【本日2本立て】 酒と猛虎と男と書きにくい話
僕が通っていた高校は、3年間クラス替えの無い学校でした。
高校野球がとても弱く、僕が入学する前年にシード校と延長戦の泥仕合をやって負けたことを卒業まで自慢していました。でも普段は9回まで試合をすることが少ないくらいの学校です。事実、僕が3年生のときはシード校相手に大会最多失点で負けています。しかも相手の先発は、全員背番号2ケタでした。
女子生徒は・・・うちの学校に来れば他所でモテない子もモテモテになるという学校です。ただでさえ女子生徒が少ないのに。。。
というわけでもありませんが、うちのクラスには恐ろしい人がいました。仮にAくんとしましょう。
Aくんはアニメが非常に好きで、えーっと・・・高橋留美子さんかな?・・・「うる星やつら」とか「めぞん一刻」が大好きでした。それだけなら僕も何とも思わない。そんなこと言ったら僕は「ゴルゴ13」が大好きで、いつも読んでます。さすがゴルゴ、仕事キッチリ、言葉も完璧、さらにモテモテ。
Aくんは好きが高じて、めぞん一刻のテレビアニメ主題歌であった斉藤由貴さんの「悲しみよこんにちは」だけで60分テープを作り、聴いていました。クラスでも1人でいつも歌っていました。しかも裏声で。
好きなタイプは?と訊くと「音無響子さん」とか「ラムちゃん」とかいう人で、高校生にもなるのに普段から「・・・だっちゃ!」という口癖を真似していて、困ったものでした。もうね、返事のしようがない。
しかしそんな彼にも好きな人がいて、困ったことに僕に相談してきました。「取らないでよ〜!」とも言われました。取りません!!
またその子の顔がAくんにそっくりで。。。バレンタインデーにはケーキを焼いてもらったのではなく、ケーキを焼いてプレゼントしたそうです。よかったね。でも断られたと。しかしそれでも粘って手紙のやり取りはしたと。。。なぜ知っているかって?それは僕にその手紙を見せるからですよ。そういうのは人に見せるなよ!!
その反動ではないのでしょうが、Aくんは元々男子にも興味をお持ちだったようです。
ある日、こんなことがありました。入学してしばらくしたころです。授業の合間の休み時間に僕たちは近くの席に座った連中で話をしていました。
するとAくんが寄ってきて、僕の1つ後ろの席に座っているBくんの膝の上に座ったのです。
呆気に取られるBくん。しかし直後にBくんは「な、なにすんだ!テメェーー!!」と叫びました。何が起こったのか???とみんなが思ったのですが、私はBくんの近くにいたため、見てしまったんです。
Aくんは、Bくんの膝の上に座り、そのまま後ろに手を回してBくんのズボンのファスナーを下ろそうとして、「どう?」と聞いたんです。
「どうじゃねぇよ(怒)!!」とはBくん。もちろんBくんが正しいです。Aくんはみんなにケリを入れられていました。すいません、僕もケリ入れに参加しました。学ランには沢山の足型が残っていました。そうです、誰も自分の手で触りたくなかったんです。でもAくんは笑っていました。なんか嬉しそうでした。きっとそれも男に触れることができるスキンシップだったんでしょう。
数ヵ月後、Bくんは学校を辞めました。いえ、別にこれがきっかけではありません。僕が通っていたような「アホ学校」ではなく、もっとまともな学校に行きたいという理由でした。もっともな理由です。
他にも急に手を握られた奴はいます。僕は一緒に帰らされたこともあります。もちろん、何もありません。っていうか、学校帰りに彼女と会っていたんだから、付いて来られたら迷惑です。他には部屋に誘われたやつとかいたし。
翌年の正月、Bくんから年賀状が来ました。それにはこう書かれていました。『Aには気をつけてください。』
真面目だったBくんは退学後も僕たちを心配してくれていたんです。クラスのみんなで改めてBくんの優しさと、Aくんに気をつけようと思ったものでした。
電車男のドラマを見ていたら思い出したのですが、同じアニメ好きでも全然違うなぁ。。。と思った出来事でした。あぁ、そういやぁAくんは「服喪中につき、新年のご挨拶は遠慮させて頂きます。」と言う文章の「服喪中」の意味を知らなかったな。どこかの中学校だと思っていたんじゃないか??あいつもアホだったから。
高校野球がとても弱く、僕が入学する前年にシード校と延長戦の泥仕合をやって負けたことを卒業まで自慢していました。でも普段は9回まで試合をすることが少ないくらいの学校です。事実、僕が3年生のときはシード校相手に大会最多失点で負けています。しかも相手の先発は、全員背番号2ケタでした。
女子生徒は・・・うちの学校に来れば他所でモテない子もモテモテになるという学校です。ただでさえ女子生徒が少ないのに。。。
というわけでもありませんが、うちのクラスには恐ろしい人がいました。仮にAくんとしましょう。
Aくんはアニメが非常に好きで、えーっと・・・高橋留美子さんかな?・・・「うる星やつら」とか「めぞん一刻」が大好きでした。それだけなら僕も何とも思わない。そんなこと言ったら僕は「ゴルゴ13」が大好きで、いつも読んでます。さすがゴルゴ、仕事キッチリ、言葉も完璧、さらにモテモテ。
Aくんは好きが高じて、めぞん一刻のテレビアニメ主題歌であった斉藤由貴さんの「悲しみよこんにちは」だけで60分テープを作り、聴いていました。クラスでも1人でいつも歌っていました。しかも裏声で。
好きなタイプは?と訊くと「音無響子さん」とか「ラムちゃん」とかいう人で、高校生にもなるのに普段から「・・・だっちゃ!」という口癖を真似していて、困ったものでした。もうね、返事のしようがない。
しかしそんな彼にも好きな人がいて、困ったことに僕に相談してきました。「取らないでよ〜!」とも言われました。取りません!!
またその子の顔がAくんにそっくりで。。。バレンタインデーにはケーキを焼いてもらったのではなく、ケーキを焼いてプレゼントしたそうです。よかったね。でも断られたと。しかしそれでも粘って手紙のやり取りはしたと。。。なぜ知っているかって?それは僕にその手紙を見せるからですよ。そういうのは人に見せるなよ!!
その反動ではないのでしょうが、Aくんは元々男子にも興味をお持ちだったようです。
ある日、こんなことがありました。入学してしばらくしたころです。授業の合間の休み時間に僕たちは近くの席に座った連中で話をしていました。
するとAくんが寄ってきて、僕の1つ後ろの席に座っているBくんの膝の上に座ったのです。
呆気に取られるBくん。しかし直後にBくんは「な、なにすんだ!テメェーー!!」と叫びました。何が起こったのか???とみんなが思ったのですが、私はBくんの近くにいたため、見てしまったんです。
Aくんは、Bくんの膝の上に座り、そのまま後ろに手を回してBくんのズボンのファスナーを下ろそうとして、「どう?」と聞いたんです。
「どうじゃねぇよ(怒)!!」とはBくん。もちろんBくんが正しいです。Aくんはみんなにケリを入れられていました。すいません、僕もケリ入れに参加しました。学ランには沢山の足型が残っていました。そうです、誰も自分の手で触りたくなかったんです。でもAくんは笑っていました。なんか嬉しそうでした。きっとそれも男に触れることができるスキンシップだったんでしょう。
数ヵ月後、Bくんは学校を辞めました。いえ、別にこれがきっかけではありません。僕が通っていたような「アホ学校」ではなく、もっとまともな学校に行きたいという理由でした。もっともな理由です。
他にも急に手を握られた奴はいます。僕は一緒に帰らされたこともあります。もちろん、何もありません。っていうか、学校帰りに彼女と会っていたんだから、付いて来られたら迷惑です。他には部屋に誘われたやつとかいたし。
翌年の正月、Bくんから年賀状が来ました。それにはこう書かれていました。『Aには気をつけてください。』
真面目だったBくんは退学後も僕たちを心配してくれていたんです。クラスのみんなで改めてBくんの優しさと、Aくんに気をつけようと思ったものでした。
電車男のドラマを見ていたら思い出したのですが、同じアニメ好きでも全然違うなぁ。。。と思った出来事でした。あぁ、そういやぁAくんは「服喪中につき、新年のご挨拶は遠慮させて頂きます。」と言う文章の「服喪中」の意味を知らなかったな。どこかの中学校だと思っていたんじゃないか??あいつもアホだったから。