タテジマとファイブアローズに魅せられて

　正直言って「死のロード」なんて言葉はどうでもいい。ただ、そんなことを気にしている間もない状態であることは確かだ。

　井川くんの「絶対に負けない！」は嬉しかった。なので最後の勝負の場面、可能性としての判断で、今日のところはチームの勝利を掴みに行って欲しかった。チームを勝たせるというエースの名にかけて勝たせて欲しかった。反面、早々に代打で降板。その代打が簡単に凡退。テレビに映るプライドを踏みにじられたような上原の表情。これが彼の心境を表しているかのように見えた。これが後に引くんだろうなぁ。

　イ・スンヨプくらいにしか打たれていなかったこの試合、後ろの高橋由で勝負していれば！とはみんなが思った事実。プライドだけじゃ飯は食えない。でも男はプライドの生き物。その両立は本当に難しい。なのでそこはひとつ矢野さんにマウンドで御してもらいたいものだと思う。

　だがしかし、打たれるまでの井川投手は良かった。おそらく自分でも酔ってしまったのだろうが良かった。この内容で行ければ残りの不安は少しは減るってものだ。

　精密なコントロールは確かに無い。だが荒々しさというか、迫力の投球は出来るはず。２００２年にチームは４位ながらも未来を感じさせたあの投球が今、この歳で出来ないのでは寂しすぎる。

　下を見れば追いつかれないまでもヤクルトが接近中。まぁ、あそこは５割付近で・・・・・だろう。だが、こっちも負けるわけには行かない。今週は悪くても貯金して終わらなければならないから。

　逃げるドラゴンズを追いかけるだけじゃなく、捕まえるための挑戦権を辛うじて握っているのはタイガース。絶望とかそういうのは順位が決まってからでも言えばいいじゃないか！今は下を向くときではない。出る選手は勇気を出して戦ってくれ！！怪我を恐れるようなコンディションなら情けないじゃないか。怪我を恐れる必要がないような状態で戦って、楽しそうに、見ているみんなも喜ばせるような戦いをして欲しい。今日打てなかった選手は明日打て！今日悔しかった選手は明日は胸を張れるようにプレーしてくれ！ドラゴンズもサヨナラ負けをした。タイガースはまだ終わっちゃいない。