【リーグ優勝記念】 タテジマに魅せられて
大人になった選手の大人の勝利。今年の優勝はコレに尽きる。
経験を積んで選手が大人になったから、監督は普通にやれば勝てた。こう書くと何もしないでも良いと思われるけど、普通にやらせることの難しさを監督は感じていたと思う。
昨年は監督1年目。おそらく前任者の大きすぎる影を意識し、ファンの期待も感じ、自身も1年目ということで自分自身が普通に出来ていなかった。
普通にやれば・・・そのプレッシャーに負けて、下手にコーチ人事もいじった。達川さんはいなくなる、西本さんもいない、長島コーチはドラゴンズに。変わりに来たのは言っちゃ悪いがあのメンバーだった。3塁の信号機も壊れ、青信号しか出さなかった(今年は赤信号しか出ない)。
普通にやれば勝てることを知っている選手。普通に戦わせることの大切さに遅まきながら気付いた監督。プレーするのは選手たちだ。落合監督が手を変え品を変え(別名『妖術』@toraoさん)、選手をその気にさせてマスコミも使って戦っていたのに対し、タイガースは取り立てて何もせず普通にやって当たり前のように勝った。2003年と2004年の経験はここで活きた。
考えてみれば夏のロードで勝ち越すとかいうこともクリアした。ドラゴンズが11連勝しようと、7連勝しようと追い抜かれなかった。大事なことはドラゴンズの大型連勝の中にはタイガース戦が入っていなかったということ。抜かれてもいないのにピンチもクソも無い。我ながら自分のタイガースに対するアホのような前向き姿勢にはさすがに苦笑した。どうりで周りも呆れるはずだ。
選手もやばいなって思ったことはあると思う。でもその度にチームは勝つというこれ以上ない結果を出しつづけた。
「『なんや?今年のタイガースは3位か?調子が悪いな。』と言われるくらいのチームにしたい。」とおっしゃったのは星野SD。実際にそうなれる時期も近づいてきている。あとは層が厚い若手選手の中からベテラン選手の後継者育成が常勝軍団を作り上げる(求む内野手)。
それにしても見事なキャラクターばかり揃ったものだ。
脚が誰よりも速い選手、2枚目で素質の塊である若い選手、真面目な外国人と愉快な外国人、プレーで引っ張る努力の人、気まぐれ確変天才打者、困った顔の女房役、分かっていても治らない特技?を持つ選手、低迷期を知るベテラン、いぶし銀の選手。野手だけでもこれだけ揃う。
投手陣も面白い。
常人思考を離れた選手、頼りになる進化する渋いベテラン、とにかく笑顔の選手、ひたすら投げる投手、勝ち運の無い投手、3本の矢・・・。年齢的にも役割としても全く見事なバランスでチームが出来ている。あぁ、面白い。
長い長い低迷期を抜けたら、こんなに愉快な時期が待っていた。
初めてタテジマに魅せられたのは小学校に上がる前、テレビで見た阪神VS巨人戦。甲子園のナイトゲームで戦うタテジマのユニフォームに夢中になった。選手の名前もわからなかったけど、タテジマのユニフォームのカッコよさと「こうしえん」という名前だけはよく分かった。そしてそのチームが「阪神タイガース」というチームであることを知った。だって保育園児は「Tigers」ってなんて読むか分からないし。「T」と「H」で出来たマークの帽子が欲しかったけど、親が持ってきたのは、当時勤務していたのが某食料品メーカーの系列だったため、そこが保有している球団の帽子だった(ヤクルトかロッテか日本ハムですが・・・その球団のを被っている子供なんていねぇよ!!)。
辛い試合もあった、怒った試合もあった。泣いた試合もある。悔しい思いもあった。でも気持ちは切れなかった。きっとこれも壮大な叙事詩と思えば楽しめる。タイガースへの愛に溢れた全てのタフな連中に栄冠を!!
「勝ちたい!」という1つの思いが水面に小石を投げ込んだかのように波紋を広げる。でも投げ込まれた小石は1つだけではなく、何個も何個も投げ入れられ、それは大きな波となった。
次は20年後?冗談じゃない!!観たいのは「奇跡の優勝」とか言われる姿ではなく、「常勝軍団」だ。そして僕たちは築き上げられる過程をつぶさに見ることができる幸せを味わいたいんだ。
私事で申し訳無いんだけど、今年の仕事は本当に言葉に出来ない気持ちがあった。格付が上がって、僕の部署はその中でもメインと言ってもいい内容をやっている。本当に思い通りに行かない毎日、笑顔を見せることすら出来ない、喋るのも面倒なくらいの日々を過ごすことが何回もあった。
でもこんな時期に仕事があるということ、住宅ローンを払っていながら静岡から年に何回も甲子園に行ける環境であること。これは決して当たり前のことなんかじゃない。本当は凄く特別で感謝すべきことなんだと頭では分かっていても心がついて行けない日々もあった。でもそんな姿は職場や家族、人前じゃ見せられないからそれをタイガースへの気持ちに変えてブログに綴ったこの1年。こういう思いは僕だけじゃないと思う。皆が皆、どこかで抱えきれない様々な思いがあって、それを何かに変えて克服してゆく。そんななかタイガースが僕たちに笑顔を取り戻させてくれる原動力となってくれた。そして甲子園やハマスタで僕を迎えてくれた何年も前からの観戦友達や、今年初めてお会いした皆さんからお力も頂いた。本当に感謝しきれないくらいです。ありがとう。
今年僕は何回か「笑顔奪還大作戦」というタイトルを使った。奪還して欲しいのはファンの気持ちもそうだけど、僕の中の何かも取り戻したい気持ちがあった。そんな色々な気持ちが交錯するなかで、タイガースの戦いが何回も救ってくれたことは、これからも忘れることは無い。おかげで今はここ数年の中では一番の絶好調だ。
Thank you for a great season.
素晴らしい季節をありがとう。阪神タイガース、2005年セントラル・リーグ優勝です。この年にこのブログで、そして優勝したらこのタイトルで記事を書こう!と思っていたタイトルでタイガースを語れることを感謝します。
2003年9月15日、僕は星野監督(現SD)の「全国のタイガースファン、ありがとう!」の言葉でそれまで笑顔でいたのに急に溢れた涙が畳の上に音を立てて落ちた。でも今年は涙をこぼさなかった。こぼれそうになるけどこらえた。今はまだ泣く時期ではない。だってこの先の目標があるから。今度は日本シリーズで泣きたい。悔し涙じゃなくて嬉し涙を部屋の白木調のフローリングに落としたい。日本一になった記事を書きたい!!この優勝はそのための一里塚。しかしそれでも心から言いたいことがある。
阪神タイガースの選手のみなさん、監督・コーチの皆さん、裏方さん、そしてタイガースに関わった全ての方、そして僕たちファンの皆さん、みんな優勝おめでとう!本当にありがとう!!本日、日本一マジック4が点灯しました!!忘れ物を取りに行く戦いが今度は始まる。
次は日本シリーズ。相手がどこであろうと
絶対勝とうぜ!阪神タイガース!!
絶対に優勝して日本一になろう!!
経験を積んで選手が大人になったから、監督は普通にやれば勝てた。こう書くと何もしないでも良いと思われるけど、普通にやらせることの難しさを監督は感じていたと思う。
昨年は監督1年目。おそらく前任者の大きすぎる影を意識し、ファンの期待も感じ、自身も1年目ということで自分自身が普通に出来ていなかった。
普通にやれば・・・そのプレッシャーに負けて、下手にコーチ人事もいじった。達川さんはいなくなる、西本さんもいない、長島コーチはドラゴンズに。変わりに来たのは言っちゃ悪いがあのメンバーだった。3塁の信号機も壊れ、青信号しか出さなかった(今年は赤信号しか出ない)。
普通にやれば勝てることを知っている選手。普通に戦わせることの大切さに遅まきながら気付いた監督。プレーするのは選手たちだ。落合監督が手を変え品を変え(別名『妖術』@toraoさん)、選手をその気にさせてマスコミも使って戦っていたのに対し、タイガースは取り立てて何もせず普通にやって当たり前のように勝った。2003年と2004年の経験はここで活きた。
考えてみれば夏のロードで勝ち越すとかいうこともクリアした。ドラゴンズが11連勝しようと、7連勝しようと追い抜かれなかった。大事なことはドラゴンズの大型連勝の中にはタイガース戦が入っていなかったということ。抜かれてもいないのにピンチもクソも無い。我ながら自分のタイガースに対するアホのような前向き姿勢にはさすがに苦笑した。どうりで周りも呆れるはずだ。
選手もやばいなって思ったことはあると思う。でもその度にチームは勝つというこれ以上ない結果を出しつづけた。
「『なんや?今年のタイガースは3位か?調子が悪いな。』と言われるくらいのチームにしたい。」とおっしゃったのは星野SD。実際にそうなれる時期も近づいてきている。あとは層が厚い若手選手の中からベテラン選手の後継者育成が常勝軍団を作り上げる(求む内野手)。
それにしても見事なキャラクターばかり揃ったものだ。
脚が誰よりも速い選手、2枚目で素質の塊である若い選手、真面目な外国人と愉快な外国人、プレーで引っ張る努力の人、気まぐれ確変天才打者、困った顔の女房役、分かっていても治らない特技?を持つ選手、低迷期を知るベテラン、いぶし銀の選手。野手だけでもこれだけ揃う。
投手陣も面白い。
常人思考を離れた選手、頼りになる進化する渋いベテラン、とにかく笑顔の選手、ひたすら投げる投手、勝ち運の無い投手、3本の矢・・・。年齢的にも役割としても全く見事なバランスでチームが出来ている。あぁ、面白い。
長い長い低迷期を抜けたら、こんなに愉快な時期が待っていた。
初めてタテジマに魅せられたのは小学校に上がる前、テレビで見た阪神VS巨人戦。甲子園のナイトゲームで戦うタテジマのユニフォームに夢中になった。選手の名前もわからなかったけど、タテジマのユニフォームのカッコよさと「こうしえん」という名前だけはよく分かった。そしてそのチームが「阪神タイガース」というチームであることを知った。だって保育園児は「Tigers」ってなんて読むか分からないし。「T」と「H」で出来たマークの帽子が欲しかったけど、親が持ってきたのは、当時勤務していたのが某食料品メーカーの系列だったため、そこが保有している球団の帽子だった(ヤクルトかロッテか日本ハムですが・・・その球団のを被っている子供なんていねぇよ!!)。
辛い試合もあった、怒った試合もあった。泣いた試合もある。悔しい思いもあった。でも気持ちは切れなかった。きっとこれも壮大な叙事詩と思えば楽しめる。タイガースへの愛に溢れた全てのタフな連中に栄冠を!!
「勝ちたい!」という1つの思いが水面に小石を投げ込んだかのように波紋を広げる。でも投げ込まれた小石は1つだけではなく、何個も何個も投げ入れられ、それは大きな波となった。
次は20年後?冗談じゃない!!観たいのは「奇跡の優勝」とか言われる姿ではなく、「常勝軍団」だ。そして僕たちは築き上げられる過程をつぶさに見ることができる幸せを味わいたいんだ。
私事で申し訳無いんだけど、今年の仕事は本当に言葉に出来ない気持ちがあった。格付が上がって、僕の部署はその中でもメインと言ってもいい内容をやっている。本当に思い通りに行かない毎日、笑顔を見せることすら出来ない、喋るのも面倒なくらいの日々を過ごすことが何回もあった。
でもこんな時期に仕事があるということ、住宅ローンを払っていながら静岡から年に何回も甲子園に行ける環境であること。これは決して当たり前のことなんかじゃない。本当は凄く特別で感謝すべきことなんだと頭では分かっていても心がついて行けない日々もあった。でもそんな姿は職場や家族、人前じゃ見せられないからそれをタイガースへの気持ちに変えてブログに綴ったこの1年。こういう思いは僕だけじゃないと思う。皆が皆、どこかで抱えきれない様々な思いがあって、それを何かに変えて克服してゆく。そんななかタイガースが僕たちに笑顔を取り戻させてくれる原動力となってくれた。そして甲子園やハマスタで僕を迎えてくれた何年も前からの観戦友達や、今年初めてお会いした皆さんからお力も頂いた。本当に感謝しきれないくらいです。ありがとう。
今年僕は何回か「笑顔奪還大作戦」というタイトルを使った。奪還して欲しいのはファンの気持ちもそうだけど、僕の中の何かも取り戻したい気持ちがあった。そんな色々な気持ちが交錯するなかで、タイガースの戦いが何回も救ってくれたことは、これからも忘れることは無い。おかげで今はここ数年の中では一番の絶好調だ。
Thank you for a great season.
素晴らしい季節をありがとう。阪神タイガース、2005年セントラル・リーグ優勝です。この年にこのブログで、そして優勝したらこのタイトルで記事を書こう!と思っていたタイトルでタイガースを語れることを感謝します。
2003年9月15日、僕は星野監督(現SD)の「全国のタイガースファン、ありがとう!」の言葉でそれまで笑顔でいたのに急に溢れた涙が畳の上に音を立てて落ちた。でも今年は涙をこぼさなかった。こぼれそうになるけどこらえた。今はまだ泣く時期ではない。だってこの先の目標があるから。今度は日本シリーズで泣きたい。悔し涙じゃなくて嬉し涙を部屋の白木調のフローリングに落としたい。日本一になった記事を書きたい!!この優勝はそのための一里塚。しかしそれでも心から言いたいことがある。
阪神タイガースの選手のみなさん、監督・コーチの皆さん、裏方さん、そしてタイガースに関わった全ての方、そして僕たちファンの皆さん、みんな優勝おめでとう!本当にありがとう!!本日、日本一マジック4が点灯しました!!忘れ物を取りに行く戦いが今度は始まる。
次は日本シリーズ。相手がどこであろうと
絶対勝とうぜ!阪神タイガース!!
絶対に優勝して日本一になろう!!