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タテジマとファイブアローズに魅せられて

阪神タイガースはもちろん、Bリーグの香川ファイブアローズも応援中。
野球もバスケも素人目線です。お手柔らかに!
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勝ち味を覚える
 今日は日ハムとのオープン戦だった。あいにくの天気だったけど選手はよく戦っていた。

 先発のブラウン投手は今日のような感じが持ち味なのかも知れない。それくらい動く球でコーナーを突き、うまいこと打たせていた。この調子で行ってくれればシーズン中も良いと思う。タイプ的には昨年少しいたホッジスくんが大人になった感じかもしれない。

 そしてスペンサー選手もそこそこ何とかなるのかな?という程度にはやってくれた。スロースターターかもしれないけど、見ているこっちは結構ドキドキものだ。今日のような感じなら交流戦のDHくらいは何とかなるかも。。。だ。

 桜井くんの打球は相変わらず角度が素晴らしく、本当にこれで守備が並であればいいのに、、、と思った。果たして肩が万全であったならもう少し計算できるのだろうか?今のままでは、やはり交流戦のDH扱いしか出来ない。天性の飛距離を眠らせるのはもったいなく、はやく肩に遠慮しない守備も見たいものだ。

 片岡さんも、相手の横山投手が外すかどうか迷った半端なコースのストレートを迷わずに片岡さんらしい打球で左中間に運んだ。勝負強さ、勝負の流れを手元に引き寄せる強さ、しかもそれが8回裏という絶好のタイミング。やはり無くてはならない選手だ。タイガースの「アツシ」といえば片岡さんのことなのであります。

 そしてやはり書かなければいけない??のは藤本くん!!もうねぇ、パペットマペットの「牛く〜ん!!」状態で名前を呼びたい。

 今日もやったか。。。という風に見えたのは、6回の守備。1アウト1,2塁で小田選手の打席のときのこと。小田選手は少し勢いの無いセカンドゴロを打った。藤本選手はダッシュでゴロを捕球。そのときランナーは1,2塁間の中間くらい。ゲッツーも狙えただろう。しかし藤本くんは送球に迷い、一旦はセカンドにボールを投げるそぶりをして結局はファーストに投げた。これでランナーは2,3塁となり、次の打者のレフト前ヒットで2失点してしまった。

 先日もそうだけど、こういった形で残ったランナーは点につながりやすい。結果、桟原くんはレフト前ヒットで2失点だった。確かに飛んだ打球が桜井くんの前だったのは不運だったけど、それを呼び込んでしまうプレーだった。もし2塁に投げていれば、ゲッツーは取れなくても1,3塁で次の打者を迎えられただろうし、そうすれば1失点で切り抜けられたかもしれない。

 観ていると、まだ動きがショートのままという気もする。藤本くんも一生懸命なんだろうけど、もっともっと1つ1つのプレーを大切にして欲しい。それは赤星くんが1塁にいるときの打席でも一緒。セカンドを守りたい選手も大勢いる。2番を打ちたい選手も大勢いる。そのことを肝に命じてしっかりと自覚を持ったプレーをして欲しいと思った。それさえ見せてくれれば、僕は納得もするけど今のままでは・・・呼び捨てにしたい。

 でも今日は勝った。しかも相手の抑えの切り札である横山選手から奪った勝ち星であることは、シーズンに向けての明るい材料だ。横山選手の頭に苦手意識を叩き込めれば意義ある勝利だったと思う。

 星野SDは就任直後のとき、負けに慣れていた選手に勝ち味を覚えさせるためにオープン戦でも勝ちにこだわった。そしてそれは花開いた。今年のタイガースも勝ちにこだわって、勝ち味を沢山味わって欲しいと思う。

 ってことで、今日のMVPはこちらへ。
| タテジマに想いを | 22:31 | comments(4) | trackbacks(2) |
本日2本立て『馬に人格を与えた男』(非プロ野球)
 競馬界の現役最年長騎手であった、岡部幸雄騎手(56歳)が引退を表明した。

 競馬騎手学校の前身である、馬事公苑出身。同期にはレース中のアクシデントで若くして引退することとなった“天才”福永洋一騎手、執念でダービーをもぎ取った柴田政人騎手、そして同時期にしのぎを削った郷原騎手、増沢騎手、年下だけど競い合った南井克巳さんといった面々がいた。言っちゃ悪いが今の騎手たちよりかなり凄い連中だったと思う。

 そんななかで、岡部騎手は勝ち星を重ねた。岡部騎手の功績は数字上でも凄いことになっている。でも岡部さんは涼しい顔で「いずれこれらの記録もユタカ(武豊騎手)に抜かれるでしょ。」と言っていた。

 岡部さんの競馬への姿勢を表す言葉に「馬優先主義」というものがある。自分の欲による勝利よりも、馬の成長と馬のためを思って騎乗する。それが勝利への欲がないと批判する声もあったと思う。でも競走馬は走らなければ馬肉になることがほとんどだ。余程気性が良いとか、血統が良い、などの理由がない限りは結果の出ない馬は種牡馬にも、乗馬にも、当て馬にもなれない。それを知っている岡部さんが勝利への執念が無いわけがない。そしてそんな騎手に、多くの調教師が騎乗を依頼するはずがない。

 それでも岡部さんにはファンも感情移入しにくかったと思う。

 一時期、競馬場ではG1勝利ジョッキーのゴール後のウィニングランのときに、ジョッキーの名前をコールすることが流行った(元祖はアイネスフウジンで日本ダービーを勝った中野渡騎手へのものと言われる)。でも岡部さんにはなかなか起こらない。その岡部さんに起こった初めての岡部コールは、岡部さんに競馬を教えたといわれる7冠馬“皇帝”シンボリルドルフの初年度産駒トウカイテイオー(父:シンボリルドルフ、母:トウカイナチュラル、母父ナイスダンサー)でジャパンカップを勝ったときだった。強くて巧すぎる騎手への最大級の声援が、晩秋の東京競馬場を包み込んだシーンを僕は覚えている。

 40代中盤以降はレースを限定しながらの騎乗だったと思う。でもG1に昇格したばかりのフェブラリーステークスを確か2年連続で勝ち抜いたり、短距離最強馬タイキシャトルでG1を制覇しまくったり、ビワハヤヒデで安定した騎乗をしたり、体力の衰えを補って余りある騎乗でお手馬を勝利に導いた。

 岡部さんは引退する。骨折や怪我により自分の思うような騎乗が出来なくなったということだろう。でも馬優先主義の人はそれだけじゃなくて馬のためを思って自ら鞭を置く決意をしたのかもしれない。岡部さんは競走馬に、自分の騎乗で迷惑をかけたくないから引退する。そんな気がする。

 競走馬のことを「あの馬」という表現を岡部さんはしない。岡部さんはいつだって馬のことを「彼は・・・」とか「彼女は・・・」とか「この子は・・・」と人間と同じように表現してきた。馬に対して決して上からモノを見ず、いつも馬の目線で物事を感じてきた名手岡部騎手だった。

 岡部さん、お疲れ様でした。僕は岡部さんの競馬が好きでした。
| T−コラム | 22:03 | comments(2) | trackbacks(0) |