煌き能見
この先発復帰がどうなるものか?不安もあれば不思議もあるかもしれない。狭いといわれる東京ドームでこのタイミングで投げることが能見投手にとってどれほどのリスクを背負うものであるか。それを考えたら苦しさは想像できた。
初回に味方が先制できない。裏の守備では鈴木をランナーに出す。ここで走られて守りに入ってタイムリー・・・・・悪いときはそうなってしまう。だが今日は狩野選手がしっかり刺し、三振ゲッツーに切る。これが実に大きかった。
矢野さんが帰ってきたチームであるが、ここまでの約3ヶ月は狩野選手が中心となり、ホームを守ってきた。その間のチーム病魚率は3.33(本日現在)。3点台前半というのは決して悪い数字ではない。これが狩野選手が投手陣と取り組んだ、レギュラー1年目の数字である。もう1回書くが悪い数字では無い。
その狩野選手が今日は良く能見投手を引っ張った。そして能見投手も本当に素晴らしかった。
まずストレートが良い。そしてストライクからボールになるフォークも実に良かった。その「良かった」の連続が7回2アウトまでノーヒットノーラン。そして9回を2安打で抑え込んだのだ。
良くも悪くも表情が変わらない選手である。その能見投手がマウンドで「ニヤリ」と微かに笑みを浮かべた場面がある。それは確か7回裏だったか、初ヒットをラミレスに許し、続く亀井に高めに抜けたフォークか何かをライトポール際に運ばれた場面だ。
そのときホッとしたのかもしれない。でも今までならビビっていた能見投手がマウンド上で微かな笑みを浮かべたのだ。
「あ、こりゃ抑えるわ。」
そう思えたのはあの微かな笑みを浮かべる精神的な優位さであったのではないか。
9回にもピンチを迎えた。鈴木がヒットで出塁した場面だ。
2アウトからという状況ではあったが、ここは間違いなく走るケース。打席には小笠原。狩野選手が初回に鈴木を刺しているとはいえ、1試合で2回も刺されるような選手でもない。そうなると2アウト2塁という場面を想定することになる。
予想どおり鈴木が走る。刺せないばかりかエラーも絡んで3塁に到達される。小笠原を歩かせてラミレスで・・・・・それは危険というものだ。ここで逃げてはいけない。
ここで打たれる?そんなシーンは想像出来なかった。でもここでやや高めの外めのストレートで見逃し三振を獲るとは思わなかった。実に素晴らしいストレート、そしてナイスリードであった。
最終回、ついに均衡が破れる。こうなった場面の球児投手である。一昨日とは別人の気迫の投球で読売を抑え込んだ。
狩野選手が頑張った。まだまだリード面でクエスチョンマークが出ることがあるが、良くなっている。
平野選手も良かった。やはりこの選手は途中で交代させるには勿体無い。
アニキも勝負強さを見せた。決して万全の体調でもなく、守備面の悪さが目立ってきているが一振りの迫力が違う。
そして能見選手が素晴らしかった。この試合は録画したのだが、後日改めてもう1度じっくり見ようと思う。
アニキがヒーローインタビューに呼ばれた。でもアニキは能見投手を呼んでいる。そして先にアニキが話し、「今日の主役はお前。」と言わんばかりに先にベンチの奥に消えた。
能見投手は語った。
「今までチームに迷惑をかけてるし・・・」
うちの嫁が言った。「そんなこと無いで。」
続けて能見投手は語った。
「ゼロに抑えてれば味方も点を取ってくれますし・・・」
俺はつい言ってしまった。
「それはそれで、そんなこと無いで。」
今日は能見投手に尽きる。4月20日のエントリーで、俺は今年の応援の軸を能見投手と決めた。能見投手を応援して良かったと思った試合だった。
その狩野選手が今日は良く能見投手を引っ張った。そして能見投手も本当に素晴らしかった。
まずストレートが良い。そしてストライクからボールになるフォークも実に良かった。その「良かった」の連続が7回2アウトまでノーヒットノーラン。そして9回を2安打で抑え込んだのだ。
良くも悪くも表情が変わらない選手である。その能見投手がマウンドで「ニヤリ」と微かに笑みを浮かべた場面がある。それは確か7回裏だったか、初ヒットをラミレスに許し、続く亀井に高めに抜けたフォークか何かをライトポール際に運ばれた場面だ。
そのときホッとしたのかもしれない。でも今までならビビっていた能見投手がマウンド上で微かな笑みを浮かべたのだ。
「あ、こりゃ抑えるわ。」
そう思えたのはあの微かな笑みを浮かべる精神的な優位さであったのではないか。
9回にもピンチを迎えた。鈴木がヒットで出塁した場面だ。
2アウトからという状況ではあったが、ここは間違いなく走るケース。打席には小笠原。狩野選手が初回に鈴木を刺しているとはいえ、1試合で2回も刺されるような選手でもない。そうなると2アウト2塁という場面を想定することになる。
予想どおり鈴木が走る。刺せないばかりかエラーも絡んで3塁に到達される。小笠原を歩かせてラミレスで・・・・・それは危険というものだ。ここで逃げてはいけない。
ここで打たれる?そんなシーンは想像出来なかった。でもここでやや高めの外めのストレートで見逃し三振を獲るとは思わなかった。実に素晴らしいストレート、そしてナイスリードであった。
最終回、ついに均衡が破れる。こうなった場面の球児投手である。一昨日とは別人の気迫の投球で読売を抑え込んだ。
狩野選手が頑張った。まだまだリード面でクエスチョンマークが出ることがあるが、良くなっている。
平野選手も良かった。やはりこの選手は途中で交代させるには勿体無い。
アニキも勝負強さを見せた。決して万全の体調でもなく、守備面の悪さが目立ってきているが一振りの迫力が違う。
そして能見選手が素晴らしかった。この試合は録画したのだが、後日改めてもう1度じっくり見ようと思う。
アニキがヒーローインタビューに呼ばれた。でもアニキは能見投手を呼んでいる。そして先にアニキが話し、「今日の主役はお前。」と言わんばかりに先にベンチの奥に消えた。
能見投手は語った。
「今までチームに迷惑をかけてるし・・・」
うちの嫁が言った。「そんなこと無いで。」
続けて能見投手は語った。
「ゼロに抑えてれば味方も点を取ってくれますし・・・」
俺はつい言ってしまった。
「それはそれで、そんなこと無いで。」
今日は能見投手に尽きる。4月20日のエントリーで、俺は今年の応援の軸を能見投手と決めた。能見投手を応援して良かったと思った試合だった。