【3本立て】 小さな歓声、大きな歓声
最終日。まさかあんなに長い試合になるとは思わなかった。確かに試合展開は遅かったけど。
途中、アニキのポール際へのファール、入ってなかった?ライトからはポールの上を巻いた様に見えたんだよね。
先制したタイガース。でも久しぶりの先発の安藤投手は米野選手にやられまくって3失点だった。後ろは投手なのに。でもこの3連戦、青木選手にバッティング面での仕事をさせなかったバッテリーは良く研究していたと思う。
途中、アニキのポール際へのファール、入ってなかった?ライトからはポールの上を巻いた様に見えたんだよね。
先制したタイガース。でも久しぶりの先発の安藤投手は米野選手にやられまくって3失点だった。後ろは投手なのに。でもこの3連戦、青木選手にバッティング面での仕事をさせなかったバッテリーは良く研究していたと思う。
追い越されても追いついて、そしてスワローズが先発石川を降ろす。勝ちパターン。しかしこの日もランナーを返せない。日替わりで不調になっちゃってるよ。でもそんななかでもよくこの位置にいるよね。
濱中選手のホームランは「うねり」の師匠の往年の22番から受け継いだような高く高く上がるホームラン。楽しい宝物線を描いていた。
そして8回からウィリアムス投手。8回は格の違いを見せ付ける内容。9回も普通に抑える。この安定感、凄かったね。
延長に入り、球児くんの出番。10回は3者凡退。11回も抑え込む。そして11回裏。代打かと思ったらそのまま打席に。ベンチは最終回に勝負をかけるのか?
迎えた延長12回。この回を抑えれば負けは無くなる。しかし明らかに球児くんに疲労の色が見える。そりゃそうだろう。
配球に変化球が混ざり始める。先頭の青木選手を四球で出す。そしてここから、再び球児くんの伝説にしてもいいような勇姿を俺たちは見始めることになる。
ストレートしかない!
その姿勢から再び渾身のストレートがミットめがけて投げ込まれる。リグス三振、岩村三振。ラミレスのセンター前ヒットで2アウト1・2塁。
俺の記憶ではこの前後から1塁アルプスから小さな声援が聞こえ始める。
「頑張れ、頑張れ、球児!」 小さな小さな声だった。子供ファンが発する小さな声援だった。でも周りのファンは俺も含めてきっとこう思っていたに違うない。「球児なら大丈夫!」と。その気持ちが声援という形には直ぐにならなかった。
でも目の前にあるのはリリーフ転向後、最長になるという投球に苦しんでいる球児くんの姿だった。「おい!応援しようやないか!」
「頑張れ、頑張れ、球児!」 小さな声援が次第に広がり始める。既に時計は午後10時を回っている。鳴り物の応援は出来ない。守備のときだから私設応援団も音頭を取っていない。本当に自然に発生した声援。その中を球児くんが投げ続ける。カウントはフルカウントになっている。投球と同時にランナーはスタート。ヒットでも俊足青木選手ならホームインされてしまう展開だ。
「頑張れ、頑張れ、球児!」 すでに声援はライトスタンドにも広がっている。俺も声を上げて祈る。「抑えてくれ!」というよりは「頼む!怪我だけはしないでくれ!」という願い。そして「頑張ってくれ!」という気持ち。頑張っている人に「頑張れ!」なんて言っていいのか分からないけど、あのときはそれ以外に言葉がなかった。
「頑張れ、頑張れ、球児!」、「球児!チャチャチャ!球児!」 声援が交錯する。
「頑張れ、頑張れ、球児!」 声援は球場中に広がっていた。そして最後にラロッカを三振に切り捨てた。すでに絶好調のときの球威は見られなかったと思う。でもそれ以上のものを出そうと彼は投げてくれた。自分の後ろには誰もいない。そんな気持ちで投げている姿は厳しい修行に身をやつすかのようだった。
抑えた瞬間の声援、聞こえたかな?スタンド中のみんなが名前を叫んでいたんだよ。タイガースに球児くんがいてくれて良かったなぁってみんなが思っていたんだよ。
試合はドローに終わる。長い試合だった。疲れもかなり残った。アニキのファインプレーや赤星選手のファインプレーもあった。本当に素晴らしいプレーだった。そしてそれ以上に球児くんの見せた「precious thing(貴重なもの)」を心に刻み込むことが出来たこの3連戦。だからタイガースファンは辞められない!!これだからもっとタイガースを好きになるんだ!!そういい切れる素晴らしい投球をしてくれた球児くんに感謝している。
最後に、滞在中にお会いできた観戦友達のみなさん、お電話くださったシャワートイレさん、ありがとうございました。しんさんもお怪我、お大事に。またお会いできるのを楽しみにしています。
濱中選手のホームランは「うねり」の師匠の往年の22番から受け継いだような高く高く上がるホームラン。楽しい宝物線を描いていた。
そして8回からウィリアムス投手。8回は格の違いを見せ付ける内容。9回も普通に抑える。この安定感、凄かったね。
延長に入り、球児くんの出番。10回は3者凡退。11回も抑え込む。そして11回裏。代打かと思ったらそのまま打席に。ベンチは最終回に勝負をかけるのか?
迎えた延長12回。この回を抑えれば負けは無くなる。しかし明らかに球児くんに疲労の色が見える。そりゃそうだろう。
配球に変化球が混ざり始める。先頭の青木選手を四球で出す。そしてここから、再び球児くんの伝説にしてもいいような勇姿を俺たちは見始めることになる。
ストレートしかない!
その姿勢から再び渾身のストレートがミットめがけて投げ込まれる。リグス三振、岩村三振。ラミレスのセンター前ヒットで2アウト1・2塁。
俺の記憶ではこの前後から1塁アルプスから小さな声援が聞こえ始める。
「頑張れ、頑張れ、球児!」 小さな小さな声だった。子供ファンが発する小さな声援だった。でも周りのファンは俺も含めてきっとこう思っていたに違うない。「球児なら大丈夫!」と。その気持ちが声援という形には直ぐにならなかった。
でも目の前にあるのはリリーフ転向後、最長になるという投球に苦しんでいる球児くんの姿だった。「おい!応援しようやないか!」
「頑張れ、頑張れ、球児!」 小さな声援が次第に広がり始める。既に時計は午後10時を回っている。鳴り物の応援は出来ない。守備のときだから私設応援団も音頭を取っていない。本当に自然に発生した声援。その中を球児くんが投げ続ける。カウントはフルカウントになっている。投球と同時にランナーはスタート。ヒットでも俊足青木選手ならホームインされてしまう展開だ。
「頑張れ、頑張れ、球児!」 すでに声援はライトスタンドにも広がっている。俺も声を上げて祈る。「抑えてくれ!」というよりは「頼む!怪我だけはしないでくれ!」という願い。そして「頑張ってくれ!」という気持ち。頑張っている人に「頑張れ!」なんて言っていいのか分からないけど、あのときはそれ以外に言葉がなかった。
「頑張れ、頑張れ、球児!」、「球児!チャチャチャ!球児!」 声援が交錯する。
「頑張れ、頑張れ、球児!」 声援は球場中に広がっていた。そして最後にラロッカを三振に切り捨てた。すでに絶好調のときの球威は見られなかったと思う。でもそれ以上のものを出そうと彼は投げてくれた。自分の後ろには誰もいない。そんな気持ちで投げている姿は厳しい修行に身をやつすかのようだった。
抑えた瞬間の声援、聞こえたかな?スタンド中のみんなが名前を叫んでいたんだよ。タイガースに球児くんがいてくれて良かったなぁってみんなが思っていたんだよ。
試合はドローに終わる。長い試合だった。疲れもかなり残った。アニキのファインプレーや赤星選手のファインプレーもあった。本当に素晴らしいプレーだった。そしてそれ以上に球児くんの見せた「precious thing(貴重なもの)」を心に刻み込むことが出来たこの3連戦。だからタイガースファンは辞められない!!これだからもっとタイガースを好きになるんだ!!そういい切れる素晴らしい投球をしてくれた球児くんに感謝している。
最後に、滞在中にお会いできた観戦友達のみなさん、お電話くださったシャワートイレさん、ありがとうございました。しんさんもお怪我、お大事に。またお会いできるのを楽しみにしています。