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タテジマに魅せられて

ときめいてシ〜ズン!勝とうぜ!阪神タイガース!!折れない心で前進しよう!お楽しみはこれからじゃ〜!!HANSHIN Tigers,It’s my life!!
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こういう負け、こういう負け方(後篇)
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 自棄になったと言われればそのとおり。普通に考えたら最終回に7点差をひっくり返すことなんて滅多にあるものではない。

 「逆転するぞ〜!」

 それでも応援団は声を上げる。

 「お〜!!」

 お客さんが答える。これを各打席で3回繰り返す。

 タイガースの遅い反撃が始まる。代打の狩野選手のときにはライトスタンド総立ちで大応援となっていた。

 気が付けば知らないお客さんと話をしていて、一緒になって大声を上げて応援している。

 「ヤクルトなんてもう飲まんぞ〜!」

 「ヤクルトも1回に7点取ったんや!タイガースにできんことあるかい!」

 タイガースが追撃の手を緩めない。最後はヤクルトが抑えのバーネットを出さざるを得ないほど追いつめた。

 負けを認めようとしない、いや、まだまだ試合は終わっていない。声援がタイガースがどんなに好きかを物語っている。

 こうした光景は、タイガースが弱かった時期は何度も見ることが出来た。勝ち負けだけを見に来るお客さんばかりではなく、タイガースが野球をやっているところ自体を見に来ていた。

 この試合、結局タイガースは負けた。最後の打者の梅野選手がレフトフライに倒れた直後、ライトスタンドからは負けた試合とは思えないくらい、大きな拍手が沸き起こった。

 「負けたけどよぉやったで!今日は拍手しようや!」

 近くにいたおっちゃんがそう言った。そう言わずにはいられない試合だった。テレビではあまり聞き取れなかったけど、確かにライトスタンドとアルプススタンドではお客さんが立ち上がって拍手をしていた。

 「こういう試合もある。でもリードされてボロ負けの試合でも、こういう負け方ができる。優勝するときはこういう試合をするもんや!」

 隣のおっちゃんが俺や周りのお客さんにそう話しかけてきた。

 こういうおっちゃんがいるうちに優勝したい。試合に負けておいて書くのもなんだが、やはり優勝したい。こういうおっちゃんと一緒に喜びたい。

 おっちゃんと最後に握手した。おっちゃんが言った。

 「ほな、またな。」

 次も会えるのか?と思うのは野暮というもの。阪神ファンでいれば、ライトスタンドに来ればいつかまた会える。だって、阪神ファンを止めるという選択肢は俺にもおっちゃんにも無いんだから。

 負けて帰宅するのは辛い。でもそれは感じなかった。この夜のタイガースの試合内容だけでなく、ライトスタンドで久々に感じることができた、“あの頃”の空気のせいだったんだと今は思っている。


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