投の柱で追撃体制確立
強いチームには大概、安定して勝ちを得ることができる投手がいる。2003年なら井川投手、2005年なら下さんがそうだった。中日あたりも優勝する時は川上投手が凄かった。そういう点じゃ今年は怖い。
そして今年のタイガース。福原投手がどうやらその存在になったようだ。この安定感は凄い。今までなら味方のリードの遅さの前に撃沈していたが、今年は辛抱強くなった。
そして今年のタイガース。福原投手がどうやらその存在になったようだ。この安定感は凄い。今までなら味方のリードの遅さの前に撃沈していたが、今年は辛抱強くなった。
今日の相手は上原。それもWBC仕様といって良いほど凄い上原だった。自分のチームの不甲斐なさに涙を流し、どうすれば良いのか分からないとまでいった男が渾身の投球を見せた。
しかしこっちの福原投手も凄かった。優勝した昨年のチームにおいて、自身は大きく負け越し。右のエースだって安藤投手に奪われかけ、下手すりゃ杉山投手にさえ脅かされた。日本シリーズでは先発としての登板機会さえ無し。その思いを忘れていると思ったらやはり悔しさは忘れず、牙を磨いでいたってことになるのだろう。
投の柱が出来たことは本当に素晴らしいこと。相手はエース級が多くなるけど、今日のような内容ならきっと勝ちを運んでくれると期待している。
試合の中で光ったのは鳥谷選手。センターの捕球処理が深いところと見るや、果敢に2塁を奪う。矢野さんのナイスバントで3塁へ。関本選手の浅いセンターフライでもナイス走塁でホームを奪った。この1点で勝負あり。今日の福原投手ような内容なら、仮に延長12回までやっても点を奪われることは無かったと思う。実に素晴らしい、無駄の無い戦いだった。
読売も連勝して甲子園に乗り込んできた。でもタイガースだってBクラスで苦しむチームに時間を割いていられない。相撲で言ったら吊り出しのように、土俵の外に相手をそっと置くかのような、必要以上に痛めつける必要なんかないとでも言いたげな静かな戦いだった。
最後の場面はジョージが出てくる。彼のいなかった1年。タイガースは更に進化している。彼のいた頃には1軍で少ししか活躍していない「FUJIKAWA」という青年が見たことが無いようなストレートで攻めてくる。最後は彼も見逃すしかなかったのだろう。
WBC仕様とでも言いたげな上原。確かにあのWBCで俺は上原という投手の凄さを再認識したものだ。しかしこっちのマウンドを締めたのは、あのWBCの時よりも更に凄くなった球児投手。出てきただけで相手が白旗を揚げるくらいの選手になっている。その選手が試合を締めた。
戦いは進化する。選手もそれに乗り遅れないように進化する。伸びる勢いの差とでも言おうか、その差はチームの勢いにつながっていた。若さだけが勢いの差ではない。今の両チームにはモチベーションとモラールの差も大きな要因であった。
熱風が吹くというよりは凪のような今夜の試合だった。たかが1点。しかしこの1点は数字以上に大きな現在の両チームの差を見せつけ、そして感じさせた1点だったと思う。オールスターブレイク前の素晴らしい試合に嬉しさを隠し切れない夜になりそうだ。
しかしこっちの福原投手も凄かった。優勝した昨年のチームにおいて、自身は大きく負け越し。右のエースだって安藤投手に奪われかけ、下手すりゃ杉山投手にさえ脅かされた。日本シリーズでは先発としての登板機会さえ無し。その思いを忘れていると思ったらやはり悔しさは忘れず、牙を磨いでいたってことになるのだろう。
投の柱が出来たことは本当に素晴らしいこと。相手はエース級が多くなるけど、今日のような内容ならきっと勝ちを運んでくれると期待している。
試合の中で光ったのは鳥谷選手。センターの捕球処理が深いところと見るや、果敢に2塁を奪う。矢野さんのナイスバントで3塁へ。関本選手の浅いセンターフライでもナイス走塁でホームを奪った。この1点で勝負あり。今日の福原投手ような内容なら、仮に延長12回までやっても点を奪われることは無かったと思う。実に素晴らしい、無駄の無い戦いだった。
読売も連勝して甲子園に乗り込んできた。でもタイガースだってBクラスで苦しむチームに時間を割いていられない。相撲で言ったら吊り出しのように、土俵の外に相手をそっと置くかのような、必要以上に痛めつける必要なんかないとでも言いたげな静かな戦いだった。
最後の場面はジョージが出てくる。彼のいなかった1年。タイガースは更に進化している。彼のいた頃には1軍で少ししか活躍していない「FUJIKAWA」という青年が見たことが無いようなストレートで攻めてくる。最後は彼も見逃すしかなかったのだろう。
WBC仕様とでも言いたげな上原。確かにあのWBCで俺は上原という投手の凄さを再認識したものだ。しかしこっちのマウンドを締めたのは、あのWBCの時よりも更に凄くなった球児投手。出てきただけで相手が白旗を揚げるくらいの選手になっている。その選手が試合を締めた。
戦いは進化する。選手もそれに乗り遅れないように進化する。伸びる勢いの差とでも言おうか、その差はチームの勢いにつながっていた。若さだけが勢いの差ではない。今の両チームにはモチベーションとモラールの差も大きな要因であった。
熱風が吹くというよりは凪のような今夜の試合だった。たかが1点。しかしこの1点は数字以上に大きな現在の両チームの差を見せつけ、そして感じさせた1点だったと思う。オールスターブレイク前の素晴らしい試合に嬉しさを隠し切れない夜になりそうだ。