向けて実行したのが今年のこの結果だったと思う。
確かに夢を持っただけでは人は変わらない。冒頭の言葉で見落としてはいけないのは「実現するための努力」だ。その点、今年のチームにはこれでもかと鍛錬に励む努力の化身とも言える鉄人もやってきた。そういった選手に触発され、変わった選手も当然いる。さらに昨年の盗塁王でありながらレギュラーを保証されず、努力に努力を重ねて140試合出場し、盗塁王と打率3割を達成した選手もいる。こういった結果的に夢の実現への努力を重ねた選手のいるチームが陽の目を見ないなんて事はない。
そして『悔しさ』。一番悔しい思いをしていたのは1985年以来優勝から遠ざかっていたファンであるかもしれないが、今年のチームにも当然悔しい思いをした選手もたくさんいる。例えば藤田太陽。先発ローテーションに食込みながら怪我により戦線離脱。例えば藤川球児。同じ投げるにしてもファームの日本選手権ではなく、日本シリーズで投げなければいけない選手であるはずだ。例えば濱中おさむ。開幕4番、監督から期待されながらも怪我。試合に先発出場してさらに悪化させ日本選手権でDH復帰を果たしたが彼の胸中はこれで満足しているはずがない。例えば金澤健人。中継ぎ投手として登板数は多かったが数千万人が見ているであろう日本選手権で福岡ダイエーにボコボコにされ、悔し涙を浮かべた。数え上げれば枚挙にいとまないくらい、今年悔しい思いをした選手は多いはずだ。だがこの『悔しい』という気持ちを侮ってはいけない。一度悔しい思いをして、そこから逃げてしまえばそれまでだが、彼らがそんな選手に見えるだろうか?
チームにはこの悔しさを克服した選手もいる。数年前ヤンキースに所属し、一見順調なスタートを切ったかのように見えたがオーナーから「太ったヒキガエル」と罵倒され、その後数球団を転々とし、慣れないストッパーの役割までこなしながらメジャーリーグでプレイ。しかし病床に倒れ帰国。しかし今年は1年間ローテーションの柱として働いた選手が。彼にしても人には言えない悔しい思いもしたことだろう。さらに藤本敦士。激戦ショートのレギュラーとしてシーズンを通して活躍したが、1つのエラーやミスでベンチに下げられ、そのような悔しさも味わいながら鍛錬し、見事最終戦で打率3割を達成した。
悔しさを知った男、そこで歯を食いしばってでも前を向いた男は強くなれる。なぜならば悔しさを超えたところにあるものを感じることが出来れば何もしないわけにはいかないからだ。悔しさの向うにある喜び、それが夢であるとしたら。その夢の実現に向けてすることは・・・やはり努力と工夫が一番手っ取り早いかもしれない。遠回りに見えることが意外に一番近いってこともある。
そう、僕の中では『情念』という言葉の中で『夢』と『悔しさ』はつながっている。
そしてこの夢は今だけの夢では終わらない。ファームを見てみればまだまだ食い足りないくらいの夢を餌にして上を狙っている若虎が口をあけて待っている。屈指の長打力を持つ桜井広大、喜田 剛などの打撃陣。シーズン後半ではあるが上で登板した三東 洋など。これにドラフトでさらに有望選手が入ってくる。一時期、ファームは強いが1軍がBクラスであるタイガースを指して「1軍半の選手ばかり獲得するから、2軍では強いけど上では弱い。」などと陰口を叩かれたチームの面影はもはや無くなったと断言するのはこれでも時期尚早だろうか。
これに加えて現在1軍で活躍する赤星、藤本、井川、安藤、福原たち。平下や関本だって今のポジションで満足するわけがない。前述した悔しさを散々味わった選手たちもまだみんな20代の選手である。まだ夢が叶っていない選手が沢山いる。当然、今いるベテランと言われる選手も黙ってレギュラーを譲るような選手ではない。それに1回の優勝で満足するわけがない。そう、本当の『夢』はこれからやってくる。星野監督が言ったといわれる『「なんや、今年はタイガースは3位か。調子悪いな」と言われるチームにしたい。』。こうなる日が来ることが、僕の夢の実現だ。
今までの17年はこれから始まる『猛虎物語“夢の実現編”』のプロフィールみたいなもの。そして今回の優勝でやっとプロローグまでたどり着いた。本編はこれから始まる。
僕の部屋には小さな黄色いダルマが置いてある。夢が実現したら両目を入れるつもりのダルマ。このダルマには未だ片目しか入っていない。
最後に日本シリーズを戦っているタイガースにひと言。“今こそ一戦必勝!燃え上がれ猛虎魂”
10月30日