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タテジマとファイブアローズに魅せられて

阪神タイガースはもちろん、Bリーグの香川ファイブアローズも応援中。
野球もバスケも素人目線です。お手柔らかに!
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その人、勇気を失わず 〔虎っくばっく参加記事〕
 過去のミスタータイガースと呼ばれる人はいずれも強烈な記憶を残す中心選手だった。

 今でも充分な評価をされているのだが、それでも過小評価と思える選手がいる。その選手が今年のタイガースMVPだと俺は思う。

 何を持ってミスタータイガースとするかは明確な基準が無い。それは周囲の人々の印象や、自然発生的に沸き起こる声によるものなんだろう。

 2008年のシーズン、誰もが苦しさを感じた。そして多くの人が弱気になった。俺も記事を書くのが辛かった。でもそんな気持ちの中にあって記事を書き続けることが出来たのは、間違いなく1人の偉大な選手のおかげだったと断言できる。

 金本選手も戦っていた。でもそれは敵と戦うというより、打線が線にならない、自分だけが浮いてしまいがちな打線の中で孤独と戦っていたという印象がある。相手と戦うところまで辿りついてなかった。言いかえれば辿りつかせることが出来ないチーム状態だったのだ。

 先日の記事にもしたが、失敗しないように、勝つためではなく負けるのを避けるために試合をしているように見えてしまう姿を何度も見た。

 球児投手も戦いたがっていた。でも終盤にリードできない展開が何度もあって、出番を作り上げることが出来ない試合が何試合もあった。

 今年一番の勇気を持って、いや、持ち続けてグランドに立ち続けた男がいる。

 彼の出た試合と出ていない試合では印象が全く違う。相手への威圧感すら漂わせる偉大な選手。それが赤星選手だった。

 今年のタイガースでMVPに相応しい選手。記録ではなく、姿で何度も勇気づけてくれた選手は赤星選手にほかならない。赤星選手がいたから見るのも辛い、書くのも辛い試合でさえ応援できたのだ。

 タイガースには過去に何度も勇気をくれる選手がいた。苦しくてもひと振りで苦しみを除いてくれる選手がいた。その最たるものが俺にとっては今岡選手であるので今岡選手のファンであるのだが、今年の赤星選手はそれとは違い、モロに心に入ってくる存在だった。実に素晴らしい!!素晴らしいという言葉では褒めきれないほどに素晴らしいのだ。手放しでほめるってことはこういうことなんだと思う。

 首の怪我で握力が無い日もあった。立つのも辛かった日もあったはず。それでも出場を続けたのはチームのため。その姿は4番打者でもなく、エースでもない彼が、チームの中心選手であるという自覚がなせる業であり、結果としてそれを証明することとなる。生え抜きでもあり、ミスタータイガースに相応しい存在として。

 そんな赤星選手が今シーズン公式戦の最終戦だけは自分のためにプレーした。岡田監督は選手の個人記録を本当に大切にしてくれる人。その監督の下で狙って行ったのが、現役では誰よりも似合う盗塁王のタイトル。結果として1つ足りなかったけどタイガースファンの誰もが「盗塁は赤星!」と思いなおしたはずだ。

 下を向いたファンがいる。現実逃避したファンもいる。荒れたり嘆いたりしたファンもいた。でもそういったファンの姿を消すように赤星選手は自らの姿を見せ続けた。

 “期待と夢乗せて、走れ赤い彗星”

 これは今は公に歌えなくなってしまった名曲、旧・HMの最後の言葉。実に見事に赤星選手の姿を現しているではないか。きっと赤星選手自身も期待と夢を乗せていることを自覚しているだろう。そしてその中には、赤星選手自身の期待と夢もたくさん詰まっているはずである。

 赤星選手、ありがとう。赤星選手のおかげで、今までよりもっと阪神タイガースを好きになりました。

| T−コラム | 11:54 | comments(4) | - |
久しぶりに泣きそうになったじゃないですか(笑)。
そうですよね、私も日頃はシモが好きだとかアニキが好きだとか言っていますし、彼らをすごい選手だと思っているのも本当なんですが、赤星選手を考える時、また違った感情が起きてきます。
本当にすごい選手です。
ひとつには、充分に評価されファンもわかっているのだけど、なにか彼の努力と苦闘を見るともっと報われていいはずだと思ってしまうのですね。
なにをもって報われると見るのかとなると…それは試合に勝つことであり、赤星選手の出塁が得点になるということでしょうか。

首の故障は心配です、体の中心だから本当に体が動かせなくなってしまうのではといつも心配です。
来季はアラフォーのみならず、赤星選手が、優勝の栄冠を手にしてほしいです。
| 南河内郎女 | 2008/11/27 11:46 PM |

南河内郎女さん

 こんばんは。ってことは、以前も泣きそうになってくださったと!

 今日のエントリーに書かせてもらった赤星選手ですが、本分にも記しましたが現状でも過小評価のような気がするんですよねぇ。

 非常に紳士的な物腰ですが、福岡でファンに怒ったように熱いものも持っている。そこがまた人間くさくて良いんですよね。

 日本一!こう言い続けて随分経っていますが、生え抜きの功労者の赤星選手には是非とも選手会長のうちに日本一になってマイク(仲田ではなく)の前で喜びを爆発させて欲しいですね。
| たけ | 2008/11/28 12:08 AM |

赤星選手大好きなので・・・このコラムを拝読させていただいて、ただただとても嬉しいです。女性ファンがとても多いので(笑)そんな中、こうやって男性のタイガースファンから絶賛されるというのは、ファンとしては非常に誇らしいと言うか、うれしいと言うか・・・
ヤナセMVPの受賞もすごく嬉しかったのですが、やはりスポットが当たりにくい「1番」という打順で評価されるのはすごい大変な事だと思うので・・
来季はぜひともチャンピオンフラッグを受け取って欲しいです。4度目の正直、願っています。
| ぷく | 2008/12/01 8:17 AM |

ぷくさん
 こんばんは。そうでしたね、ぷくさんは赤星ファンでしたね。
 とにかく今年の赤星選手は例年以上に凄かったですね。きっと追い込まれながら野球をやっていたと思うのですが、そのときの気持ちを前に向けることが出来ていた数少ない選手だと思います。
 1番打者にも色々いますが、典型的な1番タイプという点ではリーグトップの選手ではないでしょうか。
 最近は長打力のある1番打者が流行って来ているようですが、足も立派な長打の原因であることをこれからも証明し続けてほしいですね。
| たけ | 2008/12/01 8:11 PM |