生活にタイガースがある風景
コラム!!な〜んていうと本当にコラム書いている人に申し訳ないんだけどね。ちぃと感じた事を書いてみようかなぁ。
10月10日、僕は静岡から自己最多、年間5試合目の観戦のため甲子園に行った(タイガースの試合観戦は今年10試合目)。前日夜に教えてもらった尼崎のホテルに荷物を置いて、袋にユニとはっぴとお土産詰めて、首からメガホンぶら下げて阪神尼崎駅へと向かって歩いた。
その途中、チャリンコに乗っているおっちゃんに「兄ちゃん、今日試合あるんか?」と声をかけられ2〜3分立ち話。そして再び歩き出すと今度は犬を散歩させているおっちゃんから「兄ちゃん、今日誰が放るんや?」とまた声がかかるのでまた立ち話。地元の方にとってはなんと言うこともない出来事かもしれないが、この2人のおっちゃんのおかげで僕はすっかり『できあがって』しまった。当たり前のように生活に『阪神タイガース』がある風景。知らない人と挨拶代わりにタイガースの話ができる場所。やはりここはタイガースが近い地域なんだって。
電車に乗ればユニフォームや様々な応援のグッズを持っている人がいて・・・。こういうのが当たり前のように見られる。でも、これって静岡から観戦に行く自分にとってはものすごく特別なことだっていつも思う。
僕の地元にも『プロ・スポーツチーム』と呼ばれるものはある・・・Jリーグのチームだけどね。ブームの時はいざ知らず、今となっては一部の熱心なファンを除けば話題にもならないし、ユニを着て電車に乗っている人を見ても、街なかを歩いている人を見ても奇異の眼で見る人はいたとしても、かっこいいなどと思う人はほとんどいない。それは地元チームが優勝争いしている時期だって変わらない。チームのある清水地区だけは一部で盛り上がっているだけかも知れんけど規模は小さい。きっとベッカムは知っていても地元チームの順位を言える人は少ないんじゃないだろうか。世間では『サッカー王国』といわれる静岡でもこれなのに・・・。(っていうか、静岡って誤解されてるよね。サッカーばかりっていうか、県内でも一部の地域が外の地域に比べれば熱心かな?っていう程度だよ。それでもすごいのかもしれないけど・・・)
話は戻るけど、そんな光景を地元で見ているだけに甲子園が近づくにつれて感じることができる空気というか、そういうものを感じることは僕にとっては応援する気持ちを『できあがらせる』には充分な時間なんだなぁって改めて思う。そしてそんな『できあがった』ファンが集う阪神甲子園球場。よく選手が「ファンの声援のおかげで・・・。」って言ってくれるけど、ライトスタンドで見ていると本当にそんなことが起こっている気がする。入るか?入るかぁ?!っていう打球が飛んでくるとき、「入れぇ!」、「ここまで来い!」という声援に乗せられ本当に打球がもうひと伸びしたような感覚ってみんな持ったことがあるんじゃないかなぁ?きっと選手もそう思ってくれているんだろうね。
2003年4月18日。甲子園のお立ち台で伊良部投手は言った。「いやぁ、阪神ファンは世界一ですよ。」
また違う日にはムーア投手も言った。「タイガースファンハ、イチバンヤー。」オマリー特命コーチは現役のころから「イチバンヤァー!」と言ってくれている。選手にこう言ってもらえるなんて、ファン冥利に尽きることはもちろんだ。でも光栄な気持ちと共に微かな違和感を感じるのは僕だけ?って気がしてもいた。「イチバン」なのは僕たちファンも自負していることだけど・・・っていう。
阪神ファンのことを『トラキチ』という人は大勢いる。これも聞き慣れた言葉。でも考えてみれば、ファンにこのようなあだ名がついている球団が他にあるだろうか?僕の不勉強かもしれないが知っている限りでは広島東洋カープの『スクワット隊』くらいなものだが規模が違う。なんてことをかんがえていた。
そんななか2003年10月7日。この日の試合をもって宿敵といわれる読売の原監督が解任に近い形で辞任した。その試合で原監督にエールを送るスタンドを占めた多数の阪神ファンを見て、このとき僕は阪神ファンはさらに一段階、昇った気がした。こんなことはきっと他の球場や他チームのファンにはできないんじゃないか?って思った。この光景を見ると「イチバン」というよりは『阪神ファンこそニッポンノヤキュウファン』・・・こんな風に思いたくなっていたことに気がついた。言葉尻を捕らえるわけじゃないんだけどね。こういうの、僕だけかなぁ?もちろん他球団にもチームに愛情を持って素晴らしい応援をするファンがいるし、それを否定したり悪く言うような考え方は好きじゃないし、そういうことを書くつもりじゃないんだけど。(どっかの球団みたいにね。)
それこそ僕の地元にあるJリーグのチーム。これが10年後はいいとしても、50年後にまだ存在するなんて自信をもっていえる人は地元でも半分いないんじゃなかなぁ?(ジュビロ磐田はあるかもしれないけど。)
プロ野球の球団にも身売り話は多い。南海がダイエーに、阪急がオリックスに、太平洋クラブがクラウンライターに、そして西武に。身売りはしなくてもロッテや日本ハムみたいにフランチャイズ移転もあったりする。でも阪神タイガースが50年後も変わらずにこの地にあるって言える人は100人中99人以上はいるんじゃないか?100年後も、いやプロ野球というスポーツがこの国にある限り甲子園に『阪神タイガース』がありつづけるって言える人ばかりだと思う。こんな素晴らしい球団のファンでいられることを、僕たち地方のファンも今以上にもっと誇りに思っていい。セ・リーグのチームがある地域、それと倉敷、松山、札幌あたりなら年に決められた数の試合をタイガースはしてくれるけど、それ以外のなかなか球場に足を運べない主にテレビ観戦のファンももっと誇っていい。なんと言っても、輝く『我等ぞ』阪神タイガースなのだから。『我等』のなかにはファンが入っていてもいいよね?!
あと2ヶ月もすれば阪神タイガースの誕生日、12月10日がやってくる。1935年に株式会社大阪野球倶楽部として設立された球団に、今年は最大の喜びが誕生日のプレゼントとして贈られる機会が巡ってきた。このチャンス、『我等』で絶対手にしよう!!
P.S.文末ではありますが、宿泊先を教えてくれた方、チケットのご心配をいただきました方をはじめとする素晴らしい観戦仲間、こちらサイトやリンクされているけど僕としんさんが知り合うきっかけになったサイト(ライトスタンドノススメ様)でお世話になった皆様に、本来は直接お会いしてお礼を申し上げなければいけませんが、この場をお借りしてお礼申し上げることをお許しください。ありがとうございました。
※備考 ちなみに比較になりませんが12月10日は僕も誕生日です・・・33歳(´д`;) 。長い拙文で失礼しました。
10月10日、僕は静岡から自己最多、年間5試合目の観戦のため甲子園に行った(タイガースの試合観戦は今年10試合目)。前日夜に教えてもらった尼崎のホテルに荷物を置いて、袋にユニとはっぴとお土産詰めて、首からメガホンぶら下げて阪神尼崎駅へと向かって歩いた。
その途中、チャリンコに乗っているおっちゃんに「兄ちゃん、今日試合あるんか?」と声をかけられ2〜3分立ち話。そして再び歩き出すと今度は犬を散歩させているおっちゃんから「兄ちゃん、今日誰が放るんや?」とまた声がかかるのでまた立ち話。地元の方にとってはなんと言うこともない出来事かもしれないが、この2人のおっちゃんのおかげで僕はすっかり『できあがって』しまった。当たり前のように生活に『阪神タイガース』がある風景。知らない人と挨拶代わりにタイガースの話ができる場所。やはりここはタイガースが近い地域なんだって。
電車に乗ればユニフォームや様々な応援のグッズを持っている人がいて・・・。こういうのが当たり前のように見られる。でも、これって静岡から観戦に行く自分にとってはものすごく特別なことだっていつも思う。
僕の地元にも『プロ・スポーツチーム』と呼ばれるものはある・・・Jリーグのチームだけどね。ブームの時はいざ知らず、今となっては一部の熱心なファンを除けば話題にもならないし、ユニを着て電車に乗っている人を見ても、街なかを歩いている人を見ても奇異の眼で見る人はいたとしても、かっこいいなどと思う人はほとんどいない。それは地元チームが優勝争いしている時期だって変わらない。チームのある清水地区だけは一部で盛り上がっているだけかも知れんけど規模は小さい。きっとベッカムは知っていても地元チームの順位を言える人は少ないんじゃないだろうか。世間では『サッカー王国』といわれる静岡でもこれなのに・・・。(っていうか、静岡って誤解されてるよね。サッカーばかりっていうか、県内でも一部の地域が外の地域に比べれば熱心かな?っていう程度だよ。それでもすごいのかもしれないけど・・・)
話は戻るけど、そんな光景を地元で見ているだけに甲子園が近づくにつれて感じることができる空気というか、そういうものを感じることは僕にとっては応援する気持ちを『できあがらせる』には充分な時間なんだなぁって改めて思う。そしてそんな『できあがった』ファンが集う阪神甲子園球場。よく選手が「ファンの声援のおかげで・・・。」って言ってくれるけど、ライトスタンドで見ていると本当にそんなことが起こっている気がする。入るか?入るかぁ?!っていう打球が飛んでくるとき、「入れぇ!」、「ここまで来い!」という声援に乗せられ本当に打球がもうひと伸びしたような感覚ってみんな持ったことがあるんじゃないかなぁ?きっと選手もそう思ってくれているんだろうね。
2003年4月18日。甲子園のお立ち台で伊良部投手は言った。「いやぁ、阪神ファンは世界一ですよ。」
また違う日にはムーア投手も言った。「タイガースファンハ、イチバンヤー。」オマリー特命コーチは現役のころから「イチバンヤァー!」と言ってくれている。選手にこう言ってもらえるなんて、ファン冥利に尽きることはもちろんだ。でも光栄な気持ちと共に微かな違和感を感じるのは僕だけ?って気がしてもいた。「イチバン」なのは僕たちファンも自負していることだけど・・・っていう。
阪神ファンのことを『トラキチ』という人は大勢いる。これも聞き慣れた言葉。でも考えてみれば、ファンにこのようなあだ名がついている球団が他にあるだろうか?僕の不勉強かもしれないが知っている限りでは広島東洋カープの『スクワット隊』くらいなものだが規模が違う。なんてことをかんがえていた。
そんななか2003年10月7日。この日の試合をもって宿敵といわれる読売の原監督が解任に近い形で辞任した。その試合で原監督にエールを送るスタンドを占めた多数の阪神ファンを見て、このとき僕は阪神ファンはさらに一段階、昇った気がした。こんなことはきっと他の球場や他チームのファンにはできないんじゃないか?って思った。この光景を見ると「イチバン」というよりは『阪神ファンこそニッポンノヤキュウファン』・・・こんな風に思いたくなっていたことに気がついた。言葉尻を捕らえるわけじゃないんだけどね。こういうの、僕だけかなぁ?もちろん他球団にもチームに愛情を持って素晴らしい応援をするファンがいるし、それを否定したり悪く言うような考え方は好きじゃないし、そういうことを書くつもりじゃないんだけど。(どっかの球団みたいにね。)
それこそ僕の地元にあるJリーグのチーム。これが10年後はいいとしても、50年後にまだ存在するなんて自信をもっていえる人は地元でも半分いないんじゃなかなぁ?(ジュビロ磐田はあるかもしれないけど。)
プロ野球の球団にも身売り話は多い。南海がダイエーに、阪急がオリックスに、太平洋クラブがクラウンライターに、そして西武に。身売りはしなくてもロッテや日本ハムみたいにフランチャイズ移転もあったりする。でも阪神タイガースが50年後も変わらずにこの地にあるって言える人は100人中99人以上はいるんじゃないか?100年後も、いやプロ野球というスポーツがこの国にある限り甲子園に『阪神タイガース』がありつづけるって言える人ばかりだと思う。こんな素晴らしい球団のファンでいられることを、僕たち地方のファンも今以上にもっと誇りに思っていい。セ・リーグのチームがある地域、それと倉敷、松山、札幌あたりなら年に決められた数の試合をタイガースはしてくれるけど、それ以外のなかなか球場に足を運べない主にテレビ観戦のファンももっと誇っていい。なんと言っても、輝く『我等ぞ』阪神タイガースなのだから。『我等』のなかにはファンが入っていてもいいよね?!
あと2ヶ月もすれば阪神タイガースの誕生日、12月10日がやってくる。1935年に株式会社大阪野球倶楽部として設立された球団に、今年は最大の喜びが誕生日のプレゼントとして贈られる機会が巡ってきた。このチャンス、『我等』で絶対手にしよう!!
P.S.文末ではありますが、宿泊先を教えてくれた方、チケットのご心配をいただきました方をはじめとする素晴らしい観戦仲間、こちらサイトやリンクされているけど僕としんさんが知り合うきっかけになったサイト(ライトスタンドノススメ様)でお世話になった皆様に、本来は直接お会いしてお礼を申し上げなければいけませんが、この場をお借りしてお礼申し上げることをお許しください。ありがとうございました。
※備考 ちなみに比較になりませんが12月10日は僕も誕生日です・・・33歳(´д`;) 。長い拙文で失礼しました。
10月11日