タテジマとファイブアローズに魅せられて

　怪我をして、手術をして、そして帰ってきたときに好投したのは三振を捨てたから。球速よりも球のキレとコントロールとカーブを混ぜたコンビネーションで相手を翻弄したから。

　でもその姿は本来の自分ではないと感じているのだろうか？「本来の俺じゃなくても抑えられるんだから、本来の俺ならもっと抑えられるはず！」そう思ってしまっているのか今のピッチングはそれほどまでに独りよがりに見える。

　福原くんが俺らしいピッチングをしていた時は暗黒時代。俺らしくないピッチングをしていた時は優勝争い。この違いに気付く時は既に来ている。

　打線の援護が無いから勝てない？確かにそういう試合もあった。でもそれだけで１２敗もするわけが無い。立ち上がり、リズム、コンビネーション、全てにおいて模範となる下さんがいて、変身の成功例の安藤くんがいて・・・この中にヒントは一杯ある。勝てない理由を貧打のせいにするのはズルイ。貧打なら貧打なりにチームを勝ちに導くのがエース。貧打で勝てないなんていっているうちは並みの投手だ。

　結果的に今日も３点を取った。だから終盤にハシケンが失点しなければわからなかった。。。などと言ってはいけない。それ以前に序盤から追いかける展開になっている。失点さえなければＪＦＫが出てくるうちに得点できたはず。こういう形でたくさん勝ってきたじゃないか！！

　福原だから今日は勝てない。そう思われてしまう今。右のエースと言われて始まったはずの今年だけど残念ながら今もそう言ってくれる人は減っている。

　福原復権。このことを現実にしない限りタイガースの１歩上が見えない。

　確かに数字上は抑えている。査定上も見えない勝ち試合もあるだろう。でも査定上のものはあくまでも査定上でしかない。実際に記録される勝利で栄光は決まる。

　せめて福原くんの勝ち星と負け数が同じだったらチームは今でも独走だった。だからせめて負け数と同じだけ勝とう。負け越して、それでも『エース』と言ってもらえるほど今のタイガースの層は薄っぺらなものではない。

　今夜もドラゴンズが破れ、ゲーム差は縮まらない。普通に勝ち越してもゲーム差が縮まった先週までの状態。連敗してもゲーム差が縮まらない今週の状態。野球ってのはここからがナカナカ縮まらないものだ。

　過剰に気負うことも無いけど相手よりも自分のこと。自己中心ではなく、自分のチームに誠実にプレーすれば付いてくるものは付いて来る。自分だけじゃなく、チームもファンも喜んで、その姿を観て更に気持ちよく。

　ＨＡＰＰＹはＳｈａｒｅしてナンボのものだ。自分だけのＨａｐｐｙではなく、チームとファンをＨａｐｐｙに！福原くんは方向転換ができるか？！そのきっかけを掴めるかどうかも福原くん次第だ。だから僕たちもファンとして声援を贈ろう！