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タテジマとファイブアローズに魅せられて

阪神タイガースはもちろん、Bリーグの香川ファイブアローズも応援中。
野球もバスケも素人目線です。お手柔らかに!
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 久保投手が好投。好投なんてもんじゃないくらいの好投だったと思う。ナゴドが鬼門とか言われていて、それも仕方ないくらいの内容も多いんだけど、今夜の投球は違うと思いたくなった。ナイスピッチング!! それとナイスバッティング!!

 しかし打てない試合が続く。統一球でリズムやバランスを崩した選手も多いのだが、昨年来のブラゼル選手の崩し方が非常に気がかりだ。

 今日は打順を7番に下げて臨んだ試合。言い換えればブラゼル選手が8番を打つことは考えられないわけで、これはこれで彼に対するある種のメッセージのようにも見えた。それは厳しく言えば最後通牒かもしれないし、本当に危機感を持たせて奮起を促すことなのかもしれない。とにかくコンパクトに振れない状態が心配。フルスイングではボール球に手を出し、当てにいって内野ゴロ。いずれにしてもこのままじゃいけない。

 昨年までは和田監督が打撃コーチだったので直接指導も出来ただろうけど、監督ともなればやはり打撃コーチを飛ばして指導もし難いだろうし、そうなったときにどうする?というもの課題としてあろう。

 プロだから結果が全て。それは正論。でもプレーしているのは「人間」なので、モチベーションというかそういうのも必要。そこで不調を理由に無下にスタメンや1軍から外すというのはその選手だけじゃなくてチームにも影響が出る。俺も中間管理職のようなポジションになって分かったことだが、機械じゃなくて人間を動かすから凄くしんどいのだ。信じて使って復調を待つことが必要な場合もあるのだ。

 だからといって現状を全て肯定するわけでもない。どこかにネガティブな気持ちや否定的な見方だって当然必要になる。それを少しずつでも変化させていくこととして今日の打順変更があったと思う。現状での許容範囲内の出来ることをやってみようという意思は汲み取れた。

 やはり監督1年目は大変だと思う。前監督の残したプラスもマイナスも引き継ぐから、きっと恐らく和田監督が本当にやりたい野球ができるようになるまでにはこうしたチームの苦しみは避けて通れないものだと思う。それは戦術もメンバー構成も。上手く行っているときには物事は変えにくい。上手く行かないときはそれを理由に変えることが出来る。それは2002年オフにタイガースだって経験している。

 もしもの話なんだけど、ブラゼル選手だってこのままじゃそのうち森田選手とかを試されることにもなるだろう。できればそうなる前に復調して欲しいものだが、それ(森田選手起用)はあと少し先の話のような気がしている。

 やりたいけど出来ない。そんなジレンマを少し感じさせるのが今のタイガース野球。でも何となくやりたい野球の姿が見えているだけまだマシかな?そんな風に見ている。

 そしてそんな状態のチームがまだ勝率5割付近にいることが、今年の野球がそんなに悪くないことを物語っている気にもなる。

 打てなくても勝つチームはあった。だから打てなくても勝つ方法を考えよう。でも投手の頑張りには本当に頭が下がる。今はまだ犯人探しをするには早すぎる。そういうのはしなくていいし、するにしても終わってからすればいい。まだ4月が終わったばかりだ。ただ続けなけりゃならないのは最善を探す努力。それが直ぐに実行できなくても探し続けることだけはしないといけない。

 和田監督は今年から失意泰然の替わりに泰然自若という言葉を用いているという。なんとなく思い出したのは現・熊本県知事がおっしゃっている「皿を割ることを恐れるな。」というもの。皿を沢山洗わなきゃ割ることも無いってことらしいのだが、そうした、先ずはチャレンジすることっていうか、和田監督がやりたい野球にチャレンジできる環境にあればと思ってみたりした試合だった。試合を観て、ベンチが映るたびになんか今はそうじゃないような気がしてしまうんだけどね。


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| タテジマに想いを | 23:22 | comments(0) | - |