タテジマとファイブアローズに魅せられて

　昨年のベイスターズ最終戦はハマスタでカープと。石井琢朗さんのハマスタ最後の出場ということでとても盛り上がった試合でもある。

　この試合はマエケンの前に敗戦。試合後に中畑監督は「来季はＣＳで戦いましょう！それが出来なければ私はクビです！」と絶叫してファンに約束した。その決意表明にはタイガースファンの俺も泣き笑いでテレビ越しに感動したものだ。

　ＣＳには行けなかった。でも最下位脱出が目前にある。それだけでも評価したい気持ちもあるが、中畑監督の中ではファンへの約束を守ることができなかった自分が許せないんだろうな。でもファンへのアピールは絶大だっただけに残念。

　さて、今日の試合。先制は許したものの能見投手が粘りきって投げてくれた。昨日も今日も先発がしっかり投げてロースコアのまま試合を運ぶ。この展開は得意とするパターンであり、苦しい中で今のタイガースが勝てる数少ないパターンでもある。

　そりゃできればもう少し早めにとらえたかった試合である。特に同点に追いついたイニングはそのまま逆転までしておきたかったところ。こうしたところで畳み掛けることができれば投手も楽なんだけどね。

　ただ本当に、今のタイガースは１〜３番がよくつながってチャンスを作っている。もうね、俊ちゃんは素晴らしいよ。今日は全打席、内容が良かったもんな。

　盗塁も素晴らしかったし、しっかり送ることもできて、しかも終盤には２イニング連続で２ベース。２番打者という打順からは右打ちも要求されるのは当然なんだけど、しっかり振りぬいてレフト方向にも打球を運べるのが強み。これは大和選手にも共通するもの。大和選手復帰後も２人でライトとセンターを組んでもいけるんじゃないか？というか、面白いんじゃないか？と思って楽しみにしている。

　まだまだ完全に調子が戻ったとはいえない打線。ただ８回裏にチャンスで走者一掃のタイムリーが出て、そのあとも追加点を獲ることができた。これは今までナカナカできなかったことじゃないだろうか？こうしたことをできるようにしてＣＳに行って、今度こそ１ｓｔステージをクリアして欲しい。

　相手もプロ。こっちもプロ。簡単に勝てないのはどこが相手でも一緒。でも勝つための何かが今日は出来ていたんじゃないか？それができたなら継続を。それが出来るのが強いチームなんだろうな。