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タテジマとファイブアローズに魅せられて

阪神タイガースはもちろん、Bリーグの香川ファイブアローズも応援中。
野球もバスケも素人目線です。お手柔らかに!
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4番の背中
 目覚めたか?そう思えるかのような読売3連戦だった。負け越しておいて何を言ってるんだ?と言われそうだが、なんと言っても投手陣の頑張りが帰ってきた気がしていた。

 この頑張りを横浜相手にも・・・と思わなかったわけじゃないけど、とにかく失っても余りある収穫があったと思う。

 3連戦はテレビ観戦だったが、そんななか印象に残ったのは3戦目の解説の掛布さんのおっしゃった言葉だった。

  「4番はチームの成績を背負うんです。」

 そう、今年の4番は金本選手。3試合目も特大のホームランでチームを勝利に導いてくれた。でもチームも自身の成績も伴っているとは言い切れない。自身でも「ここまでは4番として30点。」と言っており、それを汲んだ掛布さんの言葉だった。

 その掛布さん。現役時代は田淵さんのあとに4番に座りチームを引っ張った。その在籍中にはタイガース史上初めての最下位もあったし、怪我に泣かされた日々もあった。それまでは田淵さんという大きな存在があり、また氏の大らかな雰囲気から感じることは出来なかったが、掛布さんが4番になった途端「今までは田淵さんがいたから好きに打てた。でも田淵さんはチームの成績を1人で背負い、周りの声を受け止めていてくれたんだ。」と感じたという。これこそが4番が背負うものなんだろう。

 今までタイガースには何人もの4番打者がいた。当然見たことは無いが景浦選手、藤村選手といった伝説の選手から子供の頃タイガースに夢中になったときの4番が田淵選手、そして掛布選手、バース選手。それぞれの選手がいろいろな思いで4番とチームを背負ってくれてきた。
 
 そんななか今年は金本選手が4番に座る。他球団からFA移籍してきた選手で4番に座る選手は久しぶりという印象がある。昨年の3番から進化した4番が見られると期待した人も多いだろう。でもタイガースの4番という、12球団の中でも特別な雰囲気の中でプレーすることはそう簡単に自分の実力を出すことを許してくれないのだろうか。

 現在の打順では昨年の4番の桧山選手が金本選手の後を打つことが多い。昨年の4番は優勝に連れて行ってくれた。今年の4番は連覇を目指す下での4番、プレッシャーも相当だろう。でも金本選手の姿勢は3戦目に9回のペタジーニの打球に飛び込んで行ったプレーからも充分伝わってきた。「おとなしいプレーで連続出場記録更新しても嬉しくないんじゃ!!」とでも言いたげな姿だった。やはり4番は首からぶら下げるものではなくて背負うもの。そんなことを感じたプレーだった。金本選手も4番として必死なのだ。

 現在のチームには彼こそが次代の4番!という決定打のある選手はいない。一番近かった濱中選手も怪我が長期化していて確約は出来ない。若手では桜井選手、喜田選手といった名前が挙がるがまだ時間がかかりそうだ。でも、こういった4番がいるうちに次の4番を発掘しなければいけないと思う。外国人選手を座らせても一時凌ぎにしかならないこともある。やはりタテジマの4番は和製大砲が似合う。

 3番を打てる選手、5番を打てる選手はいる。そういった選手は他の打順でも生きる。しかし4番は4番しか打てない打者が座るところだ。4番とはチームの成績を背負うもの。決して“4番目の打者”ではない。
6.20
| T−コラム | 20:56 | comments(0) | trackbacks(0) |









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