【本日4本立て】 笑顔の包容力 (The smiling accepts all.) 【T-コラム】
というのはエッセイストの内舘牧子さんが書かれた言葉だと思う(違ってたらすいません)。俺もそう思う。実はこのブログで50作に渡って書いた、「酒と猛虎と男と○○」のカテゴリは過去を笑い飛ばすためだったりするけど、そういう点じゃ俺なんかまだまだ全然だね。
しかしタイガースには日本一のいい男が出現した。その名は杉山直久!!なんせ驚いた。
みんなも覚えているだろうけど、あの神宮のヤクルト戦。喉元あたりにボールがぶつかっていながら帰ってきた姿は・・・笑顔!!当てた館山投手にも笑顔!!9月11日の初完封のお立ち台でももちろん笑顔!!すごいわ、このひと!!
でも笑顔の裏にしまったものがあることは、ファンなら知っている人も多いはず。
東舞鶴高校では甲子園出場は出来なかった。龍谷大学に進学後、自由獲得枠でタイガースに入団するも、同期では久保田くんが出世頭に。1年目は寮で朝飯を食わず(マジでか?)線が細いまま。2年目のオープン戦でも解説の達川さんに「細すぎる!」と苦情にも似た厳しいコメントをされていた。
それでも自由獲得枠の彼。2004年の(確か)6月4日に静岡県営草薙球場で観戦している僕たちに見せてくれた奪三振ショーは鮮烈でその日の記事に僕は「天晴れ!杉山直久!!」と書いたことを昨日のように思い出す。その日から僕の中で彼を見る眼が変わった。
明けた2005年。やはりオープン戦でもボコボコに。。。しかしここで今岡選手が「球の出所が見やすい」という天の声を放つ。もっと早くコーチが気付いてやれよ!!と突っ込みを入れたファンも多かったこの事件。取り急ぎの突貫工事で岩隈スタイルを取り入れた。
取り入れて再度昇格した1軍。読売相手の中継ぎでボコボコに。。。しかしそれでも何食わぬ顔で先発登板。そしてここからが笑顔の本領発揮だった。読売相手のボッコボコは過去の中へしまうための決別のようなもので、以降生まれ変わった杉山くんは相手を抑え始める。気がつけば防御率も先発ローテの中ではトップだ。
今年化けた選手のトップは球児くんだという意見が多い。それは僕も同感だ。でも杉山くんだって化けたなんてもんじゃない。才能が開花したという言葉しか知らない自分が恥ずかしいが、本当にそう思う。それでも別の言葉を使うならタイガースでは湯舟さん(タイガースOB、現:解説者)に次ぐ『2代目微笑返し』とでも言いたいくらいだ。
ここまで来る途中で悔しい思いをしなかったはずが無い。辛い思いもあったはず、親友との悲しい別れもあった。その墓前に涙で誓った2ケタ勝利まであと少し。
彼は笑顔を絶やさない。今までの自分にあった辛いことは知っていて欲しい最少限の人だけが知っていればそれでいい。男の辛さは見世物なんかじゃない。
伸びた揉み上げ、無精ひげの中から見える過去を消す笑顔。その笑顔から見えるのは辛い過去ではない。
彼の笑顔はこれから何年も先のタイガースを明るく照らすもの。過去は自分の中にしまいこんで、人前からは辛さを消したオトコマエの思いっきりの笑顔が今日もマウンドで輝きを放つ。そしてこれが炸裂するとき、それは杉山くんだけではなく、暗黒時代があったことすら消し去るくらいの輝きと暖かさでファンの辛い過去さえも優しく暖かく包み込むはずだ。
追記:オレも杉山くんのようになろう!と、書いていて思いました。
しかしタイガースには日本一のいい男が出現した。その名は杉山直久!!なんせ驚いた。
みんなも覚えているだろうけど、あの神宮のヤクルト戦。喉元あたりにボールがぶつかっていながら帰ってきた姿は・・・笑顔!!当てた館山投手にも笑顔!!9月11日の初完封のお立ち台でももちろん笑顔!!すごいわ、このひと!!
でも笑顔の裏にしまったものがあることは、ファンなら知っている人も多いはず。
東舞鶴高校では甲子園出場は出来なかった。龍谷大学に進学後、自由獲得枠でタイガースに入団するも、同期では久保田くんが出世頭に。1年目は寮で朝飯を食わず(マジでか?)線が細いまま。2年目のオープン戦でも解説の達川さんに「細すぎる!」と苦情にも似た厳しいコメントをされていた。
それでも自由獲得枠の彼。2004年の(確か)6月4日に静岡県営草薙球場で観戦している僕たちに見せてくれた奪三振ショーは鮮烈でその日の記事に僕は「天晴れ!杉山直久!!」と書いたことを昨日のように思い出す。その日から僕の中で彼を見る眼が変わった。
明けた2005年。やはりオープン戦でもボコボコに。。。しかしここで今岡選手が「球の出所が見やすい」という天の声を放つ。もっと早くコーチが気付いてやれよ!!と突っ込みを入れたファンも多かったこの事件。取り急ぎの突貫工事で岩隈スタイルを取り入れた。
取り入れて再度昇格した1軍。読売相手の中継ぎでボコボコに。。。しかしそれでも何食わぬ顔で先発登板。そしてここからが笑顔の本領発揮だった。読売相手のボッコボコは過去の中へしまうための決別のようなもので、以降生まれ変わった杉山くんは相手を抑え始める。気がつけば防御率も先発ローテの中ではトップだ。
今年化けた選手のトップは球児くんだという意見が多い。それは僕も同感だ。でも杉山くんだって化けたなんてもんじゃない。才能が開花したという言葉しか知らない自分が恥ずかしいが、本当にそう思う。それでも別の言葉を使うならタイガースでは湯舟さん(タイガースOB、現:解説者)に次ぐ『2代目微笑返し』とでも言いたいくらいだ。
ここまで来る途中で悔しい思いをしなかったはずが無い。辛い思いもあったはず、親友との悲しい別れもあった。その墓前に涙で誓った2ケタ勝利まであと少し。
彼は笑顔を絶やさない。今までの自分にあった辛いことは知っていて欲しい最少限の人だけが知っていればそれでいい。男の辛さは見世物なんかじゃない。
伸びた揉み上げ、無精ひげの中から見える過去を消す笑顔。その笑顔から見えるのは辛い過去ではない。
彼の笑顔はこれから何年も先のタイガースを明るく照らすもの。過去は自分の中にしまいこんで、人前からは辛さを消したオトコマエの思いっきりの笑顔が今日もマウンドで輝きを放つ。そしてこれが炸裂するとき、それは杉山くんだけではなく、暗黒時代があったことすら消し去るくらいの輝きと暖かさでファンの辛い過去さえも優しく暖かく包み込むはずだ。
追記:オレも杉山くんのようになろう!と、書いていて思いました。