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タテジマとファイブアローズに魅せられて

阪神タイガースはもちろん、Bリーグの香川ファイブアローズも応援中。
野球もバスケも素人目線です。お手柔らかに!
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7年越しの想いを込めて
松坂世代。聞き慣れた言葉で語れるくらいの人材の宝庫が集う世代の頭領とでも言える松坂くんが甲子園で投げる日がやってきた。7年前の夏、甲子園で勝ちまくった右腕が日本を代表する投手の1人となって甲子園の土を再び踏んだ。

 対するは7年前の夏、甲子園に出場することすら叶わなかった松坂世代。奇しくも背負う番号は同じ18番。プロ野球界のエースナンバーだ。同じ年齢でも片や堂々のエース、片やエースになれるかどうか分からない選手。しかし試合はがっぷり四つに組んだ試合となる。

 投球内容だけで言ったら松坂くんのほうが上回っていたと思う。しかし7年も留守をすれば誰だって気持ちが揺らいだって不思議じゃないように、あれほど甲子園に愛された松坂大輔という男が今夜は甲子園に愛されなかった。そして甲子園に必死のアプローチを続ける男に今夜の甲子園は振り向いた。

 甲子園は時として男性的に、またある時は女性的にその表情を変える。タイガースが松坂くんを捕らえたとでもいえるのは本当に点を取ったイニングくらいでほとんどが塁に出ても散発だった。反対にライオンズはスコアリングポジションにランナーを貯めるが点に結びついたのは8回のみ。同じ安打数でもライオンズの方が点を取る雰囲気は出来ていた。でも甲子園は松坂くんに振り向かなかった。

 それでも甲子園を振り向かせ、勝ったのはタイガース。そして杉山投手。7年前の春と夏。甲子園で投げまくり、日本中を沸かせた男を杉山投手はどこで、どんな気持ちで見ていたのだろうか。しかし7年の時間が経ち2人の距離は少しずつ縮まった。両者とも勝利への執念はある。でも今夜に限っては杉山投手の方が、そしてタイガースのほうが強い気持ちで戦っていた。この気持ちの継続が、杉山投手を1段階上に連れて行ってくれるはずだ。

 打の殊勲は桧山選手。日曜日の岩隈投手、今夜の松坂投手と球団を代表するエースからホームランをかっ飛ばす姿には正直言って驚いた。桧山選手の場合は特に相手の投球を見てしまう傾向があるが、今夜のように積極的に振っていく姿の方がおそらく自身のタイプに合っているはず。そこにもっと早く気付いて欲しかったし、この姿勢で戦えば成績も帰ってくると思う。今夜は気持ちの強さが集中力を生み、少ないチャンスをモノにして勝てた。そして逃げきった。そういう試合だったと思う。

 松坂世代。今日登板した球児くんも久保田くんも松坂世代。松坂投手の話題に隠れたが同じ年のドラ1で入団した球児くんも、松坂世代と呼ばれるのが余り好きではないという久保田くんも、同級生のトップを走る男との対決では表に出すことなく燃えていただろう。杉山くん、球児くん、久保田くんの3本の矢は確実に松坂ライオンズを仕留めていた。

 これでライオンズに1勝1敗。明日もこの姿勢で戦えば何も恐れることは無い。恐らくライオンズは帆足&松坂で2勝と計算していただろうけどこれで計算は狂った。明日は予定では大沼とかになるのかもしれないが、西口投手を中5日で持ってくるのだろうか??でも自信を持って戦おう。

 甲子園で負けることを味わった松坂くん!負けると持って帰るグランドの土、少しなら持って帰らせてやってもいいぜ〜!!(たぶん・・・すいません、嬉しくて調子に乗りました)

 今日のMVPはこちら
| タテジマに想いを | 22:24 | comments(6) | trackbacks(14) |