タテジマとファイブアローズに魅せられて

　シーズン公式戦の試合は１４４試合を行うことや、３時間３０分を経過した後は新しいイニングに入らないといった、そういやぁ俺が若い頃も試合時間で新しいイニングに入らなかったなんて事があったなぁ。なんてことを思い出した。

　球界再編のときもそうだったが、こういうときの選手会長は大変だろう。新井さんも激務だったに違いない。そして激務だけじゃなくて精神的にも被災地の方への重いとか色々あったんだろう。

　４月１２日という時期が適切かどうかはしばらく議論を呼ぶんだろうけど、これで野球が本当に始まるんだと思えるという気持ちはある。

　何事もなければ本日が今年の開幕日だった。開幕は２週間以上先になったが、東日本が特にこの状態ではそれが遅くなったとは思わない。

　少しでも復興が始まれば嬉しいし、その中で野球を１人でも多くのファンが観れれば同じプロ野球ファンとしては嬉しい限りだ。

　パシフィック・リーグが早々と対応を決めた中で、セントラルがなんかグズグズやっていて、野球ファンっていうかセントラルのチームのファンも口には出さないが辛い気持ちを持ったり、野球の話題を封印したりした人もいると思う。でもこれからは少しだけ野球の話をしてもいいかな？

　被災地の方の復興は簡単ではないと思う。風評被害も大きくなっている。放射能、放射線という目に見えないものが相手で、それも未経験である部分もかなりあって、簡単に復興と言っても楽じゃないことはみんなが知っている。

　その中で多くのファンがいるプロ野球がどんなことができるんだろう？それは心の復興の役に立つことではないだろうか？義援金や支援物資が大事なのはいうまでも無い。そしてそれを継続することが重要なのは強調されるべきこと。だったら１４４試合、モノだけじゃなくて心の復興のために戦おう。世界中が「がんばろう東北、がんばろう日本」と言ってくれている。そのメッセージを国内からもっと送ろう。そしてその旗振り役にプロ野球がなったっていいし、なれるだけの存在であるはず。

　奇しくも今年のスローガンは「覚悟」だとか。心の復興をゼッタイにするんだ！その覚悟を私はプロ野球に期待したいと思っている。