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タテジマとファイブアローズに魅せられて

阪神タイガースはもちろん、Bリーグの香川ファイブアローズも応援中。
野球もバスケも素人目線です。お手柔らかに!
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言葉の無い会話
 引き継がれるものっていうのは、お互いに特別な感情があるのかな?なんて思う出来事があった。

 11月22日に秋晴れの中、静岡草薙球場で阪神VS読売のOB戦があった。野球そのものを見ることは初めてじゃないけど、そこには初めて目にする光景があった。『同じ背番号を背にした選手が何人もいる』のである。

 『背番号』。今のタイガースの「29」といえば井川投手ってことになるけど、タイガースで29を背負う投手は井川以前にも、もちろんいた。そしてOB戦当日、球場には3人の「29」がいた。ゲストで来てくれた井川投手、本当に言ったのかは分からないが歴史に残ってしまう言葉を言ってしまった江本投手、日本一の85年のスタート時のリリーフエースの山本和投手である。

 他にも球場で目にした光景は懐かしさに溢れる光景だった。そこで行われているのは歴史を作ってきた背番号同士しかできない会話だったと思う。正直言って、僕はOB戦というものを簡単に考えすぎていた。懐かしい顔ぶれを並べただけなんてとんでもない。これは猛省しなければならない。

 今のタイガースを見てファンになった人たちにとっては、好きな現役選手の番号はそれだけで特別なものがあるだろう。でもなんか僕にとっては「6」は金本選手じゃなくて和田さんのような気がするし、「7」は今岡選手と真弓選手が半分ずつ同居している。これからは「77」も特別な番号になるだろう。他にも数え上げればきりが無いくらい、背番号には人それぞれ思い入れがある。だって、俺たちアルプススタンドで「タイガースの△△番っていやぁ、○○よりは□□のほうがイメージに近いよな。」なんて会話しちゃうし。

 他にもおそらく、僕と同世代の子供の頃からの阪神ファンにとって「22」(田淵)、「31」(掛布)、「44」(バース)、「16」(岡田)なんて番号は特別な思いを持つ番号だろう。もう少し年上なら「28」(江夏)も思い入れを持たざるを得ない番号だ。お父さん世代ならもっといろいろな番号が出てくるかもしれないし、おじいちゃん世代なら「景浦が・・・」なんてことになるかもしれない。永久欠番になってしまった番号を背負った選手をリアルタイムで見ていた人にとっては、それだけでもものすごい宝物だ。あ、でも個人的には「02」は忘れたい。

 そして今のタイガース。こういった歴史を背負いながら、自分の番号にするために挑戦する選手が今年も現れた。濱中おさむ。ミスタータイガースと言われた男の31番という番号を今年から背負い新たな挑戦を始める。期待された背番号を背負い、番号負け?してしまった選手もいたかもしれない。でも、その背番号に込められた期待だけは分かってほしい。言われなくても選手は授かった背番号を自分のものにするつもりだろう。

 背番号は何も言葉を発しない。でもあの日、静岡草薙球場にいた3人の29番。そこでされた背番号同士のものを言わない会話は、背負ってきた背番号の歴史を継承する、さりげないけど重厚な儀式だった。

 P.S.当日、バッターボックスに立つ「4」に「川籐!!」という声を何人かかけていたが、「山脇」を忘れちゃいけないぜ。
11.23
| T−コラム | 19:25 | comments(0) | trackbacks(0) |









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