タテジマとファイブアローズに魅せられて

　若い選手でドラフト下位指名の場合、その年俸は６００万円くらいである。

　就職１年目から年収６００万円というのは社会人としてみれば安い金額ではない。

　おそらく寮に入るので寮費は毎月定額で支払うにしても、食事などは経費で出ると思われるため貯金が出来ないというわけではないと思う。

　ただプロとしてお金をかけるところにはかけているだろうから思うように貯金が出来ないという現実はあるだろう。

　実際にプロ入りして３０歳までプレーできる選手がどれだけいるのか？３５歳まで出来る選手がどれだけいるのか？引退後にコーチだけじゃなく球団職員として残れる選手がどれほど少ないか。

　いやいや、それ以前に何歳まで現役で続けられるのか？という方が切実な悩みであると思う。

　ＮＰＢとしては入団時の説明会を充実させたいという意向である。内容がどれほどか知らないがこういった説明は非常に重要。社会人経験のある選手でもなければ学校卒業してすぐにプロ入りする選手が多いであろうから貯金の仕方、生命保険の選び方など金融に関する基本的な知識を植え込むのは本当に重用なのだ。

　プロに入って安心。それも良いが引退後の生活のほうが遥かにに長いわけだし、自分を守るためにも若い選手には個人差こそあれ生活設計をしっかりしてやっていってほしいものだ。