「間(ま)」
お笑でも何でも、そこに潜む「間」の大きさが重要であることは言うまでも無い。
15秒ルールの導入が施行中であるが、俺はこのルールには異を唱えたいのだ。
このルールの目的が試合時間の短縮であり、そして地上波テレビ放送の放送時間内の決着を狙うものであることは見えているのだが、果たしてそのために試合の中で繰り広げられる互いのチームがペースを握ろうとする「間」まで殺してしまって良いのだろうか?と思うのだ。
15秒ルールの導入が施行中であるが、俺はこのルールには異を唱えたいのだ。
このルールの目的が試合時間の短縮であり、そして地上波テレビ放送の放送時間内の決着を狙うものであることは見えているのだが、果たしてそのために試合の中で繰り広げられる互いのチームがペースを握ろうとする「間」まで殺してしまって良いのだろうか?と思うのだ。
多かれ少なかれ、野球やソフトボール(これはファーストピッチ)に触れた方はお感じになった経験があると思うのだが、やはりコースや球種を読む駆け引きの面白さは否定できないと思う。
テレビ放送について言えば、野球観戦はすでに無料による地上波放送のコンテンツというよりも、CSに代表される有料放送を個々の顧客が選択して見る時代へと移行しつつある。それと同時に広く普及が進行中である民放のBS放送で扱うという方向だってあるだろう。
地上波放送に重点を置けば何が何でも時間短縮となるのだろうが、試合時間を短縮したと言っても現状の地上波放送局が放送回数を増やす流れになるとは思えないので、むしろ違う方向でプロ野球をアピールする方法を考えた方がいいんじゃないかと思う。
話は逸れてしまったが、時間短縮=投球間隔という考えを改めた方が良いのではないかと思う。
多くの方が触れているが、ストライクゾーンを広くする方向での見直しであれば良いのではないか。
時間短縮と言って昨シーズンは攻守交代時の制限時間を設定したが、これは実に観戦側にとっても良かったと思う。
野球は制限時間が無い。昔は9回終了後○時間○○分までの時間で延長戦があって・・・・・なんてこともあったが、どんなに長い試合になろうと9回まではやるスポーツだ。
いくら試合時間を短縮しようとしても両チーム合わせて20安打で3得点とかやられちゃったら嫌でも試合は長引く。それよりも両チームで8安打無四球くらいで終わった方が試合時間は相当早くなる。現場の意図ですら試合時間を短くできると確実に言えないのだから、それを机上の理論だけで短くできるわけが無いのだ。
イニング数の再検討という方法もあるが、練習試合じゃあるまいし、日本だけイニング数を短くするなんてことは考えたくも無い。それは同じことをやっていてもプロ野球ではなく“野球風”のスポーツであろう。
長年やってきたことを変える時は抵抗だってある。それは当然。ではそれが変えるべきこととして有効であるかどうか。15秒という時間の制約があって、それがプロ野球の向上に資するものであるのだろうか?それは否と俺は言いたい。間とかリズムの変化で焦りからくる故障リスクが増えるのではないかということのほうが心配である。
各々の努力と意識を変えることで試合時間を短縮する方法は必ずある。1試合当たりの試合時間を短縮する努力までは否定しない。テレビ中継だけのことを意識しているかもしれないが、各球場には何万人かの観客もいる。そういった観客の球場での滞在時間を考えたことがあるか?
確かに平日なら6時開始で3時間半やれば帰路につくのは午後10時近いだろう。それを楽しめる方ばかりでないことは承知している。
そうであるならば、土曜日や日曜日の試合はデーゲームにしたり、甲子園でも数年前まではあった午後4時開始とかにしたっていいと思う。そういう試合開催時間の工夫によっても対処方法は必ずあるはずなのだ。
地上波のテレビがプロ野球にとって重要なものであることは事実である。でも1球に惹き込まれる魅力が15秒の制約で失われてしまう恐れがあることが残念でならない。
「試合時間短縮=制限時間の設定」ではない。「試合時間短縮=プロ野球の魅力増幅」でもない。そんなことやってたらスローピッチのソフトボールのように「2ストライクからファール打ったら三振」なんてルールにだってされかねない。
プロ野球を観て行けば、1球のボール、1つのサイン交換にどれほどの意味が込められているかに注目することが何度もある。それがプロ野球に親しんでいない方々に理解を得られない部分があるのは事実であるが、それを意識する(それに媚びる)あまりプロ野球の素晴らしさを増大させている勝負における「間」まで消してしまうのは反対である。
娯楽の多様化の中で、プロ野球優位の時代は徐々に過ぎて行く。その中でプロ野球のテレビ中継をアピールし続けるためには放送時間、試合開始時間の工夫もあるし、解説者やアナウンサーの知識と技術向上も当然必要とされる。
「間」を理解せよ。だらだら長く書いたがそのことだけは強調しておきたい。
テレビ放送について言えば、野球観戦はすでに無料による地上波放送のコンテンツというよりも、CSに代表される有料放送を個々の顧客が選択して見る時代へと移行しつつある。それと同時に広く普及が進行中である民放のBS放送で扱うという方向だってあるだろう。
地上波放送に重点を置けば何が何でも時間短縮となるのだろうが、試合時間を短縮したと言っても現状の地上波放送局が放送回数を増やす流れになるとは思えないので、むしろ違う方向でプロ野球をアピールする方法を考えた方がいいんじゃないかと思う。
話は逸れてしまったが、時間短縮=投球間隔という考えを改めた方が良いのではないかと思う。
多くの方が触れているが、ストライクゾーンを広くする方向での見直しであれば良いのではないか。
時間短縮と言って昨シーズンは攻守交代時の制限時間を設定したが、これは実に観戦側にとっても良かったと思う。
野球は制限時間が無い。昔は9回終了後○時間○○分までの時間で延長戦があって・・・・・なんてこともあったが、どんなに長い試合になろうと9回まではやるスポーツだ。
いくら試合時間を短縮しようとしても両チーム合わせて20安打で3得点とかやられちゃったら嫌でも試合は長引く。それよりも両チームで8安打無四球くらいで終わった方が試合時間は相当早くなる。現場の意図ですら試合時間を短くできると確実に言えないのだから、それを机上の理論だけで短くできるわけが無いのだ。
イニング数の再検討という方法もあるが、練習試合じゃあるまいし、日本だけイニング数を短くするなんてことは考えたくも無い。それは同じことをやっていてもプロ野球ではなく“野球風”のスポーツであろう。
長年やってきたことを変える時は抵抗だってある。それは当然。ではそれが変えるべきこととして有効であるかどうか。15秒という時間の制約があって、それがプロ野球の向上に資するものであるのだろうか?それは否と俺は言いたい。間とかリズムの変化で焦りからくる故障リスクが増えるのではないかということのほうが心配である。
各々の努力と意識を変えることで試合時間を短縮する方法は必ずある。1試合当たりの試合時間を短縮する努力までは否定しない。テレビ中継だけのことを意識しているかもしれないが、各球場には何万人かの観客もいる。そういった観客の球場での滞在時間を考えたことがあるか?
確かに平日なら6時開始で3時間半やれば帰路につくのは午後10時近いだろう。それを楽しめる方ばかりでないことは承知している。
そうであるならば、土曜日や日曜日の試合はデーゲームにしたり、甲子園でも数年前まではあった午後4時開始とかにしたっていいと思う。そういう試合開催時間の工夫によっても対処方法は必ずあるはずなのだ。
地上波のテレビがプロ野球にとって重要なものであることは事実である。でも1球に惹き込まれる魅力が15秒の制約で失われてしまう恐れがあることが残念でならない。
「試合時間短縮=制限時間の設定」ではない。「試合時間短縮=プロ野球の魅力増幅」でもない。そんなことやってたらスローピッチのソフトボールのように「2ストライクからファール打ったら三振」なんてルールにだってされかねない。
プロ野球を観て行けば、1球のボール、1つのサイン交換にどれほどの意味が込められているかに注目することが何度もある。それがプロ野球に親しんでいない方々に理解を得られない部分があるのは事実であるが、それを意識する(それに媚びる)あまりプロ野球の素晴らしさを増大させている勝負における「間」まで消してしまうのは反対である。
娯楽の多様化の中で、プロ野球優位の時代は徐々に過ぎて行く。その中でプロ野球のテレビ中継をアピールし続けるためには放送時間、試合開始時間の工夫もあるし、解説者やアナウンサーの知識と技術向上も当然必要とされる。
「間」を理解せよ。だらだら長く書いたがそのことだけは強調しておきたい。