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タテジマとファイブアローズに魅せられて

阪神タイガースはもちろん、Bリーグの香川ファイブアローズも応援中。
野球もバスケも素人目線です。お手柔らかに!
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4.10観戦記
 友あり遠方より来る・・・・と漢詩にあるように、遠方の友達と久しぶりに会うことは本当に楽しみの多いことだと思う。実際に会うのは昨年暮れ以来なので期間的には4ヶ月弱ということになる。

 甲子園が縁で知り合った僕たちが再会するのはやはり甲子園であることが自然であるようだ。当初は5月14日が再会の予定日だったが、観戦仲間の「たけさん、来ない?」というまるで近所の友達を誘うかのような気さくなお誘いをいただき、4月10日にその機会を得た。遠く離れていても、気さくに声をかけていただけるほど距離を感じないで接してくれる観戦仲間には心からありがとう。なのである。

 僕が住んでいる静岡市(合併前からの←こだわり)から甲子園には、「ぷらっとこだま」という安いプランを使ったとしても、新大阪までは片道8,000円くらいはかかってしまう。時間にすれば2時間半くらいだろう。さらにそこから甲子園まで1時間弱。その道のりは遠いような近いような。はっきり言えば試合に勝てば時間は早く過ぎる。

 昨年までの数年は、関東と甲子園を交互に行き来した観戦も、今年は地元開催を除けば甲子園のみにした。1試合で帰る予定は立てずに、1回の甲子園行きで2試合を観ることにした。こうすれば1試合当りの費用を浮かせることができる。

 友達とは本当に、本当にありがたいもので3連戦の3試合目のチケットがあるということでそれを譲ってもらい、今シーズンは日曜日がデーゲームの場合に初めての3連戦観戦もできるようになった。まさか、まさかが叶ってしまうというのは本当に嬉しいものだ。実は今回も金曜日は仕事を休んでいて、友達が言うには「言ってくれれば金曜日のチケットもあったのに・・・。」というから、さらに友達のありがたさを知ることになる。

 子供の頃、遠足といえば早く起きてしまったように、試合開始は16:00なのに僕が新大阪に着いたのは11:00だった。友達へのお土産のうなぎパイは前日に買っていた。とりあえず梅田に移動してタイガースショップで2004年版のマフラータオルとメガホンを買った。そして逆戻りのような感じで西中島南方へ地下鉄で移動。ホテルを探す時間を心配することも無く、駅の目の前にあった宿泊予定のホテルを見つける。

 ここまで来て何やってんの?と言われてしまうが、向かった先はマンガ喫茶だった(汗)。何とか余りまくった時間をつぶさなければならないのだが、また目の前にあるものでつい・・・である。

 そうこうしているうちに、今回誘ってくださった観戦仲間から携帯に連絡が入り、やっと甲子園に行くことになる。阪神梅田駅で「らくやんカード」を購入し、改札をとおる。いつも来るたびに買うかどうか迷っていたのだが、やはり切符を買う手間が省けるのは楽なことで、本当に「するっと」通過する。

 時間的に電車内は甲子園に行く人たちで一杯で、この光景は別コラムを参照していただければ、僕のこの光景に対する気持ちはわかっていただけるかもしれない。

 甲子園に着いた後は、再会を喜び、そしていつものようにダイエーで食料品を買い込む。寿司とフルーツを買ったくせに、なぜかデザートのフルーツから食べ始めるという逆の順番も物事を深く考えない僕としては問題ではないことだ。

 入場前に必ずすることは、甲子園横の神社へのお参りだ。でも僕の場合は“必勝祈願”ではなく、今回も無事に甲子園に来ることができたことと雨天中止にならなかったことへのお礼を込めて手を合わせるって感じの方が的を得ていると思う。

 入場が遅くなったので試合前のパフォーマンスやスタメン発表は終わったしまったけど中へ入って目に飛び込んでくる光景は、そこが紛れも無く甲子園であるということを実感させてくれる(これもまた別コラム参照)。

 試合は辛くもタイガースの勝ち。先発の福原投手も頑張ったし、今岡選手も得意技?の戦慄の第1打席@先頭打者ホームランを見せてくれた。敵ながらドラゴンズの井上選手は怖いバッターだし、岩瀬投手には今年もてこずりそうだけど、何とかタイガースは勝利を収める。ヒーローインタビューは今岡選手。

 1人で観に来て負けられると本当にへこむものだが、仲間がいればそうでもない。負けた悔しさは人数分で割って減っていくけど、勝った喜びは人数分の倍数になってゆく。試合後は今回も様々な友達と会うことができた。うなぎパイをみんなに配って食べてもらって、以前から拝見していた、とても明るくて楽しいイラストが描かれているサイトのNさんにイラスト入りのサインを書いていただいたりして試合後も楽しい、本当に来て良かったと思える時間を過ごさせていただいた。

 翌日は今回の大きな目的のうちの1つ、鳴尾浜でファームの試合観戦だ。ファームの試合だから試合開始直前に行けばいいやと思っていたら、前日に会ったOやんから「0:30試合開始なら、11:00には着いていたほうがいいですよ。」と教えてもらった。そのアドバイスどおりに鳴尾浜に11:00前に着く。するとどうだろう、3塁側の阪神ベンチ上は既に熱心なファンが座っているではないか。Oやん教えてくれてありがとう。またも観戦仲間に助けられる。

 そんななか、何とか4席を確保して練習を見る。デーゲームばかりのファームの選手は真っ黒に日焼けした顔で上に呼ばれるときを手ぐすねひいて待っている。甲子園で見たことがある顔もあれば初めましての顔もある。中でも目をひいたのは、今年のルーキーの“小宮山”捕手。この強肩はすごい!!他の選手の2塁までの送球は、多少はおじぎをするものだが、この選手の送球はまさに直線!!速さも違うし、高校時代に相手チームが走るのをやめたのがよく分かるくらいの肩だった。これからが本当に楽しみだ。

 試合は久保田投手の先発で始まった。去年は彼が1軍で投げる試合も見てきた。まだまだ上で投げるには時間が必要かもしれないが、はまったときのすごさはやはり目を見張った。

 相手の近鉄側のベンチを見れば、元・阪神の山村投手、松田選手(シダックス→阪神→ダイエー→近鉄)などがいて、敵チームながら筧選手はいい選手だなって思った。

 試合は負けたけど、この試合の中でとても印象に残ったことがある。

 2軍の試合では応援団もいなければ、トランペットも無い。この試合、1アウト満塁のチャンスがあった。バッターは秀太選手。このとき自然にどこからとも無く、♪もえーろ秀太 根性だー・・・ と声が起こった。すると他の場所からも ♪男の意地だ 突撃秀太・・・ やがてスタンド全体から ♪男の中の男ならお前のバットで決めてやれ と秀太選手のヒッティングマーチの合唱になった。決して誰かが誘導したわけでもなく、チャンスに自然に起こったこのヒッティングマーチはファンから愛される秀太選手らしいもので、そのせいか秀太選手も粘りに粘る。追い込まれてもファールで粘り、ついに外野へ鋭い打球が飛んだ。惜しくも外野手に捕られたが犠牲フライになったが打点1を挙げた。秀太選手には是非、甲子園でこの何倍もの声援をバックにプレイしてほしい。秀太選手(と平下選手)のヒッティングマーチは数あるものの中でも名曲中の名曲なのだから。

 試合の帰りはバスの待ち時間もあり、徒歩で甲子園まで歩いた。見知らぬ町を歩くのはとても楽しいもので、また静岡で聞くことができない関西弁はとてもやわらかい言葉で耳に優しく入ってくるものだ。日差しも柔らかで散歩日和な1日は甲子園までの道のりを短いものに感じさせてくれた。

 甲子園から阪神電車→地下鉄→新幹線で帰宅する。551の豚まん買って、土産を少々買い込みながら。帰りの新幹線では隣の席に必要以上に密着しあう男女・・・じゃなくて男と男!!がいて非常に奇妙な空気が流れたが、無事に帰宅できた。

 いつもいつも同じことばかりでお恥ずかしいのだが、本当に観戦仲間のみんなには感謝してもしきれない気持ちがある。大阪、兵庫、和歌山、京都と離れていても静岡にいる私を心配してくれる気持ちには本当に感謝している。今年も沢山の感動と想い出を積み重ねていけることを確信した甲子園1泊2日の観戦であった。
4.12
| T−コラム | 20:19 | comments(0) | trackbacks(0) |









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