タテジマとファイブアローズに魅せられて

　もちろん、テレビで見ていてもタマラン試合だったのは間違いない。

　仮に幼い子連れだったら、５回終わった時点で「ジェット風船あげたら帰ろか。」となったとしても不思議ではない。事実、こうした試合で途中で帰ったファンが隣の席にいたことがある。

　確か少し前のテレビで、甲子園駅の駅長さんは甲子園から帰るお客さんの流れを読んで臨時列車の配車指示を出すとかやっていたけど、この試合は「こりゃお客さんの帰り始めも早いだろう。」と思っていたら「いやいや、ちょっと待て〜！」となったのではないだろうか？それほど滅多にない試合だった。

　こっちだって福留選手を早めにベンチに下げ、ある意味では主力のお休み試合になるところだったが、１番打者から始まった６回裏、まずは糸井選手の内野ゴロの間に１点返す。キャンベル選手が凡退して鳥谷選手でまた１点返す。この時点で「これくらいは盛り上げてくれないと。」って感じでまだ１歩下がってみていたんだけど、２アウトからワイルドピッチと押し出しで４点差。おいおい、こら面白くなってきた！と思ったらそのまま１点差まで詰め寄った。こうなったら逆転を期待するわ。チャンネル変えられないよね！

　そしたら７回にはビデオ判定があって一旦は同点が取り消されたけど糸原選手がまた打って本当に同点、そのまま梅野選手で逆転。お祭り騒ぎは球場だけじゃなくてテレビの前でも大騒ぎ。

　最終回はドリス投手が巧いことホームをカバーしてワイルドピッチを帳消しに。勝った瞬間、家族でハイタッチした。そんな凄い試合でした。いやぁ、びっくりした。嬉しかったねぇ。

　というわけで、これからは９点差でもあきらめずに応援しようと思った試合になった。凄いわ。






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