タテジマとファイブアローズに魅せられて

　話をまとめると、彼氏の家に初めてお泊りしたらしく、料理を作ってあげたら美味しそうに食べたとか、色々と話をしてこれがまた嬉しそうなんだ！！そりゃ嬉しいだろうねぇ。。。。。と思って俺は座りながら、おそらく「稲中卓球部」を読んでいたと記憶している。

　女の方の話声はさらに嬉しそうに大きくなり、「知り合った時とか、話したりして、もう運命を感じたアタシ〜！！」とまで言いやがる。俺なんて運命感じたことねぇよ・・・・・不安を感じたことはあるけどな。

　するとその女性の携帯にメールが着たらしい。そしてそのメールを読んだその女性の態度が突如豹変した！！

　女性は物凄い勢いで相手に電話した。

　「あんたちょっと！何考えてんの？！さっきと違うじゃん！！」

　どうやらさっきまで一緒にいたらしい相手らしい・・・・・と俺は思った。

　「は？あんた、まだ部屋にいんの？」

　きっとそうだ、さっきまで一緒にいた人なんだ・・・・・と俺は思った。

　「は？何言ってんの？わけわかんねーんだけど！！」

　きっとわけのわからんことを言ったんだろう・・・・・と俺は思うしかなかった。

　「ちょっとあんた、部屋に誰かいんの？！」

　なんと！彼女が部屋から出てすぐに他の女を連れ込んだのか？それとも押しかけられたのか？

　「はぁ？ふざけんなよマジで！！今から行っからそのまま部屋で待ってろよ！！」

　と言って、電車を降りて反対方向（いま、来た方向）の電車が来る反対側のホームに行ってしまいました。

　なんていうかねぇ、男が正直に待っているのかなぁ？俺の勝手な推測では・・・・・

１　彼女が帰った後に他の女が彼氏の部屋に来た

２　または帰る時間を見計らって他の女が部屋に来る約束していた

３　そこで後から来た女に「あの子と私、どっちがいいの？」と聞かれた

４　もしくは、聞かれるまでも無く男が“自主的”に判断した

　ま、いずれにしてもかわいそうだったのは、「運命を感じた。」話を聞かされながら電車に置いてかれた友達の方でしたね。俺も気の毒で見れなかったよ。

　１つ分かったことは、男の方はきっと運命を感じてなかったんだなぁ、ってこと。

　その後どうなったんだろう。ここでも俺の勝手な推測・・・・・

１　実は男の二股で、何とか理由をつけて部屋を出てバレずに済んだ

２　または部屋で鉢合わせして修羅場

３　女は押しかけるが既に留守で、しかも携帯の電源は切られていて連絡取れず

　でもなぁ、ここまで考えていて、実は電話の相手は他の男だったとか、ってことは女の方が二股だったのか？とか色々余計なことを考えているうちに家に着いた。

　おかげでその日に読んだ「稲中卓球部」の内容を覚えてなかったので、帰宅後に部屋で落ち着いて読み返した。