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タテジマとファイブアローズに魅せられて

阪神タイガースはもちろん、Bリーグの香川ファイブアローズも応援中。
野球もバスケも素人目線です。お手柔らかに!
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【下さん最多勝記念】 もう1回!を、もう2回
 「もう1回行かせて下さい!抑えます!!」

 平成17年10月5日(水)の阪神甲子園球場、9回裏無得点で終わった時、下さんはそう言ってマウンドに向かった。

 自らの最多勝という問題ではない。そのシーズンの最終戦を勝って終われるかどうかの岐路に立った男の決断。

 思えばこの日は2005年の下さんの集大成だった。

 今年の下さんは身を挺してチームを勝利に導いた。その姿はどこからどう取っても「勝てたらいいな。」では無かった。勝つという執念を存分に見せ付け、その姿はチーム全体に浸透した。

 下さんが投げる時のチームを見ろ!あの一体感を感じろ!

 チームだけではなく、スタンドも一緒になって勝利を信じることが出来る。現在のタイガースでこれほどまでに信頼される投手は先発では下さんだけだ。

 開幕からの連勝、5月の楽天戦では同じ空間でヒーローインタビューを聞くことが出来た。7月に甲子園に行ったとき、下さんから始まる完封リレーを観ることが出来た。9月7日の伝説となるであろうナゴヤの陣、9月下旬の「勝てたらいいな」、9月29日の決めた試合、9月月間MVP獲得、そして10月5日。

 下さんを中心にまとまったチームが、下さんの登板日に劇的な内容を見せてくれたのは偶然ではないと僕は信じる。

 その下さんが積み重ねた15勝。最多勝をかけて昨日(10月12日)は広島市民球場で、同じく15勝で並ぶ広島の黒田投手が登板した。相手は横浜ベイスターズ。マウンドには防御率トップの三浦投手。

 広島には負けられない理由があった。黒田投手の最多勝だけではなく、広島を引っ張ってきた名球会選手、野村選手の現役生活最後の試合だったからだ。同時に出番は無かったけど、小林幹英投手、澤崎投手とっても最後の試合だった。そして山本監督にとっても。

 その中で、ハマの番長は投げる。再三再四、ピンチを背負うけどそのたびに切り抜ける。終わってみれば完投勝利。同時に下さんの最多勝(黒田選手と同勝利数)が確定した。

 史上最年長の最多勝。規定投球回数に足りない投手で先発としては史上初。いくつもの『史上初』が下さんによって作られた。なぜかシーズンMVP候補とか言われてないが、それならシリーズMVPを持って行って欲しい。

 冒頭の「もう1回!」は、もちろんイニングのこと。そのセリフを今年はあと2回は聞きたい。2回聞くことができれば、それは自ずと目標へと近づく印となる。

 闘志溌剌起つや今。

 下さんが示す闘志の方向は既に次へと向いている。

 下さん、2005年最多勝獲得、本当におめでとうございます。そしてありがとうございます。
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| T−コラム | 22:10 | comments(0) | trackbacks(2) |