タテジマとファイブアローズに魅せられて

　負けられないとかそういう問題ではなく、この状況でルーキーが投げなけりゃならない台所事情は秋山投手にとって決して幸運なものではなかったと思う。

　今年は若い選手が台頭したといえば聞こえは良いが、反面若い力に頼らざるを得なかった面も事実。それがこの時期まで引っ張ってしまったことも苦労した２０１０年を象徴しているように感じた。

　それでもマウンド上の秋山選手に託すものはかなりのものがあると思う。自力が消えた昨日、そして今日は他力の可能性すら消えた。１軍登録の選手の中で一番若い選手に託した今シーズンの行方。秋山選手に託された来シーズン、そしてもっとずっと先までのタイガースの行方。それを思えば失点を責めるとかそういう気持ちにはなれず、むしろこの時期、この試合で秋山選手が投げたという事実が、これから迎える未来に少しでも明るいものとして残って欲しいと願うばかりだ。

　シーズンを振り返るには少し早いが、俺の中で今でも悔やんでも悔やみきれないのが偶然にも観戦に行った９月のスワローズ３連戦。あそこで負け越した・・・・・いや、継投で２試合落としたところで雲行きの怪しさを感じたものだ。

　ただ、これからも試合は残っている。せめて２位で通過したい。少しでも有利な条件で通過するためには託した未来と同じかそれ以上の「今」の戦いに意味を持たせることになる。その意味をどうやって見出すか？なにをモチベーションにするのか？残された少ない時間の中で作り直さなければいけない。

　観戦予定は残り２試合。来週のハマスタ２連戦である。ベイスターズも身売り話も出て大変だろうがこっちだって大変である。

　個人的に応援していたベイスターズの大西選手が戦力外通告を受けた。タイガースも何人かに戦力外通告をした。庄田選手には野球を続けて欲しい気がするがどうだろうか？

　同じことばかり書いているが、今年のリーグ優勝の可能性は消えた。でもやはり残り試合、全勝してＣＳに向かって欲しい。残り試合はＣＳで勝つための試合である。ＣＳで勝って日本シリーズというのは制度としてある。でも俺はリーグ優勝して日本シリーズに望むことに重きを置いていた。それは勝負という世界では先ず一番最初に考えることだろう。その可能性が消えても今年の戦いを否定するものではないはずだ。

　足りないところをもう一度見直して、せめて残り試合でチームを上昇気流に乗せていこうよ。

　勝とうぜ！阪神タイガース！！まだ戦いは終わっていない。