センターポール
世界一を奪いに行く。イチロー選手の言葉から始まった世界一奪取作戦。WBCにとって日本はディフェンディング・チャンピオンだけど、直近の世界大会である北京オリンピックで4位に甘んじている日本は紛れもなく挑戦者の立場であった。
対戦方法に対しては色々あると思うが、相手は韓国代表。WBC的には挑戦者であるが、直近の世界大会である北京オリンピックのチャンピオンである。
対戦方法に対しては色々あると思うが、相手は韓国代表。WBC的には挑戦者であるが、直近の世界大会である北京オリンピックのチャンピオンである。
お互いにまるで呼び合って、白黒つけるために用意された舞台はWBCの決勝であった。
勝てば全てを得ることが出来る。winner take it all.
全てを得るのか、何もないのか。all or nothing.
生きるか死ぬか。DEAD OR ALIVE.
様々な対比が頭をよぎる試合が始まったのだ。
今日は仕事で1日中、社用車で走り回っていた。ニッポン放送が綺麗に受信できるところでは手に汗握り、上手く受信できないところでは焦り、その繰り返しの中で試合の流れを把握していた。
遅い昼飯を食べるために入ったラーメン屋。テレビは当然WBCにチャンネルが合っている。食べ終わっても試合は終わらない。ラーメン屋の大将が「お客さん、もうちょっと見て行きなよ。」といい、おかみさんが「もう見てらんないよ。」と言いながらもテレビからは目を離さない。その光景の中で俺と仕事の相方が同じように手に汗握っている。
9回を迎えた。ダルビッシュの制球が定まらない。俺は思った。「抑えの本職の球児投手だったらどうだったんだろう。」
同点に追いつかれた「でもこのままダルビッシュを降ろしたら勝ってダルビッシュは喜べるだろうか。」
その考えに対し、原監督は延長10回も続投という答えを出した。そう、勝ってもこのまま終わったらダルビッシュに傷を残してしまう。
やはり俺は球児投手の抑えを見たかった。それで9回裏を抑えきることが出来たかどうかなんてわからない。でも単純に見たかった。
大勢の選手が頑張った。試合出場が少ない選手もいた。結果を出せないまま大会を終えた選手もいた。でもそういった選手も試合だけでなく、放送されない練習でレギュラー選手をどれだけ支えたことだろう。その強さが土壇場で出たのだと思う。
「侍」
そこには男の矜持がある。侍にしか持てない魂があって、やせ我慢さえも美学に出来る稀有の存在として侍がいるのだ。
胴上げの中にさりげなく日の丸が持ち込まれていた。でもグランドに日の丸は胴上げの場面に限っては不要だった。グランドは侍たちの晴れ舞台。見得を切って己の強さを鼓舞するための場所である。
日の丸がいるべき場所。それは世界一になった者たちだけが掲げることを許されるセンターポール。そこに大きく掲げることができる。それが侍たちの矜持への賞賛なのだ。
勝てば全てを得ることが出来る。winner take it all.
全てを得るのか、何もないのか。all or nothing.
生きるか死ぬか。DEAD OR ALIVE.
様々な対比が頭をよぎる試合が始まったのだ。
今日は仕事で1日中、社用車で走り回っていた。ニッポン放送が綺麗に受信できるところでは手に汗握り、上手く受信できないところでは焦り、その繰り返しの中で試合の流れを把握していた。
遅い昼飯を食べるために入ったラーメン屋。テレビは当然WBCにチャンネルが合っている。食べ終わっても試合は終わらない。ラーメン屋の大将が「お客さん、もうちょっと見て行きなよ。」といい、おかみさんが「もう見てらんないよ。」と言いながらもテレビからは目を離さない。その光景の中で俺と仕事の相方が同じように手に汗握っている。
9回を迎えた。ダルビッシュの制球が定まらない。俺は思った。「抑えの本職の球児投手だったらどうだったんだろう。」
同点に追いつかれた「でもこのままダルビッシュを降ろしたら勝ってダルビッシュは喜べるだろうか。」
その考えに対し、原監督は延長10回も続投という答えを出した。そう、勝ってもこのまま終わったらダルビッシュに傷を残してしまう。
やはり俺は球児投手の抑えを見たかった。それで9回裏を抑えきることが出来たかどうかなんてわからない。でも単純に見たかった。
大勢の選手が頑張った。試合出場が少ない選手もいた。結果を出せないまま大会を終えた選手もいた。でもそういった選手も試合だけでなく、放送されない練習でレギュラー選手をどれだけ支えたことだろう。その強さが土壇場で出たのだと思う。
「侍」
そこには男の矜持がある。侍にしか持てない魂があって、やせ我慢さえも美学に出来る稀有の存在として侍がいるのだ。
胴上げの中にさりげなく日の丸が持ち込まれていた。でもグランドに日の丸は胴上げの場面に限っては不要だった。グランドは侍たちの晴れ舞台。見得を切って己の強さを鼓舞するための場所である。
日の丸がいるべき場所。それは世界一になった者たちだけが掲げることを許されるセンターポール。そこに大きく掲げることができる。それが侍たちの矜持への賞賛なのだ。