タテジマとファイブアローズに魅せられて

　ここまで新外国人選手に泣かされると、来日時から話半分程度に聞くことができるようになっているのだが、それにしても昨年のフォード（もう呼び捨て）はオープン戦の当時から大きなやつを打てる気がしなかった。こりゃ３割打たんと割に合わん！と思ったものだ。

　メンチ選手は頭がデカイ。いや、それだけじゃなくて腕も太いらしい。パワーもあるとか。実に結構。半ばヤケになって書くが、仮に外れにしたって当たればデカイ選手というのはいいものだ。しつこいようだが、昨年のフォードは当たってもデカくなかったではないか。それに比べればディアーだろうが誰であろうが当たればデカイというのは相手にしてみれば投げやすさもあろうが、失投を仕留められる怖さもあるはずだ。

　問題は結果が出なくても強く振って行けるかどうか。特に１年契約ということで、結果が出なければサヨナラするだけ。そのことを恐れて当てに行ったりしたら何も怖くなくなってしまう。とにかく一発の怖さを相手から与えられることはあっても与えることが少なかったので、この怖さを相手に与えてほしい。こすったって入っちゃう球場があるんだから。

　それはもちろんバルディにも求められることだ。確かにホームランバッターではない。でもツボにはまったときの長打力は結構魅力がある。昨年も神宮で印象的な一撃を加えたりしているので、今年は昨年以上の結果を数字としても求められるなか、強く振っていくことだけは忘れずにしてほしい。

　強く振る。決して大振りしろと言っているのではない。コンパクトであろうと何であろうと強く、強く。そして相手を対戦前から威圧してほしいのだ。