【2本立て】 ♪それ行けGo!新庄
34歳と書かれていて「もうそんな歳になるのか。」というのが正直な感想。SHINJO選手が引退宣言した。まさかねぇ、という気持ちがとても強い。コメントの中で、以前のようなプレーができないなんて本人に言われちゃうとSHINJOであること、あり続けることにプライドがあるであろう選手を引き止めることなんて出来ないんだなぁって思う。
彼に関してのエピソードは多すぎて紹介しきれるものではない。92年の亀新フィーバーでその名を知り、その後は人気先行とか言われながらも弱すぎた時代のタイガースでプレーした。
成績が悪すぎてスタメン外されて、応援団に応援までボイコットされたりして、それでも新庄選手はプレーしつづけた。タイガースは一時期、たしか吉田監督の頃だったと記憶しているけどセンターに新庄選手の代わりに坪井選手を入れた。でもある試合で新庄選手を使ってみたところスーパープレー。「あの守備だけでも3割打者と同じ価値がある。」と言わしめ、以降スタメンを張りつづけた。相手チームも新庄選手のところに打球が飛んだだけで3塁でランナーを止めたり、タッチアップをあきらめたりした。
ノムさんが監督の時もIDとかとは正反対。敬遠球を打ってサヨナラ勝ちとかもあった。今ではチャンスで何をやってくれるかわからない選手といえば今岡選手だけど、新庄選手がそれ以前の「本当に何をやってくれるか(っていうより、やらかすか)わからない選手」だった。相手チームの最後のバッターがセンターライナー。かっこよくダイビングキャッチしようとしたら目測を誤ってワンバウンドしておでこに当ててしまったとか、そんなプレーもあった。(ちなみにその試合は無事に勝った)
脚が速いのに盗塁をしないのは「お尻を痛めるから。(一説には臀部は故障持ちとか?)」と言ったのは本当か?ウェートトレをしないのは「デニムが履けなくなるから。」は本当か?きっと本当なんだろうな。
タイガースに在籍した最後の年に入団以来最高の成績。やっとこれでタイガースの4番が見つかった!と思ったらFA宣言。しかも行き先は「NYメッツです!」・・・・・交渉していたことすら知らなかったよ。二刀流をやったから投手で行くかと思ったが(んなこたぁない)、しっかり野手で行っていた。あぁ、よかった。
メジャーに行っても「何をするかわからない」のは変わらない。1塁ランナーだったときに、センターフライで2塁めがけてタッチアップ。見事成功したこともあった。実はワールドシリーズに初めて出場した日本人野手は新庄選手だった。
「いや、阪神では背中のローマ字は『SHINJYO』だったけど、こっちでは『SHINJO』なんだって。」と笑っていたっけな。
帰国後だって驚きの連続。タイガースのセンターには入団会見で「新庄選手の穴は僕が埋めます。」と宣言した赤星選手がいた。それでも帰ってきて欲しかったけど彼が選んだのは「これからはパ・リーグです!」の言葉と共に北海道日本ハムファイターズだった。しかも「これからは『ハムの人』です!」と言い放った。もちろん『ハムの人』のCMは、親会社の日本ハムの競合会社(確か丸大食品)のCMで使われているキャラクターであることを彼は知らなかった(と思われる)。
それまでプロ野球選手の契約シーンは公開されることは無かった。統一契約書も見たことが無い。その契約シーンにテレビカメラが初めて入ったのは新庄選手が契約書にサインするシーンだった。
新庄からSHINJOへ。電光掲示板に『SHINJO』の文字が縦書きだったり横書きだったりで試行錯誤していた。
入団後の活躍は割愛。でもMVP宣言でオールスターMVP獲得したり、やることは変わらなかったなぁ。っていうか被り物とかしてレベル?は上がっていたね。昨年から始まった交流戦。タイガースの主催ゲームの中では北海道日ハム戦が一番最初に売り切れたのは、みんなきっとSHINJO選手を見たかったからだと今でも思っている。相手ファンからも人気を集める選手だ。
43,000人の満員の観衆が集まったことが、彼の最後の決断をするきっかけになったことは皮肉っていうか「そんなつもりじゃないのに!」というのが観衆の本音だろう。今年1年、いつも札幌ドームに43,000人来てくれるように、そして来年以降もいつも大観衆で埋まるように。その願いを心に秘めた引退宣言だと思う。
日ハムが北海道に移転した。高校野球では北海道の駒大苫小牧高校がここ数年大躍進している。北海道に蒔かれた「野球の種」。それを蒔いたのは誰かわからないけど、水をあげて、肥料を加え、除草してという作業を率先して行った人の中にSHINJO選手の名前は確実にあった。本当はこれからが収穫の時期だったのかもしれないのに。
今年も俺は日ハム戦の観戦予定は無い。でも観戦に行って「お疲れ様!」とか「ありがとう!」とか言う機会はなんかこれが最後じゃないような気がする。だって引退後もどこかでなにかやって、みんなを楽しませてくれそうだから。
「さよなら」よりも「今度はどこで会えるの?」、「やめないで」よりも「これからも(他の分野で)楽しませてよ!」くらいの気持ちでちょうどいい。
新庄剛志という34歳の男が新庄選手とSHINJO選手であった時間に敬意を、そしてそれを共有できたことに感謝を。お互いに「Good Luck!」そんなことを言い合って見送るのがSHINJO選手らしいかな?なんて思いながらタイガースファンも歌ってみない?
♪それ行け Go 新庄〜 燃える男〜 それ行け Go 新庄 根性見せろ〜♪ って。
彼に関してのエピソードは多すぎて紹介しきれるものではない。92年の亀新フィーバーでその名を知り、その後は人気先行とか言われながらも弱すぎた時代のタイガースでプレーした。
成績が悪すぎてスタメン外されて、応援団に応援までボイコットされたりして、それでも新庄選手はプレーしつづけた。タイガースは一時期、たしか吉田監督の頃だったと記憶しているけどセンターに新庄選手の代わりに坪井選手を入れた。でもある試合で新庄選手を使ってみたところスーパープレー。「あの守備だけでも3割打者と同じ価値がある。」と言わしめ、以降スタメンを張りつづけた。相手チームも新庄選手のところに打球が飛んだだけで3塁でランナーを止めたり、タッチアップをあきらめたりした。
ノムさんが監督の時もIDとかとは正反対。敬遠球を打ってサヨナラ勝ちとかもあった。今ではチャンスで何をやってくれるかわからない選手といえば今岡選手だけど、新庄選手がそれ以前の「本当に何をやってくれるか(っていうより、やらかすか)わからない選手」だった。相手チームの最後のバッターがセンターライナー。かっこよくダイビングキャッチしようとしたら目測を誤ってワンバウンドしておでこに当ててしまったとか、そんなプレーもあった。(ちなみにその試合は無事に勝った)
脚が速いのに盗塁をしないのは「お尻を痛めるから。(一説には臀部は故障持ちとか?)」と言ったのは本当か?ウェートトレをしないのは「デニムが履けなくなるから。」は本当か?きっと本当なんだろうな。
タイガースに在籍した最後の年に入団以来最高の成績。やっとこれでタイガースの4番が見つかった!と思ったらFA宣言。しかも行き先は「NYメッツです!」・・・・・交渉していたことすら知らなかったよ。二刀流をやったから投手で行くかと思ったが(んなこたぁない)、しっかり野手で行っていた。あぁ、よかった。
メジャーに行っても「何をするかわからない」のは変わらない。1塁ランナーだったときに、センターフライで2塁めがけてタッチアップ。見事成功したこともあった。実はワールドシリーズに初めて出場した日本人野手は新庄選手だった。
「いや、阪神では背中のローマ字は『SHINJYO』だったけど、こっちでは『SHINJO』なんだって。」と笑っていたっけな。
帰国後だって驚きの連続。タイガースのセンターには入団会見で「新庄選手の穴は僕が埋めます。」と宣言した赤星選手がいた。それでも帰ってきて欲しかったけど彼が選んだのは「これからはパ・リーグです!」の言葉と共に北海道日本ハムファイターズだった。しかも「これからは『ハムの人』です!」と言い放った。もちろん『ハムの人』のCMは、親会社の日本ハムの競合会社(確か丸大食品)のCMで使われているキャラクターであることを彼は知らなかった(と思われる)。
それまでプロ野球選手の契約シーンは公開されることは無かった。統一契約書も見たことが無い。その契約シーンにテレビカメラが初めて入ったのは新庄選手が契約書にサインするシーンだった。
新庄からSHINJOへ。電光掲示板に『SHINJO』の文字が縦書きだったり横書きだったりで試行錯誤していた。
入団後の活躍は割愛。でもMVP宣言でオールスターMVP獲得したり、やることは変わらなかったなぁ。っていうか被り物とかしてレベル?は上がっていたね。昨年から始まった交流戦。タイガースの主催ゲームの中では北海道日ハム戦が一番最初に売り切れたのは、みんなきっとSHINJO選手を見たかったからだと今でも思っている。相手ファンからも人気を集める選手だ。
43,000人の満員の観衆が集まったことが、彼の最後の決断をするきっかけになったことは皮肉っていうか「そんなつもりじゃないのに!」というのが観衆の本音だろう。今年1年、いつも札幌ドームに43,000人来てくれるように、そして来年以降もいつも大観衆で埋まるように。その願いを心に秘めた引退宣言だと思う。
日ハムが北海道に移転した。高校野球では北海道の駒大苫小牧高校がここ数年大躍進している。北海道に蒔かれた「野球の種」。それを蒔いたのは誰かわからないけど、水をあげて、肥料を加え、除草してという作業を率先して行った人の中にSHINJO選手の名前は確実にあった。本当はこれからが収穫の時期だったのかもしれないのに。
今年も俺は日ハム戦の観戦予定は無い。でも観戦に行って「お疲れ様!」とか「ありがとう!」とか言う機会はなんかこれが最後じゃないような気がする。だって引退後もどこかでなにかやって、みんなを楽しませてくれそうだから。
「さよなら」よりも「今度はどこで会えるの?」、「やめないで」よりも「これからも(他の分野で)楽しませてよ!」くらいの気持ちでちょうどいい。
新庄剛志という34歳の男が新庄選手とSHINJO選手であった時間に敬意を、そしてそれを共有できたことに感謝を。お互いに「Good Luck!」そんなことを言い合って見送るのがSHINJO選手らしいかな?なんて思いながらタイガースファンも歌ってみない?
♪それ行け Go 新庄〜 燃える男〜 それ行け Go 新庄 根性見せろ〜♪ って。