タテジマとファイブアローズに魅せられて

　この時期は風呂がいいねぇ。手足が冷える季節なだけに本当に温まる。

　でね、その風呂場で洗面器とか片付けるってやつだけどね、こういうのって何気に見習うことなんだって俺も思うことがある。

　例えばうちの職場でもそうなんだが、植木に水をやるとか、人の机の上も雑巾掛けするとか、そういうのは若い社員がやっているんだけど、ときどきベテラン職員もやっている。こういう姿勢は若い人に知らず知らずのうちに影響を与えていることが多い。

　仕事はただの仕事だけじゃなく、職場として行うもの。個人で独立されている方だってお客さんがいてビジネスパートナーがいて成り立っている部分が多いと思うが、俺のように職場として仕事している人間にとっては風呂は職場に無いが、それと似たようなもので周囲への気配り、目配りをすることは勉強になる。

　プレー以外に気を配る。それは選手がよく言う「野球をやらせてくれている親に感謝。」とか「道具は大切にしよう。」にもつながるんだろう。

　単なる気持ちの問題かもしれない。でも気持ちでプレーが左右されることはある。ただの風呂の洗面器と言うなかれ。一流の選手がやるから説得力がある。ライバル球団の選手だが、それを基にタイガースの選手が活躍して試合に勝てるのなら、それは良いことである。