タテジマとファイブアローズに魅せられて

　序盤が不安定だった藤浪投手だったが、自身のタイムリーからは内容が変わり、４回から７回までの４イニングを１安打で抑えた。特に４回と５回の奪三振は相手を抑えこんだという圧巻の内容にも見えたのだが。

　試合が膠着しそうというか、リードを広げたいときに得点出来た８回、点を返されてもやり返した９回の攻撃にも素晴らしいものがあったと思う。

　終盤の４点リード。ベテラン投手陣を休ませたい。できれば呉昇桓投手も休ませたい。そこで起用されたのが歳内投手と岩本投手。２人ともここまでの投球内容が評価されての４点差登板。今までだったら安藤投手がイニングの頭から行っていたかもしれない。それだけ２人には期待が大きいということ。

　でも今日は残念ながら内容としては辛いものになった。歳内投手はイニングの先頭打者の畠山選手にフルカウントから死球。岩本投手はイニングの頭から連打。共に１アウトも取れずに降板した。両投手に課せられたであろう、中継ぎ投手陣を休ませるという課題はクリアできなかった。

　それでもステップアップしていると思いたい。前述したが、こういう場面でベンチが送り出せる投手になってきたということだ。次こそ、イニングの先頭打者からビシッと抑えてほしい。

　マートン選手にヒットが出なかったので、先発全員安打とは行かなかったが、四球があったので先発全員出塁にはなっている。チーム打率、チーム防御率、本塁打数はリーグで下から２番目。盗塁数は１２球団最下位で、数字的には読売の半分以下。それでも勝つのが野球の面白さ。

　若い中継ぎ投手がステップアップした試合。チームの調子も上昇している。カード勝ち越しが続くかどうか？明日が大事な気がする。






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