タテジマとファイブアローズに魅せられて

　ヤクルトといえば試合巧者というイメージがある。巧い！というのはノムさんから学んだ古田さんがさらに育ててきたようなものだ。

　昨日は、その古田さんが途中退場。今日は欠場、投手は昨年対戦防御率を１点台に抑えられた川島投手だった。

　昨日に続いて今日も粘り勝ちを狙う展開になるのか？と思ってみていた試合、粘り勝ちっていうか我慢比べに勝った気がする。

　選球眼という武器を持つスペンサー選手が押し出しを選び同点、アニキの見えない速さの打球がライトスタンドをひとまたぎで逆転。崩れるのかなぁ？と思ってみていた福原投手が崩れない。ウィリアムス投手はスッゲェ内容の投球をする。久保田くんの最終回の１被安打はいつもの光景。今岡選手もマルチと、やはり戻ってきた。

　試合巧者も巧者である以前の仕込が出来ないまま敗戦を喫した。相手に試合らしい試合をさせない展開。全く持って見事なものだ。

　そりゃ昨日と同様、ヒット数の割には得点が少ない。でも相手に流れを渡さない試合運びは観ていて本当に「強くなったなぁ。」と思える試合だった。鳥谷くんも、何かやってくれそうな雰囲気が充満する選手になったし。

　打ち勝つ試合で勝ち進むチームもある。でも今年のタイガースは打ち勝つというより、投打につないで勝つチーム。バランスとしては申し分なく、選手も自分の役割をしっかり理解した上で戦えるという強みがある。

　今日の勝利で８カード連続か？勝ち越しが決定した。でもでも今ある貯金を貯金と思うな！もう１回貯金を積みなおすつもりで戦っていこう。最低でも今週も５割で乗り切らなければ今後の戦いを有利には運べない。

　お立ち台に立ったのは『広陵高校（広島県）コンビ』のお２人。リズムを大切にして投げた福原投手。手ごたえ充分だったという金本選手。タイガースにとっては禁断の言葉？である、「いや、七夕とか関係なく、明日も勝ちます！」と宣言したアニキ。有言実行のアニキのひと言。明日を楽しみにしよう。

　ベンチサイドレポーターは武田和歌子さんでした。あー、良かった。

　今日のＭＶＰはこちらへ。