タテジマとファイブアローズに魅せられて

　今シーズン、ディフェンスが機能した試合はとてもよかったです。特に新潟相手に守り勝った正月のゲーム、土壇場で大阪に追いついてＯＴで勝ったゲーム、ホーム最終戦となった琉球戦はとてもよかったと思います。

　１月からの厳しい連戦で大きく負け越してしまいました。この１２戦だったかな？僅差のゲームも数試合あったんです。これを全て落とすなど、勝負弱さも見られたシーズンでした。「たら・れば」ではありますが、ホームに迎えた浜松戦の２戦目はＭＭＧ（モースト・もったいない・ゲーム）なんてしょーもないことを言いたくなるくらい勿体ない試合でした。

　メンバーを大きく入れ替えて臨んだ２０１２−１３シーズンは前シーズンの２勝５０敗というとんでもない数字から大きく勝ち星を増やし、２０勝３２敗。メンバーをあまり入れ替えず、チームの成熟度をあげて臨んだ今シーズン、勝ち星の上積みが３つ。これは本当に大変なことです。だって運営費が飛躍的に増えたわけでもないでしょうから。だがしかし！来季に向けて、今年よりも勝つためには、プレイオフに復帰するためには、やはり何かを変えなければならないのでしょう。

　社長さんのブログでは経営難が続き、チーム運営費はそれほど変わらないことが記されています。ということは、人件費というか選手への年俸総額も大きくは変わっていないことでしょう。

　ｂｊには確か、Ａ契約とＢ契約の２種類があると記憶しています。その中で誰がどの契約でどれくらい・・・・・というのは知りませんが、チームの主力であるＤやポールを今季も残留させるためには昨季よりは条件に少しは上積みが必要だったと思うのです。それはプロとして当然です。そこは責めるところではありません。ただ、そうなると他の選手、新たに獲得する外国人選手への予算配分に影響が出たのかな？と思わないでもなかったです。しかも今年はロスター１人増やしているし。それだけ見るとチーム年俸総額は増えたんじゃないかと推測したくもなりますが。

　タイプも違うので一概に言うのは難しいのですが、昨季のロブ＆ブランドンと比べると今年のドレ＆ショーンの序盤から中盤にかけては波が大きかったと思いました。特にドレはプレイタイムの割にファウルが多かった時があり・・・・・バスケットカウント、シュートモーションへのファウルでフリースロー、テクニカルの一発退場と、闘志が上手くプレイに乗らないという場面も多く見られました。頼むよ、ドレ・・・・・時折決める３ポイントは面白かったけど。と思っていたら終盤は劇的な３ポイントを決めることも・・・・・フィットするまで時間がかかっちゃったかもしれません。

　ショーンはシーズン序盤、ファウルアウトでもないのにＯＴでベンチにいるというシーンもあり、チームにフィットできるかどうか見ているこっちも不安でした。しかしＤが欠場した大分戦で出場時間を大きく得てからはチームに貢献するようになりました。特に長いリーチは大きな武器。サイズが大きい相手とのミスマッチでもリバウンドを獲るシーンも大きく見られました。特にポールとのコンビはゴール下で威力を発揮しましたし、単独でもゴール真下からレイアップを決めるシーンを何度も見せてくれました。

　ま、私は昨年所属したブランドン・ペン選手のスタイルが好きだったのでいなくてさびしかったなという個人的感想はありましたが。

　さて来季。１度は引退を決意したとされるＤは本当に引退してしまうのでしょうか？現役続行を選択するにしてもチームに残留するのでしょうか？得難いインサイドであるポールはどうなるんだろう？という心配をしながら次回に続きます。