Yellow sunshine
これが役目というものである。
どんなときでも、もしかしたらチームで一番失敗が許されない場所で勝負をしているのかもしれない。
言うまでも無く打者は3割打ったら上出来という世界で戦っている。しかしこの人に関しては3割では納得してもらえない。
終盤の勝負どころでまわってくるのが桧山選手の出番である。
今年のタイガースは思うように勝てていない。ベンチが選手の力を出すことが出来ているであろうか?そんな疑問が常に付いてまわる。
でも桧山選手はこれ以上にチーム状態が悪いときもタイガースで戦ってきた。
元来の姿は今のようなプレースタイルであり、決してホームラン打者ではないと思う。でも当時のチーム状態は桧山選手にホームランを打つことを求め、そして桧山選手も必死にそれに応えようとしてきた。
当たれば飛ぶけど三振数が多い。これが暗黒時代の桧山選手の姿である。
でも桧山選手は変わった。監督が野村さんになり姿を変え、星野さんのときはつなぎも勝負も出来る4番打者となりチームのリーグ優勝に貢献した。
大きな転換期は岡田さんが監督のときだった。それまでのレギュラーから代打へ。当初の成功率は低いもので、2割を切ることも多かった。
それでも岡田さんは根気良く起用を続けた。周囲の声などはまさに雑音とでも言うべき態度で桧山選手を起用し続けた。
あれほどバットを長く持っていた桧山さんがグリップを余してバットを握り始めたのころから代打成功率が急上昇した。そしてそれは桧山選手が持つ本来の姿の中の1つを新たに見せ始めた合図だった。
それまで代打の神様は勝負所に出てきて勝負を決める一打を放った。だからみんなは神様と呼んだ。
桧山選手も歴代の代打の神様に肩を並べるくらいの頼り甲斐を身に付けているがチャンスメイクも出来ることでそれまでの神様と違う選手となっている。現在進行形の代打の姿はこういうものかもしれないと思わせてくれるのだ。
チーム状態に左右されない選手である。チーム状態が悪いときに数字を残すことが出来ないなんてのは誰でも出来る。この逆境にあってどれだけの数字を残せるか?暗黒時代を少しだけ経験した選手ではなくて、どっぷりはまった経験すらあり、その暗黒時代の中で自分の居場所や姿を見つけた桧山選手にとって、今のチーム状態は暗黒でも何でもないんだろう。
金本選手の笑顔は明るさを与える。赤星選手の姿は熱さを伝える。球児投手のストレートは勝利の確信を与える。
タイガースの歴史に名を残すであろう選手たちは必ずと言って良いほど周りに何かを与えることが出来る選手たちだ。では桧山選手は?
桧山選手は周りに与えるもの。それは“あたたかさ”(暖かさ・温かさ)である。桧山選手の名前がアナウンスされたときに球場中に漂うあたたかな雰囲気こそが今の桧山選手の最大の“何か”である。
まるで太陽のようなあたたかさ。8月23日の京セラドーム。打てばサヨナラの場面で桧山選手が決めた。黄色に彩られた球場で同点となる押し出しを、その存在で掴み取った。その姿にライトスタンドから歓喜の声をあげた。
そしてその場で感じたもの。それが桧山選手の発する“太陽のようなあたたかさ”であったのだ。
でも桧山選手はこれ以上にチーム状態が悪いときもタイガースで戦ってきた。
元来の姿は今のようなプレースタイルであり、決してホームラン打者ではないと思う。でも当時のチーム状態は桧山選手にホームランを打つことを求め、そして桧山選手も必死にそれに応えようとしてきた。
当たれば飛ぶけど三振数が多い。これが暗黒時代の桧山選手の姿である。
でも桧山選手は変わった。監督が野村さんになり姿を変え、星野さんのときはつなぎも勝負も出来る4番打者となりチームのリーグ優勝に貢献した。
大きな転換期は岡田さんが監督のときだった。それまでのレギュラーから代打へ。当初の成功率は低いもので、2割を切ることも多かった。
それでも岡田さんは根気良く起用を続けた。周囲の声などはまさに雑音とでも言うべき態度で桧山選手を起用し続けた。
あれほどバットを長く持っていた桧山さんがグリップを余してバットを握り始めたのころから代打成功率が急上昇した。そしてそれは桧山選手が持つ本来の姿の中の1つを新たに見せ始めた合図だった。
それまで代打の神様は勝負所に出てきて勝負を決める一打を放った。だからみんなは神様と呼んだ。
桧山選手も歴代の代打の神様に肩を並べるくらいの頼り甲斐を身に付けているがチャンスメイクも出来ることでそれまでの神様と違う選手となっている。現在進行形の代打の姿はこういうものかもしれないと思わせてくれるのだ。
チーム状態に左右されない選手である。チーム状態が悪いときに数字を残すことが出来ないなんてのは誰でも出来る。この逆境にあってどれだけの数字を残せるか?暗黒時代を少しだけ経験した選手ではなくて、どっぷりはまった経験すらあり、その暗黒時代の中で自分の居場所や姿を見つけた桧山選手にとって、今のチーム状態は暗黒でも何でもないんだろう。
金本選手の笑顔は明るさを与える。赤星選手の姿は熱さを伝える。球児投手のストレートは勝利の確信を与える。
タイガースの歴史に名を残すであろう選手たちは必ずと言って良いほど周りに何かを与えることが出来る選手たちだ。では桧山選手は?
桧山選手は周りに与えるもの。それは“あたたかさ”(暖かさ・温かさ)である。桧山選手の名前がアナウンスされたときに球場中に漂うあたたかな雰囲気こそが今の桧山選手の最大の“何か”である。
まるで太陽のようなあたたかさ。8月23日の京セラドーム。打てばサヨナラの場面で桧山選手が決めた。黄色に彩られた球場で同点となる押し出しを、その存在で掴み取った。その姿にライトスタンドから歓喜の声をあげた。
そしてその場で感じたもの。それが桧山選手の発する“太陽のようなあたたかさ”であったのだ。