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タテジマとファイブアローズに魅せられて

阪神タイガースはもちろん、Bリーグの香川ファイブアローズも応援中。
野球もバスケも素人目線です。お手柔らかに!
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終わらない終わり
 いよいよお楽しみが始まった。そんな感じの3連戦だった。史上最強打線がどうの・・・っていうのは他の巨人ファンが勝手にやってくれればいい話で、僕たちのタイガースは等身大のタイガースであれば勝てるという感触を持った人は大勢いたのだと思う。

 よく讀賣さんとNYヤンキースを比較する人がいる。どちらも金額よりも勝利にこだわり、有力FA選手を取りまくるところは似ていないわけでもない。でも、讀賣さんはポジションがかぶる選手を取り漁るけど、NYヤンキースは必要なポジションに徹底的にこだわり、そのポジションの最高の選手を取るためなら、現在のレギュラー選手であっても放出する。これぞ適材適所というやつを地で行く補強をするという点では、どちらかといえばピンストライプと縦ジマのここ数年のタイガースのほうがタイプは似ていると思っている。

 決して無駄な戦力は獲得しない。ポジションがかぶる選手はいるけど、出られない選手がゴネたり腐ったりしていない。ベンチに一体感がある。という点は、日本のヤンキース気取りのチームには無いものだ。そもそも一緒にしたらオーナーのスタインブレーナー氏が血相変えて怒りそうだ。

 メジャーリーグとのオープン戦の結果は別物と思っていたけど、どうやらあの結果を見ると、そうそう別物でもなかったらしいし、むしろ両チームを比較する良い試験紙だったような気がしている。

 昨年の快進撃はNYポストだったか、ワシントンポストだったか、APだったか忘れたけど、『この快進撃はUSAで例えると、ボストン・レッドソックスが優勝するようなもので・・・』と紹介された。確かに両チームには共通点は多い。両チームとも長い長い伝統があるチームで熱狂的なファンがいて、強いライバルチームを持っていて、優勝から遠ざかっていて、ボストンには『バンビーノの呪い』があって、阪神には『カーネルサンダースの呪い』があるなど・・・。

 でも、そんなことを言っていても、その間ボストンはそれなりにプレイオフなんかにも出場しているし、タイガースはそれすらも叶わないくらいの成績を続けてしまった。タイプって言うのは似ているチームもあるけど、やはり独自の歴史は独自のものだ。

 昨年の快進撃は、確かにボストン風だったかもしれない。ならば今年もするであろう快進撃はどのように例えられるのか?興味は尽きない。どん底まで見た伝統チームが『闘将』により生まれ変わり、常勝チームになってゆく姿は映画の『メジャーリーグ』に似ていなくもないけど、言っちゃ悪いがもっと崇高なものに感じられる。

 ついにゆく 道とはかねて きゝしかど 昨日今日とは 思わざりしと

 とは、なりひらの朝臣が詠んだ歌(古今和歌集に載ってるよ)で、この場合の『つい』=『終』とは、人生の終=『死』ということになるんだろう。辞世の句って感じのものらしい。でもタイガースに当てはめて考えれば、この歌はどこまでもポジティブなものに聞こえてくる。

 『終』とは、常勝軍団としての姿であり、そのための道は頭では分かっている。でも、それができる日が来るとは思ってもいなかった。でも、それがついに目の前に見えるところまで来たのだ。あとは勇気を出して歩んでゆくかどうかだけ。そしてタイガースには『終』わりがないのだ。

 願わくば、どうか今シーズンも幸せな結果が得られますように。そして何度も生まれ変わりながら最高のチームになり、そしてそうあり続けるタイガースでありますように。
4.10
| T−コラム | 19:38 | comments(0) | trackbacks(0) |









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