豊さんが引退してしまう
志半ばなのかもしれないし、切り替えはできているのかもしれないけど中村豊選手が引退した。引退後はファームのコーチに就任することも決定した。
勿体ないということも言えるけど、ご本人もおっしゃっているとおり、好きなタイガースで引退できることは幸せなんだろうと思う。少なくとも「まだできるのに・・・」と言われているうちに引退を選択することは文字通りの“花道”であると思う。
勿体ないということも言えるけど、ご本人もおっしゃっているとおり、好きなタイガースで引退できることは幸せなんだろうと思う。少なくとも「まだできるのに・・・」と言われているうちに引退を選択することは文字通りの“花道”であると思う。
豊さんといえば2005年9月7日のナゴドで打ったホームランが語り草であろう。確かにあの“なかなか落ちてこないうちにスタンドまで飛んで行った”ホームランは俺も映像よりも鮮明に覚えている。その試合はその場面の前後も印象的だっただけになおさらだ。
でもやっぱり豊さんは鉄壁の守備の人だった。濱中選手に代わってライトに入ったことも多かった。赤星選手が不在の時はセンターで出場したこともあった。
だから俺も豊さんといえば守備の場面を思い出す。それは自分が観戦していたからという理由でもあるんだけど。
あの試合もそういえば久保田投手が乱調というかつかまっていた。なんせ1イニングでパスボールを連発してピンチを迎えていた。
対戦相手はライオンズ。打者の放った打球は右中間にスライス気味に切れて行く打球だった。
打った瞬間はセンターライナーかと思われた当たり。俺も打ち取ったと思った。ところがこれがスライスしながら伸びる。センターは豊さん。
豊さんは半身で敗走して振り向いて、左腕をいっぱいに伸ばしてジャンプした。ボールを掴んだまま後ろに転倒。起き上った豊さんの左手にはしっかりとボールが握られていた。
帰宅して見た録画では、豊さんは少し怒ったかのような顔で闘志を露わにしていた。その表情がまた良かった。自分が何を期待されて出場したのかを充分わかった上でのプレー。俺もライトスタンドで豊コールを叫んでいた。
だから俺の中では豊さんの晴れ舞台の記憶は、この2006年6月11日の試合ということになっている。その豊さんがこれからはファームでコーチをする。
豊さんの守備ではいつも感心していた。やはり豊さんも赤星選手同様に、打球への一歩目が早い選手だった。この反応は実に貴重ではないかと俺は思う。だから鍛えられるものかどうかわからないけど、タイガースの外野陣にこのことは伝承してほしいのだ。足が遅かったり、肩が若干弱くても、こういうことの工夫で埋めることもできるのだ。
まだ若いコーチである。お疲れさまというよりも、これからもお願いします。と書いて、豊さんの労を労わせて頂きたいと思う。
でもやっぱり豊さんは鉄壁の守備の人だった。濱中選手に代わってライトに入ったことも多かった。赤星選手が不在の時はセンターで出場したこともあった。
だから俺も豊さんといえば守備の場面を思い出す。それは自分が観戦していたからという理由でもあるんだけど。
あの試合もそういえば久保田投手が乱調というかつかまっていた。なんせ1イニングでパスボールを連発してピンチを迎えていた。
対戦相手はライオンズ。打者の放った打球は右中間にスライス気味に切れて行く打球だった。
打った瞬間はセンターライナーかと思われた当たり。俺も打ち取ったと思った。ところがこれがスライスしながら伸びる。センターは豊さん。
豊さんは半身で敗走して振り向いて、左腕をいっぱいに伸ばしてジャンプした。ボールを掴んだまま後ろに転倒。起き上った豊さんの左手にはしっかりとボールが握られていた。
帰宅して見た録画では、豊さんは少し怒ったかのような顔で闘志を露わにしていた。その表情がまた良かった。自分が何を期待されて出場したのかを充分わかった上でのプレー。俺もライトスタンドで豊コールを叫んでいた。
だから俺の中では豊さんの晴れ舞台の記憶は、この2006年6月11日の試合ということになっている。その豊さんがこれからはファームでコーチをする。
豊さんの守備ではいつも感心していた。やはり豊さんも赤星選手同様に、打球への一歩目が早い選手だった。この反応は実に貴重ではないかと俺は思う。だから鍛えられるものかどうかわからないけど、タイガースの外野陣にこのことは伝承してほしいのだ。足が遅かったり、肩が若干弱くても、こういうことの工夫で埋めることもできるのだ。
まだ若いコーチである。お疲れさまというよりも、これからもお願いします。と書いて、豊さんの労を労わせて頂きたいと思う。