タテジマとファイブアローズに魅せられて

　2005年に優勝したときの印象が強すぎてストレートでバッタバッタと三振を奪う投手という印象があるが、スタイルチェンジじゃないけどとにかく無失点を続けることができる投手としての存在を見せてほしいと今でも願っている。

　中継ぎ投手というのは本当に過酷だと思う。

　試合の途中から、イニングの途中から、イニング跨ぎもある。その全てに対応することが求められる。このポジションで何年も１軍で投げるというのも大変なことだ。

　今でも覚えているのは、延長に入り３イニングを投げた試合。ライトスタンドで観戦している子供ファンの１人が「頑張れ、頑張れ、球児！」と言い始めた。そしてそれはやがて周りに広がり、最後は応援団も動かした。その悲壮感を背負ったかのような投球。それを励ます子供ファンの声。あの場面は今でも俺の中で甲子園観戦の名場面として清冽な印象を残している。

　あの場面を覚えているからこそ、球児投手には頑張ってほしい。何度でも何度でも観客席から「頑張れ、頑張れ、球児！」コールを送らせてほしいのだ。　





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