タテジマとファイブアローズに魅せられて

　先ずは先制。でも相手のミスでもらった１点だったので更に畳み込むことが必要。このチャンスで良太選手が倒れたことでペースを掴みきれなかった。このところの良太選手は打率も得点圏打率も低くなっている。守備的にも上手いといえる選手でもなかろう。こうなるとどこまで辛抱して起用するのか？ということにもなる。印象的な１本も出る選手なので、そこんところが難しいなぁ。

　こうした中で藤浪投手が我慢の投球。三振や併殺を要所で奪うというギアチェンジが今日も出来たのだが、やはり甘いところに入ってしまう場面もあり、そこを痛打されたと。

　色々なところで、投手の基本は外の低めにどれだけ投げることが出来るか。なんていわれているけど、藤浪投手の球威があれば外低めに投げたら相手だって簡単に打てないはず。今の藤浪投手にとって越えるべき壁があるのは喜ばしいことなので、長いシーズン中だけどしっかりとチェックと修正をすればまだまだ勝てるはずだ。

　しっかし高卒ルーキーが１回飛ばしはしたけどローテを守って投げていて、しかもここ２ヶ月負けが付かないってどうよ？！そして先週に引き続きビハインドで降板しても味方がしっかり負けを消すという。特に甲子園でもそれが再現されるのは、安易な表現だけど「持ってる！」選手だわ。

　そしてこれも安易な表現になるのかも知れんが、甲子園の神様にも愛されまくっているはず。まあ、これは高校３年生の頃からかも知れんが。とにかく理屈にならない何かを持っていて、それをタイガースに持ってきてくれたんだと思う。

　浅井選手の（昨日の）汚名返上タイムリーが出て１点差。藤浪投手降板後は中継ぎ投手陣が素晴らしい仕事をしてくれてロッテ打線を沈静化・・・・・ま、８回はちょっとピンチを背負ったけど併殺で。先発も頑張っているし、中継ぎも頑張っている。長いシーズン、休ませながらじゃないとバテも来るだろうけど本当に良く投げている。中継ぎ投手陣に勝ちが付くと嬉しくなるもん。

　こっちもヒットは出るけど・・・・・って感じで遂に９回に。抑えの益田投手がいきなり３ボールに。こうなると鳥谷選手の四球が炸裂するのを待つばかりだったのだが、この場面ではヒットで出塁。猛打賞。

　そして打席にはマートン選手。そりゃサヨナラホームランを期待しますわ。でもそんなに毎度毎度上手く行くはずがない・・・・・と思っていたら上手いこといったｗｗｗ

　もうね、テレビの前で「うっそ〜ん！！」って叫びましたわ。こんなことがあるのかと。一瞬、それも本当にほんの一瞬、甲子園が静まり返った気がしたもん。こんなことってあるんだねぇ。

　これで藤浪投手の負けも消えた。マジでどんだけ凄いもんを持っているのかと。敬虔なクリスチャンのマートン選手が神様に感謝を捧げる一撃。甲子園の神様に愛された藤浪投手の負けが消えたこと。神がかりなんて言葉も簡単に使っていいもんかどうか知らないけど、とにかく何か凄いものに包まれた試合だった。