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タテジマとファイブアローズに魅せられて

阪神タイガースはもちろん、Bリーグの香川ファイブアローズも応援中。
野球もバスケも素人目線です。お手柔らかに!
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お立ち台の選手会長
 Only? or One of many?

 正しい英語かどうかは知らないが、その1試合がどういうものかっていうのは人それぞれで、それが本音かどうかもわからないものがある。

 選手を過剰に意識させないために、首脳陣がある試合を指して「長いシーズンのうちの『140分の1』ですから・・・」と表現することがある。

 でもやっぱりファンとしてみれば、それは頭では分かっていながらも、腹の底まで理解できない不思議な言葉なんだと思う。

 ここで冒頭の言葉。本音かどうか分からない部分が出てくる。確かにシーズンは長いもので、そのなかの1試合は140試合のうちの1試合なんだけど、観戦に行っている自分、テレビで応援している自分、そして選手、特に1軍当落線上の選手にとっては決してそうではない。1試合は140分の1などではなく、1分の1なんだといつも思う。

 思い出せる人も多いだろうけど去年の夏のことだ。桧山選手たちが怪我をしてしまい外野手が手薄になったときにファームから上がってきた早川選手のことを。テスト入団合格の知らせを喫茶店に置いてある新聞で涙ながらに知った男が、崖っ渕のスタメン3試合目でバックスクリーンに放り込んで、ライトスタンドからの早川コールに帽子を取って深々と頭を下げた昨年の“1分の1”。その他にもたくさんあった様々な光景を。

 そういうものを思い出すたびに思うのは、やっぱりみんなの本音は別のところにあるのだろうってことだ。長いシーズンは“140分の1”を140回繰り返して“1”にするものではなく、1分の1を140回繰り返して“140”にするものだ。その気持ちを繰り返してシーズンを戦い、ファンもその期間の夢をチームに預ける。1分の1に全力を傾ける戦い。それこそが僕がタイガースからもらうことができた『NEVER NEVER NEVER SURRENDER』というやつだ。

 1分の1の積み重ね。昨年、星野監督(現・オーナー付SD)も繰り返し繰り返し「1つ1つ。」とおっしゃっていた。そして掴んだ栄冠。ほぼ決まり!と思っていてもナカナカ言ってくれなかった「優勝」という言葉。でもこの姿を昨年観てしまった以上、今年も楽しみにしたいものがある。

昨年7月上旬(6日だったかな?)ヒーローインタビューのお立ち台に1人の男が上がった。アナウンサーから「明日は七夕ですが、短冊に願い事は何と書きましたか?」と質問され、その選手はやや得意げな表情で胸を張ってこう言った。「優勝です!!」。

 今年もお立ち台で、同じセリフを聞かせてくれよ!頼んだぞ!!新・選手会長!!!
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| T−コラム | 19:36 | comments(0) | trackbacks(0) |