【本日2本立て】 本家『A・TSU・SHI』
高校野球界で金字塔を打ち立てるチームに所属、大学を経てプロ入り。ゴールデングラブも獲得した。それでもタイガースへ古巣に涙を残して旅立った。片岡篤史という選手はそういう選手だ。
ずっと日ハムでプレーするものとばかり思っていた彼がやってきたのは2002年のシーズンから。新監督の下で再出発を図るチームの軸になるべく獲得した。
「セ・リーグの投手は2−3からでもフォークボールを投げるのか?!」と思ったくらい、配球の違いに悩み、最初の1年は自分でも納得いかない成績で終わる。HMの前のファンファーレも変な替え歌をつけられ歌われる。
その年の秋、彼ほどの経歴の選手なら参加を免除されて当然の秋季キャンプ。そこに若い選手の中に混じって泥だらけになって練習する彼の姿があった。ハードワーク・・・足もつり、グランドにしゃがみこんだ姿を画面は映していた。それでもなりふり構わずに練習する彼に2003年という時が味方した。
サード片岡。ジョージとの併用もあったが、活躍する場面は飛躍的に増える。選球眼の良さは折り紙付で、際どいボールをカットして甘い球を叩く。ボール球には手を出さない。守備だって大きな体を器用に使い、安定した守りでバックアップする。本来の姿が戻ってきた。
その白眉は9月15日。リードされた試合の終盤で同点に追いつくライトスタンドへのホームラン。「このひと振りにかけました。」というメッセージとともに、チームはリーグ優勝を決めた。
片岡選手といえばイメージとして出て来るのは打った後に飛んでゆくバット。バットが弧を描く選手、水平に飛んでゆく選手と色々あるが、片岡選手のバットは普通の選手とは逆回転をするかのように、それはまるで風車のように回転する。
風を起こすのか、それともランナーを塁に返す3塁コーチの腕の回転なのか。とにかく独特の回転を残し、ボールはスタンドへと飛んでゆく。
3塁手、右投げ左打ちといえばミスタータイガース掛布さん。打席で体のあちこち触る仕草だって掛布さんそっくりだし、体をたたんでボールを運ぶ打撃フォームも掛布さんによく似ている。掛布さんに憧れて真似をしたって言う話は本当か?
今だってレギュラー争いはできるだけの実力がある。プロでの実績は、同級生の立浪選手が少しだけ前にいるけど気にすることはない。立浪選手が経験できなかった日本一を片岡選手はタイガースで経験すればいい。
日ハム時代に比べればタイガースに来てからは目の前の景色がめまぐるしく変わっている感覚を持っていると思う。でもそろそろ流れる景色への目が慣れた頃。ここからがシーズンの胸突き八丁。ここからが働き盛りで経験豊富な選手の出番だ。
控えでも、怪我をしても腐らずに、表に出さずにただひたすら前を向きつづけて精進した男。自分の居場所は自分で見つける男・片岡篤史。ここから彼の逆襲が始まる。
タイガースには藤本という「あつし」がいるが、 「タイガースの『あつし』?誰が何と言おうと『タイガースのアツシは片岡篤史!!』に決まっとる!!」
控え目なご本人は決して言わないだろうから、代わりに俺が言っとくわ。
ずっと日ハムでプレーするものとばかり思っていた彼がやってきたのは2002年のシーズンから。新監督の下で再出発を図るチームの軸になるべく獲得した。
「セ・リーグの投手は2−3からでもフォークボールを投げるのか?!」と思ったくらい、配球の違いに悩み、最初の1年は自分でも納得いかない成績で終わる。HMの前のファンファーレも変な替え歌をつけられ歌われる。
その年の秋、彼ほどの経歴の選手なら参加を免除されて当然の秋季キャンプ。そこに若い選手の中に混じって泥だらけになって練習する彼の姿があった。ハードワーク・・・足もつり、グランドにしゃがみこんだ姿を画面は映していた。それでもなりふり構わずに練習する彼に2003年という時が味方した。
サード片岡。ジョージとの併用もあったが、活躍する場面は飛躍的に増える。選球眼の良さは折り紙付で、際どいボールをカットして甘い球を叩く。ボール球には手を出さない。守備だって大きな体を器用に使い、安定した守りでバックアップする。本来の姿が戻ってきた。
その白眉は9月15日。リードされた試合の終盤で同点に追いつくライトスタンドへのホームラン。「このひと振りにかけました。」というメッセージとともに、チームはリーグ優勝を決めた。
片岡選手といえばイメージとして出て来るのは打った後に飛んでゆくバット。バットが弧を描く選手、水平に飛んでゆく選手と色々あるが、片岡選手のバットは普通の選手とは逆回転をするかのように、それはまるで風車のように回転する。
風を起こすのか、それともランナーを塁に返す3塁コーチの腕の回転なのか。とにかく独特の回転を残し、ボールはスタンドへと飛んでゆく。
3塁手、右投げ左打ちといえばミスタータイガース掛布さん。打席で体のあちこち触る仕草だって掛布さんそっくりだし、体をたたんでボールを運ぶ打撃フォームも掛布さんによく似ている。掛布さんに憧れて真似をしたって言う話は本当か?
今だってレギュラー争いはできるだけの実力がある。プロでの実績は、同級生の立浪選手が少しだけ前にいるけど気にすることはない。立浪選手が経験できなかった日本一を片岡選手はタイガースで経験すればいい。
日ハム時代に比べればタイガースに来てからは目の前の景色がめまぐるしく変わっている感覚を持っていると思う。でもそろそろ流れる景色への目が慣れた頃。ここからがシーズンの胸突き八丁。ここからが働き盛りで経験豊富な選手の出番だ。
控えでも、怪我をしても腐らずに、表に出さずにただひたすら前を向きつづけて精進した男。自分の居場所は自分で見つける男・片岡篤史。ここから彼の逆襲が始まる。
タイガースには藤本という「あつし」がいるが、 「タイガースの『あつし』?誰が何と言おうと『タイガースのアツシは片岡篤史!!』に決まっとる!!」
控え目なご本人は決して言わないだろうから、代わりに俺が言っとくわ。