それをどうするかということだが
まだクライマックスシリーズが終わってもいないのに補強の話が出る。ま、時期的に仕方ないよね。
そんななかで補強については賛否両論。俺の気持ちの中でも賛否両論。なので自分のなかで考えている賛否を比較してみようと思う。
そんななかで補強については賛否両論。俺の気持ちの中でも賛否両論。なので自分のなかで考えている賛否を比較してみようと思う。
まずは「賛」の部分。これはFA制度の積極的活用である。他力よりも自力での育成によりチーム力を高めるほうが良いという考えは俺も理想的だと思う。でもそれで上位を争うチームを維持できるかどうかがポイント。実際には困難だろう。
チームを長期的に見れば自前で!という考えは俺にも理解できる。でも長期的視野における目標と、現時点での課題の両方を検討し、優先順位をつける必要というのはあるはずだ。
「権利を行使する。」と表明した選手がいる以上は、その選手に興味があるなら獲得に向けて交渉のテーブルを用意するのは別に悪いことではない。
金満球団とか言われてしまうかもしれないけど、俺はタイガースが“金満”の球団とは思っていない。むしろ逆にケチだと思うことがしばしばある。特に最終戦のハンドタオルとか・・・・・まぁ、くれるだけいいのか!!
噂の新井選手の場合、どうも広島東洋カープ出身の選手の契約切れやFAの際に獲得する例が目立っているだけに「また広島かよ!」というのが大勢の意見だと思うが、それは広島東洋カープの経営理念との兼ね合いとか球団としての考え方にも起因する部分もあるだろうし、そして阪神タイガースがそれだけ獲得に向けて努力する。その結果で変わるものなんだろうね。
新井選手ならファーストもできるのでもしもシーツ先生が抜けるなら穴埋めが期待できる。ドラゴンズの福留選手の場合は外野という有望選手がひしめくポジションだけに複雑だが打撃よりも守備面で常時出場できる効果的な面もあり否定するものでもないと思う。
ま、以上は肯定的な考えである場合だ。
物事には必ずと言っていいほど「是」と「非」があるというのが俺の考え方の基本。その一面だけ取り上げてヒステリックに声高に表現するのはさすがに37歳になろうとしている俺としてはためらわれるっていうか嫌だよ。だから賛否の「否」の部分も書いておこう。
いや、FA制度については今でも思っているのだが、出て行かれる球団への見返りがもう少し幅広ければいいのに。と思っている。
そりゃ確かに出て行かれる球団が、その選手に十分な金銭的な価値による評価をしているかといえば言い訳ができない部分はあるだろう。でもそれが、その球団が出せる精一杯の誠意なら仕方ない部分もあるし、過大評価すら見る場合だってある。(ちなみに俺は、今回報道されている新井選手の3年5億4千万円については、広島の精一杯と思っているが、もう少し上げられないものかとも思っている。)
「賛」の部分でも書いたように、俺はFA制度自体は否定しない。この件については以前もいつだったかな?記事にしているのだが、要は補償が金とかプロテクトを外された選手であるとか、その2つしか選択肢が無いから困ると言っている。それだけじゃ貰い得なのだ。そういう制度なのかもしれんが。
だから選択肢にドラフト指名権も入れろと言いたい。活躍しているFA選手を獲得できるのである。だったら将来そうなるであろう選手を獲得できる権利を付与しなさいよ!ということだ。例えば昨年、FAで誰か獲得したら今年の新人を1人指名できなくなる。ってこたぁ、2つある1巡目指名権を1人の選手に2つ突っ込むこともできるかもしれないのだ。こりゃすげぇ!もしかしたら中田くんのくじを2回引けたかもしれん!!
だからFA選手のランクにも実績に応じて2種類くらい作って、1巡目指名権が対象になるとか、2巡目とか3巡目とか・・・・・そうすりゃいいんじゃねぇの?と言いたい。そうすれば比較的資金力の乏しい球団でも金銭補償よりは若手選手にかけることだってできるようになるかもしれないじゃないか?と思うのだ。
あ、結局FA移籍を否定的にみるというよりはFA制度の充実を図ったほうがいいというような文章になっちまったな。(えっとね、そりゃ俺も各々が100%のパフォーマンスを通年で発揮できるのであればFA補強は不要かもしれないなって考えますよ。林選手がファーストで固定できれば他の選手も含めた起用の選択肢は広がるし。)
だから話をまとめると、FA制度による獲得は否定しない。でもそのかわりに放出するものが見合ってないのではないか?というのが俺の考え。ポジションが重なるとかそういうのは確かに観ていて良いものではないが、そういうことをするのも獲得することに対するリスクが少ないからではないか。
例に出してしまって申し訳ないのだが、FAでポジションが重なる選手を複数獲得した読売も、もしもドラフト1巡目指名権を引き換えに持っていかれるという条件があったら、あれほどまでに獲得に走っただろうか?「もしも」の話だけど、ちょっと興味深かったりする。目玉の選手の獲得はできないままだっただろうしね。
選手の権利、球団の利益、ファンの楽しみ、理想と現実。その挟間にいるファンとして、この流れがどうなるかを楽しみにみている。(そして時々文句を言う)