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タテジマとファイブアローズに魅せられて

阪神タイガースはもちろん、Bリーグの香川ファイブアローズも応援中。
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選ばれし者
 選ばれし者の恍惚と不安、2つ我にあり・・・・

 と、文豪・太宰治(だったかな?)は何かの作品の中で書いていた。

 この言葉は格闘家・前田日明が団体設立興業の挨拶で引用してから一気にブレイクしてしまったが、まさにドラフトで指名された選手の心境を表しているんじゃないかって思う。

 選ばれた喜びと、プロでやっていけるかどうかの不安。これはほぼ全選手が持っている気持ちだろう。上位指名選手や社会人から指名された選手は即戦力の期待が高く不安は一層だろうし、指名順に関わらずプロの練習や生活についていけるかどうかの不安が、指名された喜びと共にジワジワ沸いてくることだろう。

 書くまでも無いが選手の枠が70人と決められている制度の中では、入団した人数分の選手は退団という形で球団を去る。トレードや自由契約、任意引退という方法で。

 自分もいつかはそのときが来ると分かっていながらも、それ以上の希望をもって入団してくる選手の勇気に僕は毎年拍手を送っている。希望球団以外なら社会人とか言っている高校生なんかじゃなければ尚更だ。

 そこで阪神タイガース。ドラフト戦略の話は詳しい人にお任せするけど、タイガースの若い選手を人は『若虎』という。特に鳴尾浜で汗を流し、1軍を夢見る若い選手のことを指して言う(のかな?)この言葉には格別の愛情があると思う。

 ポジションのかぶる選手をFAなどで獲り尽くし、若い選手にとっては夢もへったくれも無いような球団もあるが、タイガースには一発逆転でポジションを獲得するチャンスは比較的転がっている。

 このチャンスを生かすも殺すも自分次第。耳にタコができるであろう言葉だが、初心を忘れずに継続すれば、きっと力になって返ってくる。

 選ばれし者の『恍惚』と『不安』・・・・(プロである以上、技術や体力を備えるのは当然としても)『恍惚』はポジティブシンキングをもたらし、『不安』はそれを解消するための努力を呼んでくる。努力は才能を目覚めさせる呼び水だ。この2つに『自覚』と『自信』が加わったとき、若虎はきっと猛虎に変身するだろう。

 今年もまた、選ばれし者が様々な気持ちを胸にしまい、虎風荘の門をくぐる。


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| T−コラム | 19:22 | comments(0) | trackbacks(0) |









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