タテジマとファイブアローズに魅せられて

　原口選手が調子を落とせば好調の中谷選手の名前が挙がるのだが、これはもう２０１７シーズンの４番打者は若手選手で行くという意思表明ということだろうか。

　これはもちろん、福留選手、糸井選手という実績十分な選手が前後を固める打順になるからと思われるが、それにしても思い切った起用になると思う。

　思い出すのはリーグ優勝した２００３年。最終的には４番を桧山さんが打っていたのだが、開幕時は濱中さんだった気がする。当時まだ若い濱中さんが田淵コーチからうねり打法を伝授されて臨んだ開幕だった（気がする）。

　もしも原口選手で４番を固定できれば、それはそれで大きなこととなる。元監督の岡田さんも週刊ベースボールのコラムで何度も触れているように、一番最初にやったのが４番打者を固定すること。２００４年の就任時には４番を早々に金本さんと決めている。

　キャンプイン当初はキャンベル選手だったかもしれない。そしてシーズンが始まれば他の選手になるかもしれない。でも原口選手を４番打者として勝負するのであれば、２００３年の再現なるか？って期待もしたくなる。

　打てば打ったで相手は厳しい攻めを見せる。打てなければ打てないで、相手は弱点を集中的に攻めてくる。

　プロの世界の厳しさが増す中で４番を務める。阪神タイガースという人気球団で４番を務める。楽じゃないどころか大変なんてもんじゃない。でもそういう思いを、立場を、役割を務める選手になりたくて飛び込んで来たんじゃないのか？

　原口選手が開幕４番だとしたら、これはもう声を枯らして応援するしかない。そんな気持ちである。






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