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タテジマとファイブアローズに魅せられて

阪神タイガースはもちろん、Bリーグの香川ファイブアローズも応援中。
野球もバスケも素人目線です。お手柔らかに!
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 8回表終了時点で10点差となった日曜日の試合。俺の周りでは6回終了時点でお客さんが帰り始めた。

 そして8回表終了時にはさらに多くのお客さんが帰り始めた。内野に残るお客さんはアルプス席のお客さんだけ。ライトから見た内野は見事なまでに、誰も座っていない緑色の椅子ばかりとなった。

 大量リードの場面で投げる投手というのがいる。淡白な試合の場合、こういった投手を打ち崩すのにも苦労するのであるが、8回裏にタイガースは3点を返す。 

 2003年のリーグ優勝を機に、甲子園球場にも新しいお客さんが増えた。これは球団にとっても喜ばしいことであるに違いない。多くの出来事がそうであるように、新しいことが増えるというのは、古いことが消える面も持っている。その良し悪しをここで論ずるわけではないことをお断りしておく。

 甲子園球場のライトスタンドでは立って応援することだけでなく、知らないファン同士が気軽に話をする場面も同じように減った。近くに座ったお客さんと酒のつまみを交換する。風船を持っていない子供がいたら分けてあげたり。ビールをおごったりおごられたり。試合を見ながら、あーでもない、こーでもないと話をしたり。いつしかライトスタンドから消えたもの、それは「お互い様」という言葉になると思う。ライトスタンドには、阪神ファンだけが繰り広げる独特の、新喜劇にみることができるような人情というものがあった。

 9回表を終わってもまだ7点のビハインド。お客さんは更に帰り、ついにライト外野指定でものんびり足を延ばして観戦できるほどになっていた。少しだけ前の方に座っていたお客さんもライト最上段に上がってきた。

 不意に不思議なことに、2002年までのライトスタンドの光景が甦ったかのように見えた。知らないお客さん、ちょっと酔いが入ったお客さんと気が付けば一緒に大声で応援していた。



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