タテジマとファイブアローズに魅せられて

　特に嬉しく思ったのは、アンドレ・イグダーラがファイナルＭＶＰを受賞したこと。凄い身体能力で、ディフェンスの名手で、個人的にはもっともっと評価されてきてほしかった選手。その選手がファイナルＭＶＰという形で脚光を浴びたことが嬉しい。

　７６ｅｒｓファンの俺としては、イグダーラには特別な思いを持っている。だってＮＢＡのキャリアのスタートは７６ｅｒｓだったから。

　あの頃はアレン・アイバーソンもいて、「２人のＡ．Ｉ」って表現されたこともあった。タイプ的には正反対とまでは言えないけど、かなり違う。ただ、どっちもディフェンス面では「相手の隙を逃さない」という特徴があって、２人ともスティールが多かった。

　ウォリアーズにはステファン・カリーという素晴らしい選手（シーズンＭＶＰ受賞）がいて、実はこの選手も結構好き。というのは、この選手の親父がデル・カリー。現役時代はシャーロット・ホーネッツで活躍。このとき同じチームに、俺が個人的にファンだったラリー・ジョンソン（Ｌ．J）がいた。ヒューチャー・ブルズとか言われていたころだ。そのブルズで活躍したスティーブ・カーがＨＣってのも巡りあわせの面白さなんだけど、ちょっと前から・・・・・ていうか、俺もＮＢＡ好きになって２０年くらいになるんだな。それくらいの長さで見ていると、今回はウォリアーズを応援してしまった。

　でもやっぱ、イグダーラの受賞は嬉しいな。７６ｅｒｓではチームが思うようにならないっていうか、そういう時期にも中心選手だったし、スコアラーというか、チームの中心選手というよりは、今のように中心選手をサポートする立場の方が向いていると思うんだけど、中心選手にならざるを得ない役割もこなしてきたし。

　歴史に名を残すスター選手全員がチャンピオンリングを持っているかといえば、必ずしもそうではないＮＢＡの中で、チームの中心選手からベンチスタートを受け入れる立場まで、チームのために献身的にプレーしてきたイグダーラがＮＢＡファイナルを制すチームに大きな貢献をして、そしてファイナルＭＶＰ。

　俺も応援しているシクサーズは今季も低迷中で、再建期とか言われているけど本当にいつになったら再建できるのか・・・・・って感じでちょっと凹んだシーズンだったけど、イグダーラがチャンピオンリングを手に入れることが出来て本当に良かったと思う。

　だから、本当におめでとう！！と心から言いたい気分である。






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